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青い鳥

※初めての方はこちら「プロローグ」「このblogの趣旨」からお読みください。

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ねぇねぇ。

「青い鳥」って物語、ご存じ?

いえいえ、最近映画になった重松清さんの「青い鳥」じゃなくて、チルチルとミチルとミルミルとジョアが出てくる、モーリス・メーテルリンク作の童話劇のほう。(ミルミルとジョアは余計です)


これね、改めて見てみたら、なまらスッゲーの。

幼いときに見たときは何とも思わなかったんですけどね、今見たら、『マトリックス』級にスピ系のお話だったんですよ。


これ、言わずと知れた「2人兄妹のチルチルとミチルが、幸福の象徴である青い鳥を探しに行く物語」なんですけどね、あらすじって、ざっとこんな感じなんですよ。


あるところに、チルチルとミチルという2人の兄妹がいました。

ある日のこと、二人の元へ隣の家に魔女が訪れ、「ここに青い鳥はいないか」と尋ねます。

家にはチルチルが飼っている鳥がいましたが、チルチルは「僕の飼っている鳥は黒色だし、僕のだからおばさんにはあげないよ」と答えました。

すると魔女は「そうかい…。実はね、小さな娘の病気を治すために青い鳥を探しているんだよ。2人で青い鳥を探しにいてくれないかい」と言うので、2人は青い鳥を探す旅に出たのです。

そして…

物語の中で二人が青い鳥(幸せの象徴)を探しに行ったのは「夢の国」。

「過去」と「未来」の世界なんです。

しかし、その世界でどんなに青い鳥を捕まえても、あっという間に死んでしまったり別な色に変化してしまいます。

結局青い鳥を捕まえることが出来ず、過去と未来の世界から家(現在)に帰るチルチルとミチル。

すると翌朝、あの魔女がやって来ました。

二人が申し訳なさそうに青い鳥を捕まえられなかった事を告げると、魔女はキョトンとして何のことだかわからないという顔をしています。

「え?私は魔女じゃなくて隣の家のおばさんだよ」

改めて話を伺うと、隣の家のお嬢さんは身体の具合が悪く、病床でチルチルがかっている青い鳥の事を欲しがっているようでした。

チルチルが「でも…僕が飼っている鳥は青じゃないよ」といって鳥かごを持ってくると…

ずっと黒に見えていたその鳥は、実は青だったのです。

青い鳥(幸せの象徴)は、最初から自分のもとにあった…という物語なんですけどね。

これ、1908年(明治41年)発表の作品ですよ。


ね、これ、すごくない?(妙に若者ぶる阿部さんのモノマネで)



過去や未来という「夢の国」に幸せは見つからず、現在を見過ごしては隣のおばさんが魔女に見え、青い鳥(幸せ)も黒く見える。

そういった幻想がなくなると…、あら不思議。幸せは元からあったことに気づく。


うん。

これぞまさに、『幻想散る散る、幸せ満ちる


ね、これ、うまくない?(←ありきたりですかそうですか)



←みんなでオスオス、ポイント満ちる。
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