……文科省も改善指導で「取引全般の必要性が不明瞭」と指摘。協会は同社との取引解消を決めたが、10日に開かれた理事会・評議員会の提出議案では「広報業務のアウトソーシングは一般的に行われているもので、少なくともこれまでの取引には合理性があった」と説明し、両会で承認を得た。……ファミリー企業4社の直近決算期の売上高は計約約29億2400万円で、メディア社を除く3社も、うち77・9~82・9%を協会との取引に依存していた。
2009年4月20日 産経ニュース
■悪名高い天下り団体やら建設業界やら旧郵政省の話を手本にでもしたとしか思えない徹底した丸投げ・孫受けシステムがフル稼働しながら自己増殖し続けたというわけですなあ。
……協会は昭和50年に任意団体として同社が設立し平成4年に旧文部省の認可を得て財団法人となって独立。協会が理事会・評議員会に提示しないまま行った同社との取引額は、4~20年度の17年間で計約114億円にのぼり、うち漢字検定に関する書籍の製作・販売は約87億円……。取引量や額については大久保前理事長や長男の浩前副理事長が決定し、第三者による検証がなされていないことについて「財団法人としての協会の事業運営としては不適切」と批判。「オークの利益が大きく、仕入れ価格が不適正と評価される余地は否定できない」としている。……これに対し、協会は文部科学省に提出した改善報告書で、今月10日に開かれた理事会・評議員会でこれまでの取引について追認されたことから「合理性があったと認められた」と主張。さらに、協会は両会で、今年度も書籍関連で予定額約8億6700万円の取引の承認を求める議案を提出し、了承された。……
2009年4月19日 産経ニュース
■高い検定料を支払って受検するのだから不合格になったらカネが無駄になる!それより何より恥ずかしいし自分のプライドが許さない!と考えてしまう人情に付け込んで、教則本・過去問・予想問題などを売りつける。直接検定とは関係のない漢字に関する肩の凝らない「教養書」なども用意する受検者250万人!と豪語している協会ですから、飽くまでも強気の商売を続けられたのでしょうなあ。青息吐息の出版界でも、占い本と健康本と資格関連の書籍は売れ続けているそうですから……。
■「捨てる神あれば拾う神あり」と申しましょうか?「毒を喰らわば皿までも」という気持ちなのでしょうか?はやり、「盗っ人に追い銭」というのが最も適切かも?
太田市は4月から、英語、漢字検定試験の3級受検者に、受検費用の半額を補助する「各種検定助成制度」を始めた。資格試験への公的助成は珍しいという。漢検を巡っては、公益事業による過大な利益などが問題となっているが、市は「問題が早く収束し、公正な検定が行われるよう期待している」と予定通り制度を実施する方針だ。……補助の対象者は市内の中学3年生6049人。受検料は改定されるが、昨年の3級試験は英検が2300円、漢検が2000円だった。市は322万5000円を予算化……。昨年の中学生の英検3級取得者は552人(19・4%)、漢検3級は425人(14・9%)だった。……市教委は「今後は中学3年生の50%が英検、漢検の3級を取得できるようにしていきたい」と張り切っている。……
4月21日 毎日新聞
■最近、麻生コロコロ内閣が拙速に組み上げた緊急経済対策補正予算は「エコ」の二文字さえ入っていれば湯水の如くに予算が付けられたのだそうですが、「教育」の二文字さえ付ければ制度や政策の愚劣さや錯誤などはきれいに隠蔽されてしまうもののようです。それはちょうど入所者10人が焼死した無届け老人施設「静養ホームたまゆら」を経営していた、特定非営利活動法人(NPO法人)「彩経会」の高桑五郎理事長(84)さんが「福祉の理想郷」を今でも熱く語っているのを、誰も正面から否定したり罵倒したり出来ないのに似ています。「たまゆら」が建っていたのは太田市と同じ群馬県の渋川市でしたが、単なる偶然なのでしょうなあ。
■漢字検定を巨大な収奪マシンに成長させた大久保父子も同じことで、「漢字文化」の四文字を振り回せばすべての腐臭は掻き消えてしまいそうになります。相撲協会の「伝統」という二文字にも相当な魔力があるようですが……。
2009年4月20日 産経ニュース
■悪名高い天下り団体やら建設業界やら旧郵政省の話を手本にでもしたとしか思えない徹底した丸投げ・孫受けシステムがフル稼働しながら自己増殖し続けたというわけですなあ。
……協会は昭和50年に任意団体として同社が設立し平成4年に旧文部省の認可を得て財団法人となって独立。協会が理事会・評議員会に提示しないまま行った同社との取引額は、4~20年度の17年間で計約114億円にのぼり、うち漢字検定に関する書籍の製作・販売は約87億円……。取引量や額については大久保前理事長や長男の浩前副理事長が決定し、第三者による検証がなされていないことについて「財団法人としての協会の事業運営としては不適切」と批判。「オークの利益が大きく、仕入れ価格が不適正と評価される余地は否定できない」としている。……これに対し、協会は文部科学省に提出した改善報告書で、今月10日に開かれた理事会・評議員会でこれまでの取引について追認されたことから「合理性があったと認められた」と主張。さらに、協会は両会で、今年度も書籍関連で予定額約8億6700万円の取引の承認を求める議案を提出し、了承された。……
2009年4月19日 産経ニュース
■高い検定料を支払って受検するのだから不合格になったらカネが無駄になる!それより何より恥ずかしいし自分のプライドが許さない!と考えてしまう人情に付け込んで、教則本・過去問・予想問題などを売りつける。直接検定とは関係のない漢字に関する肩の凝らない「教養書」なども用意する受検者250万人!と豪語している協会ですから、飽くまでも強気の商売を続けられたのでしょうなあ。青息吐息の出版界でも、占い本と健康本と資格関連の書籍は売れ続けているそうですから……。
■「捨てる神あれば拾う神あり」と申しましょうか?「毒を喰らわば皿までも」という気持ちなのでしょうか?はやり、「盗っ人に追い銭」というのが最も適切かも?
太田市は4月から、英語、漢字検定試験の3級受検者に、受検費用の半額を補助する「各種検定助成制度」を始めた。資格試験への公的助成は珍しいという。漢検を巡っては、公益事業による過大な利益などが問題となっているが、市は「問題が早く収束し、公正な検定が行われるよう期待している」と予定通り制度を実施する方針だ。……補助の対象者は市内の中学3年生6049人。受検料は改定されるが、昨年の3級試験は英検が2300円、漢検が2000円だった。市は322万5000円を予算化……。昨年の中学生の英検3級取得者は552人(19・4%)、漢検3級は425人(14・9%)だった。……市教委は「今後は中学3年生の50%が英検、漢検の3級を取得できるようにしていきたい」と張り切っている。……
4月21日 毎日新聞
■最近、麻生コロコロ内閣が拙速に組み上げた緊急経済対策補正予算は「エコ」の二文字さえ入っていれば湯水の如くに予算が付けられたのだそうですが、「教育」の二文字さえ付ければ制度や政策の愚劣さや錯誤などはきれいに隠蔽されてしまうもののようです。それはちょうど入所者10人が焼死した無届け老人施設「静養ホームたまゆら」を経営していた、特定非営利活動法人(NPO法人)「彩経会」の高桑五郎理事長(84)さんが「福祉の理想郷」を今でも熱く語っているのを、誰も正面から否定したり罵倒したり出来ないのに似ています。「たまゆら」が建っていたのは太田市と同じ群馬県の渋川市でしたが、単なる偶然なのでしょうなあ。
■漢字検定を巨大な収奪マシンに成長させた大久保父子も同じことで、「漢字文化」の四文字を振り回せばすべての腐臭は掻き消えてしまいそうになります。相撲協会の「伝統」という二文字にも相当な魔力があるようですが……。