隣近所の噂から。

2008年01月08日 | 住まいづくり
 暮の疲れがとれないままに、正月に突入し疲労困憊気味になった日、前々から社長に行ってきたらと薦められていた、治療院に予約をいれたが、さすがに休暇中は予約が取れなかった。かといってこのまま1年の出発をするわけにもいかず、仕事始めに予約とあいなった。

 現金なもので、2日ゆっくりと休んだら体調はすっかり回復してしまった。さりとてドタキャンもできないので、恐る恐る出かけていった。なぜって1コース2時間だというから。

 暖かいベットに横になって、うつらうつらしたい気分になり始めたが、とてもそんなことを言ってられない。世間話がすごいのである。話は隣近所から県内中そして東京まで飛び、時代は明治まで遡ることとなった。2時間の間に、彼の父親の出生から自分の生い立ちや年齢家族構成、趣味や友人まで知る所となった。・・・・私ってこんなに聞き上手だったかしらとほめてしまった。・・・・どちらかといえば・・・・どう謙遜してもおしゃべりタイプだから。

 彼の最近の驚きの話である。こんな在にアパートが3棟まとめて建った。それもアッという間に完成した。1棟10所帯だそうである。私が定期的に訪問しているお客様の近くだったから目にはしていたが、30所帯とは知らなかった。「ワンルームなんですか?」「見たことが無いから。」エッ????・・・目がご不自由という認識がなくてごめんなさい。

 子持ちの人が入居しているから、ワンルームではないらしいが、半分位の入居らしく、近在の人がみんなで心配をしているとのこと。深入りしたくなくて「大丈夫じゃないんですか、家賃保証を売りにしているところだから」と人事のような返事をしていたが、どうも納得しがたいようである。

 「たぶん自己資金で建てられたんではないんですか」なんてなだめてみても、いやはや情報通で、建てる経緯までお話しくださる。

 親の死後、農地を持て余したものらしいが、確かにちょっと無謀のような気がする。立地が悪るければ、街場と同じ家賃にはなるまいし、入居が悪ければ即採算に反映する。話を聞いているだけで、おおよその建築資金も家賃も推測できるだけに、私まで憂鬱となる。

 帰ってきて確認申請を見れば、知人の名でアパートの申請がでていた。一番は立地だが、この佐久の過剰とも思えるアパートの乱立に恐れを感じる。築後10年過ぎた時のアパート経営って予測できているのだろうか。
 昨年暮、アパート経営13年のOBのお客様が、「今はとても恐くてアパートの新築なんかできない」と、空室が3割にもなりだした現状の苦悩を話してくださった。

 折りしも、大東建託の創業者が身売りをする報道が昨年の暮に流れた。上場廃止の方向もうわさされたが、外資が入るとどうなるのだろうかと、これも人事ながら考えてしまった。もっとも大東建託はしきりに打ち消しているようだが。

 さすがに身体は楽になりました。そして自分の事は「お口にチャツク」しておきました。

                        依田 美恵子
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