■「100年に1度の金融危機」が世界中の実体経済に致命傷を負わせて日本の政府が「選挙より財政」の一言で総選挙をぐいっと先送りした時には民主党圧勝のシミュレーションが複数の週刊誌に掲載されておりました。政界を揺るがす「青天の霹靂」で民主党の小沢代表の公設秘書が逮捕されたのに続いて人工衛星付きのテポドンが発射される騒ぎが置きまして、「迎撃!」「撃墜!」と勇ましい言葉を乱暴に並べた麻生コロコロ政権は、ますます「選挙どころじゃない」モードを強めたのでした。でも、誤探知・誤報の赤っ恥……。
■それでも「政権交代」を求める声は消えることはなく、「国策捜査」の疑惑が検察批判につながって田中角栄・竹下登・金丸信の亡霊が蘇って、何故か本家本元の自民党ではなくて亡霊は野党第一党の小沢代表に憑依するというのも不思議な話であります。たまたま民主党側の不適際で千葉県知事の選挙では自称「完全・無所属」の自民党幹部だった元気だけが取り得の変わった知事さんが誕生したのでした。でも、これで自公連立政権が安泰になったわけではなさそうです。何せ、元気な知事は「完全・無所属」だったのですからなあ。
■政権を失うのを何としてでも避けたい自公連立政権は「経済対策」を錦の御旗に押し立てて、ここぞとばかりに整合性もなければ目玉も無い単なる寄せ集めのばら撒き政策を連発し、これを煙幕に使って「対策の効果が出るのを確かめる」とか何とか言いながら、もう暫くは解散総選挙を先延ばし出来そうです。そこに新たな「選挙などしている場合ではない」と言い張れる問題が発生したというわけであります。
新型インフルエンザ(豚インフルエンザ)ウイルス感染が世界的に広がっている問題で、新たにコスタリカで28日、1人の感染が確認され、確認例は中米やアジア・オセアニア、中東など計8カ国、計108人に上った。韓国でも米国やメキシコから帰国した5人に感染の疑いがあるなど、さらに拡大の恐れがある。……メキシコで新型インフルエンザによるとみられる死者は同日、159人に増加。感染が確認されたか、感染が疑われる患者は2498人に上った。
4月29日 毎日新聞
■崩壊した年金制度、医者不足で閉鎖される病院、悪用される派遣労働制度、拙速の極みで欠陥だらけの介護制度などなど、やること為すこそ無能と無責任の見本みたいな失態ばかりが目立つ厚生労働省にとっては名誉挽回の千載一遇のチャンス!とでも思ったか、「水際作戦」だの「封じ込め作戦」だのと、久し振りに真っ当な仕事で張り切っているようです。しかし、力が入り過ぎた舛添クチサキ大臣が通常インフルエンザのワクチン製造を減らすようなことを言って、やっぱり、国民の健康と老後と労働環境を守るためにはまったく役に立たない厚労省の実態を晒してくれたようです。
厚生労働省は30日、新型インフルエンザ対策で検疫を強化後、4空港に到着した計135便の乗客について、症状や住所、名前を記入してもらう質問票を、初動対応の遅れにより回収できなかったと発表した。回収漏れは判明分だけで1万人を超えているが、メキシコなど感染地域からの到着便は含まれておらず、同省は「発熱調査など通常の検疫は実施されており、影響はない」としている。……成田(対象者数調査中)のほか羽田(同約5000人)、中部(同約2500人)、関西(同約3300人)。本来は世界保健機関(WHO)が警戒水準を引き上げた28日から、乗客に質問票を配って回収する予定だったが、用紙作製が遅れるなどして実施できなかった。……
2009年4月30日 産経ニュース
■今のところは本物の「パンデミック」が起こりそうな気配はないようですから、したり顔をしてマスコミが世情の不安を掻き立てるようなことはしない方が良さそうです。肝腎要の厚労省がこの有様なのですから、妙な危機感を広めるマスコミの空騒ぎの方が異常なのかも知れません。でも、初動調査に手落ちがあったことを頑として認めず、「通常の検疫」をしているから大丈夫だ!と担当部署の役人が言っているのに、翌日には厚労大臣が「パンデミック(世界的大流行)になる確実性がきわめて高くなった」などと口走っているのは困りますなあ。WHOが早々とフェーズ5に格上げしたことに悪乗りしたとしか思えません。リーマン・ショックが始まった時に「蜂に刺された程度」と呑気なことを言っていた与謝野大臣を思い出します。こんなポンコツ内閣なのに支持率が少し上昇した?とは面妖な話ではあります。
■それでも「政権交代」を求める声は消えることはなく、「国策捜査」の疑惑が検察批判につながって田中角栄・竹下登・金丸信の亡霊が蘇って、何故か本家本元の自民党ではなくて亡霊は野党第一党の小沢代表に憑依するというのも不思議な話であります。たまたま民主党側の不適際で千葉県知事の選挙では自称「完全・無所属」の自民党幹部だった元気だけが取り得の変わった知事さんが誕生したのでした。でも、これで自公連立政権が安泰になったわけではなさそうです。何せ、元気な知事は「完全・無所属」だったのですからなあ。
■政権を失うのを何としてでも避けたい自公連立政権は「経済対策」を錦の御旗に押し立てて、ここぞとばかりに整合性もなければ目玉も無い単なる寄せ集めのばら撒き政策を連発し、これを煙幕に使って「対策の効果が出るのを確かめる」とか何とか言いながら、もう暫くは解散総選挙を先延ばし出来そうです。そこに新たな「選挙などしている場合ではない」と言い張れる問題が発生したというわけであります。
新型インフルエンザ(豚インフルエンザ)ウイルス感染が世界的に広がっている問題で、新たにコスタリカで28日、1人の感染が確認され、確認例は中米やアジア・オセアニア、中東など計8カ国、計108人に上った。韓国でも米国やメキシコから帰国した5人に感染の疑いがあるなど、さらに拡大の恐れがある。……メキシコで新型インフルエンザによるとみられる死者は同日、159人に増加。感染が確認されたか、感染が疑われる患者は2498人に上った。
4月29日 毎日新聞
■崩壊した年金制度、医者不足で閉鎖される病院、悪用される派遣労働制度、拙速の極みで欠陥だらけの介護制度などなど、やること為すこそ無能と無責任の見本みたいな失態ばかりが目立つ厚生労働省にとっては名誉挽回の千載一遇のチャンス!とでも思ったか、「水際作戦」だの「封じ込め作戦」だのと、久し振りに真っ当な仕事で張り切っているようです。しかし、力が入り過ぎた舛添クチサキ大臣が通常インフルエンザのワクチン製造を減らすようなことを言って、やっぱり、国民の健康と老後と労働環境を守るためにはまったく役に立たない厚労省の実態を晒してくれたようです。
厚生労働省は30日、新型インフルエンザ対策で検疫を強化後、4空港に到着した計135便の乗客について、症状や住所、名前を記入してもらう質問票を、初動対応の遅れにより回収できなかったと発表した。回収漏れは判明分だけで1万人を超えているが、メキシコなど感染地域からの到着便は含まれておらず、同省は「発熱調査など通常の検疫は実施されており、影響はない」としている。……成田(対象者数調査中)のほか羽田(同約5000人)、中部(同約2500人)、関西(同約3300人)。本来は世界保健機関(WHO)が警戒水準を引き上げた28日から、乗客に質問票を配って回収する予定だったが、用紙作製が遅れるなどして実施できなかった。……
2009年4月30日 産経ニュース
■今のところは本物の「パンデミック」が起こりそうな気配はないようですから、したり顔をしてマスコミが世情の不安を掻き立てるようなことはしない方が良さそうです。肝腎要の厚労省がこの有様なのですから、妙な危機感を広めるマスコミの空騒ぎの方が異常なのかも知れません。でも、初動調査に手落ちがあったことを頑として認めず、「通常の検疫」をしているから大丈夫だ!と担当部署の役人が言っているのに、翌日には厚労大臣が「パンデミック(世界的大流行)になる確実性がきわめて高くなった」などと口走っているのは困りますなあ。WHOが早々とフェーズ5に格上げしたことに悪乗りしたとしか思えません。リーマン・ショックが始まった時に「蜂に刺された程度」と呑気なことを言っていた与謝野大臣を思い出します。こんなポンコツ内閣なのに支持率が少し上昇した?とは面妖な話ではあります。
新型インフルエンザ、警戒度がフェーズ5に引き上げられただけあって、怖いですね。
でも、過剰に騒ぎ立てるメディアに混乱せずに打つべき対策をちゃんと実行することが何より肝腎だと思います。手洗いうがいはもとより、人混みや密閉されたところ(満員電車の社内など)では必ずマスクをつけるようにしないといけませんね。僕も実行してます。
長くなってしまいましたが、トラックバック失礼します。