旅限無(りょげむ)

歴史・外交・政治・書評・日記・映画

毎日新聞、大丈夫? 其の弐

2008-11-20 14:00:51 | マスメディア
■毎日新聞はタイムラグを意図的に利用して「捏造」もどきの記事を書いたことがあるようです。それもほんの1箇月半前に……。

小泉純一郎元首相の引退表明に関する毎日新聞の記事をめぐり、元首相秘書官の飯島勲氏が(9月)26日、「毎日新聞に発言していない談話を掲載された」として、毎日新聞社や担当記者に対する名誉棄損容疑などの告訴状を警視庁麹町署に提出した。同社は「引退表明数日前の談話を誤って引用した」として、記事中の談話の取り消しを発表した。

■飯島さんは「発言していない」と主張しているのに、毎日新聞側では小泉元総理が引退表明する「数日前の談話」として語られた内容だと言い張っております。言った、言わないの論争は水掛け論か泥仕合になるのが定番ですが、飯島さんが警察沙汰にしたのですから、毎日新聞の方が分が悪そうです。


問題になったのは、東京都内などで配られた26日付朝刊に掲載された元首相が引退を表明した背景の解説記事。この中で引退表明の報を聞いた飯島氏が「小泉氏は(サプライズを生む)魔法のつえをなくしてしまった。次期衆院選で小泉氏が応援しても小泉チルドレンは負けるだろう」と周辺に語ったとした。飯島氏は「毎日新聞から(取材の)電話も受けていない。捏造だ」と発言を否定。これに対して同社は、「飯島氏は引退の報を聞いてこのようなコメントはしていない」と発言の経緯が事実と異なることを認めた。
2008年9月26日 産経ニュース

■かつて、小泉チルドレンを結集して新党結成まで目論んだ飯島さんが、小泉元首相の神通力を否定した上に小泉チルドレンの敗北まで口にするとは考え難い話です。考えられない事が実際に起これば、確かにそれはスクープになるのでしょうが……。朝日新聞も田中前長野県知事のインタヴュー記事を「捏造」して大騒ぎになったことがありましたなあ。毎日新聞の言い訳からは、「捏造」ではないという一線を守ろうと必死の様子が分かります。

■さらにその3箇月前、毎日新聞はネット版で大恥を掻いていたのでした。


毎日新聞社の英文サイト「毎日デイリーニューズ」のコーナー「WaiWai」に掲載した記事をめぐり、同社は(6月)24日までに「誤解を与える内容を世界に配信し、日本をおとしめた」などの抗議が殺到したことを受け、同コーナーを廃止した。デジタルメディア局長と担当部長ら責任者数人を処分する方針を明らかにした。同コーナーには「日本が誤解される」などのメールや電話の抗議が約300件寄せられていた。
2008年6月24日 産経ニュース

■問題の記事に関しては具体的に引用するのも不愉快な内容が圧倒的に多く、中には真偽を大いに疑うような「捏造」臭い話もごろごろしていたようです。担当していた外人記者の品性と人格に相当の問題があったと某週刊誌などは書き立てていたのですが、経営難が囁かれる毎日新聞にとっては悪夢のような1年だったようですが、まだ1箇月少々の日数を残しておりますから、くれぐれも慎重な取材と記事作りにお励みになることを望みます。
-------------------------------------------
■こちらのブログもよろしく
雲来末・風来末(うんらいまつふうらいまつ) テツガク的旅行記
五劫の切れ端(ごこうのきれはし)仏教の支流と源流のつまみ食い

チベット語になった『坊っちゃん』―中国・青海省 草原に播かれた日本語の種

山と溪谷社

このアイテムの詳細を見る

------------------------------------------

最新の画像もっと見る