■ムハンマド諷刺画問題の発端を作ったデンマークは、絶対に謝らない!姿勢が揺るぎません。隣国からもEUの仲間からも、謝るようにとの助言も有りません。異なる意見がぶつかる時、どちらかが正しく、もう一方は間違っているに違いない、と考えるのが人間の悪い癖なので、断固としてデンマークが正しい!と主張していると、イスラムが間違っている!という結論が出るのは必然です。足して2で割って両者の痛み分けというわけには行きません。
…デンマーク外務省は17日、在パキスタンの同国大使館を一時閉鎖したと明らかにした。パキスタンで、イスラム教預言者ムハンマドの風刺漫画掲載への抗議デモの参加者が暴徒化したことを受けた措置。デンマークはイラン、インドネシア、シリアなどで相次いで大使館などを一時閉鎖している。共同通信 - 2月17日
■憲法で保障されている「表現の自由」を守る為なら、イスラム諸国との断交も止むを得ないと腹を括っているデンマークは、一歩の引かない構えです。EUに反対する人が多いデンマークですが、キリスト教の絆を頼りにEU内に立て籠もるつもりかも知れません。それに同調して支援を言い出す国が続出すれば、トルコのEU加盟話は吹き飛ぶし、イスラム教徒の追放にまで発展する可能性が出て来ます。国民の99%がイスラム教徒のトルコも「政教分離」政策を貫いているので、この一点でEU加盟の悲願を達成しようと必死ですが、明治日本を見習って「脱亜入欧」に成功するかどうかは、微妙になりつつありますなあ。東隣は強硬派のイランですぞ!その間にはクルド独立派が頑張っています。
イランのモッタキ外相は17日、訪問中のレバノンで記者団に対し「(イラク南部)バスラにおける英軍の存在は治安の不安定化につながった」と述べ、イラク南部に駐留する英軍の撤退を求めた。ロイター通信が伝えた。イランはこれまでもイラクに駐留する米軍などの撤退を要求。イラン南西部の産油地帯フゼスタン州アフワズで起きた1月の爆弾テロなどをめぐり、同州の独立を求めるアラブ系テロ組織を支援したとして英国批判を強めており、アフワズに近接するバスラの駐留英軍に特に言及したとみられる。
共同通信 - 2月17日
■007の国は裏で何をやっているのか分かったものでは有りませんが、一方のイランはアラビアのロレンスが大活躍してオスマン・トルコが崩壊した後で定規で引かれた現行の国境線など認めたくない国ですから、もうイラクの南半分は自分の影響下に納めたつもりなのでしょうなあ。その国境線を引いたのがイギリスとフランスなのですから、両方とも意地になっています。クウェートなどというオマケを付けたのもイギリスでしたから、現在駐留しているイラク南部を外国だとは思っていない節が有ります。先日公表された英国軍によるイラク青年に対するリンチ事件などは、こうした感覚を理解しないと単なる弱い者苛めにしか見えないでしょうが、大英帝国はまだ滅びてはいないのです。
■嘘くさい中東の国境線がぼろを出しつつあるのかも知れませんなあ。アラブの王様達は、元と質せば部族の酋長さん達がイギリスやフランスの手で王座に付けて貰った経緯が有りますから、その嘘くささも暴かれると大変な事になってしまいます。米国は、そういう連鎖的な自壊作用を期待してイラクを抑えているのでしょうが、皮肉なことに同じ現象が起こるのを待っているのはアルカーイダです。でも、ぐちゃぐちゃになった後の中東を仕切るのはワシントン主導の民主主義国家ではなく、中世のカリフ制度でなければならない点が徹底的に違います。イスラム帝国のカリフが誕生したら、それに対抗出来るのはローマ帝国皇帝だけですが、その役を米国が果たそうとすれば欧米が分裂してしまいますなあ。
イスラム教の預言者であるムハンマドの風刺画をめぐり、香港でも17日午後にイスラム教徒がデモを行った。デモは平和裏に行われたもようだが、参加者は「イスラム教を愚弄するな」などと抗議の声をあげながら、繁華街を行進したという。香港メディアが伝えた。
デモには、パキスタン、インド、インドネシア、スリランカ出身者などが参加。参加人数に関しては、情報源により2000-5000人の幅があるようだ。尖沙嘴(チムサーチョイ)にあるモスクで祈祷を行ったあと、繁華街を経由して、油麻地(ヤウマアテイ)にある国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)に赴き、請願書を提出した。また、19日にもビクトリアパークで集会が行われる予定だ。なお、警察当局から逮捕されるのを恐れて、今回のデモには参加をしなかったイスラム教徒の団体もあるという。サーチナ・中国情報局 2月17日
■アルカーイダの支部が有ったり、核の闇市場の支店が有ったり、何かときな臭いマレーシアからは参加者が居ないのは面白い事です。聖なる金曜日になると、どうしてもイスラムの情熱が盛り上がってしまうので、週末毎にイスラム教徒のニュースが報じ続けられるのでしょうなあ。でも、国連に押し掛けても何もしてくれませんぞ!それを見越しての嫌がらせとも考えられます。これまでも、中途半端な介入をしては、問題をややこしくして惨劇を大きくして来た「実績」が有る国連ですから、今回の世界規模もイスラム運動に対処などしない方が賢明です。所詮は貧乏国出身のお役人が集まっただけの国連が隠蔽している嘘くささも暴露されてしまうかも知れませんなあ。既に死に体のアナン事務総長も、苦しい時のワシントン頼みの醜態を晒してしまいましたから、イスラムの敵になってしまいました。歴代の事務総長の中でも最も無能だった人として歴史に刻まれる事になりそうです。可哀想ですが、一家でこそこそ不正蓄財などやっているのですから、自業自得と言われても仕方がないでしょうなあ。
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…デンマーク外務省は17日、在パキスタンの同国大使館を一時閉鎖したと明らかにした。パキスタンで、イスラム教預言者ムハンマドの風刺漫画掲載への抗議デモの参加者が暴徒化したことを受けた措置。デンマークはイラン、インドネシア、シリアなどで相次いで大使館などを一時閉鎖している。共同通信 - 2月17日
■憲法で保障されている「表現の自由」を守る為なら、イスラム諸国との断交も止むを得ないと腹を括っているデンマークは、一歩の引かない構えです。EUに反対する人が多いデンマークですが、キリスト教の絆を頼りにEU内に立て籠もるつもりかも知れません。それに同調して支援を言い出す国が続出すれば、トルコのEU加盟話は吹き飛ぶし、イスラム教徒の追放にまで発展する可能性が出て来ます。国民の99%がイスラム教徒のトルコも「政教分離」政策を貫いているので、この一点でEU加盟の悲願を達成しようと必死ですが、明治日本を見習って「脱亜入欧」に成功するかどうかは、微妙になりつつありますなあ。東隣は強硬派のイランですぞ!その間にはクルド独立派が頑張っています。
イランのモッタキ外相は17日、訪問中のレバノンで記者団に対し「(イラク南部)バスラにおける英軍の存在は治安の不安定化につながった」と述べ、イラク南部に駐留する英軍の撤退を求めた。ロイター通信が伝えた。イランはこれまでもイラクに駐留する米軍などの撤退を要求。イラン南西部の産油地帯フゼスタン州アフワズで起きた1月の爆弾テロなどをめぐり、同州の独立を求めるアラブ系テロ組織を支援したとして英国批判を強めており、アフワズに近接するバスラの駐留英軍に特に言及したとみられる。
共同通信 - 2月17日
■007の国は裏で何をやっているのか分かったものでは有りませんが、一方のイランはアラビアのロレンスが大活躍してオスマン・トルコが崩壊した後で定規で引かれた現行の国境線など認めたくない国ですから、もうイラクの南半分は自分の影響下に納めたつもりなのでしょうなあ。その国境線を引いたのがイギリスとフランスなのですから、両方とも意地になっています。クウェートなどというオマケを付けたのもイギリスでしたから、現在駐留しているイラク南部を外国だとは思っていない節が有ります。先日公表された英国軍によるイラク青年に対するリンチ事件などは、こうした感覚を理解しないと単なる弱い者苛めにしか見えないでしょうが、大英帝国はまだ滅びてはいないのです。
■嘘くさい中東の国境線がぼろを出しつつあるのかも知れませんなあ。アラブの王様達は、元と質せば部族の酋長さん達がイギリスやフランスの手で王座に付けて貰った経緯が有りますから、その嘘くささも暴かれると大変な事になってしまいます。米国は、そういう連鎖的な自壊作用を期待してイラクを抑えているのでしょうが、皮肉なことに同じ現象が起こるのを待っているのはアルカーイダです。でも、ぐちゃぐちゃになった後の中東を仕切るのはワシントン主導の民主主義国家ではなく、中世のカリフ制度でなければならない点が徹底的に違います。イスラム帝国のカリフが誕生したら、それに対抗出来るのはローマ帝国皇帝だけですが、その役を米国が果たそうとすれば欧米が分裂してしまいますなあ。
イスラム教の預言者であるムハンマドの風刺画をめぐり、香港でも17日午後にイスラム教徒がデモを行った。デモは平和裏に行われたもようだが、参加者は「イスラム教を愚弄するな」などと抗議の声をあげながら、繁華街を行進したという。香港メディアが伝えた。
デモには、パキスタン、インド、インドネシア、スリランカ出身者などが参加。参加人数に関しては、情報源により2000-5000人の幅があるようだ。尖沙嘴(チムサーチョイ)にあるモスクで祈祷を行ったあと、繁華街を経由して、油麻地(ヤウマアテイ)にある国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)に赴き、請願書を提出した。また、19日にもビクトリアパークで集会が行われる予定だ。なお、警察当局から逮捕されるのを恐れて、今回のデモには参加をしなかったイスラム教徒の団体もあるという。サーチナ・中国情報局 2月17日
■アルカーイダの支部が有ったり、核の闇市場の支店が有ったり、何かときな臭いマレーシアからは参加者が居ないのは面白い事です。聖なる金曜日になると、どうしてもイスラムの情熱が盛り上がってしまうので、週末毎にイスラム教徒のニュースが報じ続けられるのでしょうなあ。でも、国連に押し掛けても何もしてくれませんぞ!それを見越しての嫌がらせとも考えられます。これまでも、中途半端な介入をしては、問題をややこしくして惨劇を大きくして来た「実績」が有る国連ですから、今回の世界規模もイスラム運動に対処などしない方が賢明です。所詮は貧乏国出身のお役人が集まっただけの国連が隠蔽している嘘くささも暴露されてしまうかも知れませんなあ。既に死に体のアナン事務総長も、苦しい時のワシントン頼みの醜態を晒してしまいましたから、イスラムの敵になってしまいました。歴代の事務総長の中でも最も無能だった人として歴史に刻まれる事になりそうです。可哀想ですが、一家でこそこそ不正蓄財などやっているのですから、自業自得と言われても仕方がないでしょうなあ。
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