「木下黄太のブログ」 ジャーナリストで著述家、木下黄太のブログ。

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【重要】 福島第一原発下請け作業員が急性白血病で死亡。東電は因果関係否定。

2011-08-30 12:03:56 | 福島第一原発と放射能

 八月上旬に、一週間東京電力福島第一原発で働いていた、下請け作業員が急性白血病で死亡したそうです。

 東京電力の会見によれば、医師の見解として、因果関係はなく、外部被曝が0.5ミリシーベルト、内部被曝が0ミリシーベルトと主張しています。(この線量しか見ない主張が僕にはかなり疑わしい。)この作業員が、ほかの原発で働いていたかどうかもわからないし、直接の関係がないから、調べないと主張しています。この内容がかなり、偽りの中身を含んでいるのではないのかという認識で、私たちはいるべきです。おきていることが、何が本当のことなのかどうかを精査しなければならない。もちろん、この作業員が「原発ジプシー」的な立場の人間で、各地の原子力施設を移っていたこともありえます。しかし、直近、福島第一原発で働いていたと言う事は、否定できません。さらに、急性白血病で亡くなっていることも。これを過小評価してはならないと僕は思います。


浜松から横浜に戻って、体調不良が、子どもにぶり返したというお電話をいただきました。

2011-08-30 10:06:11 | 福島第一原発と放射能

 個別の土壌調査情報です。大田区の環八エリアに近い場所。少し低いところ。あとは岐阜県各務原市です。こうした、個別の情報でまだらな汚染状態を読み解く作業と、どこまで汚染があるのかを実態として、認識してもらいたいと思います。

大田区久が原(空き地) 

EMF211型γ線スペクトロメータ 定量下限値:放射性ヨウ素(<10Bq/kg)、セシウム134(<25Bq/kg)、セシウム137(<20Bq/kg)

ヨウ素131 不検出  

セシウム合算  1361.4Bq/kg  (セシウム134  628.3 Bq/kg  セシウム137 733.1 Bq/kg)

岐阜県各務原市 

① 庭の土壌 ヨウ素131 ND(検出限界10Bq/kg)  セシウム134 ND(検出限界20Bq/kg) セシウム137 ND(検出限界10Bq/kg) 

② 畑の土壌 ヨウ素131 ND(検出限界10Bq/kg)  セシウム134 ND(検出限界20Bq/kg) セシウム137 ND(検出限界10Bq/kg)

 

けさは、横浜市青葉区から、夏休みの間に浜松市内で過ごされて、また戻ってきたお母さんとお話しました。小学生のお子さんがいるのですが、横浜の自宅近辺にいるときは、喉の痛みや、咳、耳の膿などが続いて、治らなかった話がスタートです。まず、以前に頂いたメールです。

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男の子と女の子の母親です。
いつも、ブログを興味深く拝見させていただいております。
子供の体調で非常に気になっており、メールさせていただきました。
横浜市青葉区在住です。

現在、上の子が「滲出性中耳炎」と診断され、薬を飲んでも全く治らない状態です。
中耳炎は、はじめてのことです。
下の娘も同じ時期に「中耳炎」にかかり、投薬して、上の息子より軽かったようで、今はやっとよくなりました。この子も、中耳炎ははじめてかかりました。

3月15日の夜に、横浜から浜松に子供達をつれて避難しました。
子供たちは、15日午前の登校時と、12時付近の下校時に、放射能は吸い込んでしまっていると思われます。
横浜市のデータを見ますと、放射線量が一番多い時間に登下校をしておりました。
上の息子は徒歩で。下の娘は車での送り迎えですので、息子のほうが、多く吸い込んでいると思います。

また、途中で、予想外の静岡県東部の地震が起こり、三島あたりで、5時間ほど新幹線が止まりました。この間は、新幹線の扉は開け放しており、この時にどの程度、放射能を吸い込んだのかが、気になっております。

浜松に着いた直後から、息子が咳がひどく、もともと風邪を引くと、すぐに喉にくる性質のため、「風邪かな?」とも思ったのですが、春休みを浜松で過ごし、新学期にあわせて横浜に帰宅後、咳はますますひどくなり、
3月の原発事故のあとから、結局今まで咳がずっと出続けております。
さらに、最近急に耳の聴こえが悪く、聞いても返事がないことが増えました。
今までは大変耳がいい子でしたので、気になって耳鼻科を受診したところ「滲出性中耳炎」というのにかかっており
鼻が蓄膿を起こしていて、耳にたまった水が排出できず、中耳が炎症を起こしているそうです。
下の娘も、少し前に「耳が痛い」と言って熱が出たため一緒に耳鼻科で受診したところ、この子も中耳炎、と診断されました。
今まで、どちらの子も中耳炎にかかったことは一度もなく、急に二人が立て続けにかかって大変不思議な気がしております。
放射能というのは、粘膜に支障をきたすことが多いとも聞き、とても心配です。
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 そして、先ほどの電話では、このあと、一学期を横浜で過ごされ、夏休みはずっと浜松で過ごしたそうです。ところが、浜松で過ごしている間に、お子さんたちの咳は完全に止まり、上のお子さんの、耳の炎症も治ったそうなんです。元々、お子さんたちは、比較的元気なお子さんで、持病もないし、アレルギー的な症状も、3.11以前にはなかったといいます。これなら、よかったねと言う話になりますが、実はこのあと、状況が変わります。

 夏休みも終わりで、浜松から戻る新幹線の中は何も変化はなかったそうなのです。新幹線の車内で治ってよかったとメールしたそうです。そして、小田原を降りて、私鉄に乗り換えて何駅かすぎると、上のお子さんが突然咳き込み始めたということです。横浜の自宅に戻っても状態はかわらず、咳は続いています。さらに、電話の後ろで下のお子さんらしい咳も聞こえたのでたずねると、「上よりはましなのですが、咳がでています」との事。ご自身も喉が痛いそうです。「こんなに、はっきりと違いが出るとは思わなかった。子供には放射能の知識は与えていないし、精神的な話とは違うと思います」とおっしゃいます。もちろん、敏感かどうかは、個体差がある話と思います。しかし、感じ取れる人が感じ取っている事が大切です。むしろ、何かがたちあらわれている個体の方が強いケースがあるとも思います(早く生体反応が出ていて、押し返す力がある)。チェルノブイリの時に最初に異常が出なかった子どもが、あとから重くなる状況も知られている話ではあります。

 今回の内容は、汚染のレベルがどこのエリアまであるのかを示す、ある意味興味深いデータです。浜松⇒小田原⇒青葉区の間の体調の変化は、国立環境研究所のデータにも符合する部分があります。  http://blog.goo.ne.jp/nagaikenji20070927/e/9bc2ed6847c9e295a8d6d2c8f02c217b   浜松でも複数エリアの土壌を調査したい方は、いらっしゃいますので、いろんな境目がわかる気が僕はしています。

皆さんがおもっているよりも、首都圏の汚染度はすさまじく、それが近接エリアともかなり差があるということです。

三月中旬以降、原発事故の放射性物質拡散に関連し、なんらかの健康影響や異変があると思われる方は、その事象をメールで伝えてください。妊娠、出産に関わらず、医療的な中身に関わる事、会社、組織、学校など集団的におきている事を教えてください。極力メールしてください。nagaikenji20070927@yahoo.co.jp

ある程度被曝しているエリア(首都圏も入ります)の人、特に子ども、妊婦、妊娠可能な女性は、被曝線量の低い場所に避難すべきだと僕は考えます。優先順位は「避難する」ことです。慢性的に被曝することは避けるべきですから、できる限り早く避難することをすすめます。

  

 「木下黄太:放射能防御の対話ミーティング京都」

 9/4(日)午後六時受付開始。午後六時十五分スタート予定。午後九時すぎ終了予定。

参加費五百円。当日直接会場においで下さい。九十人程度は、入ります。申し込み不要。

  「 ひと・まち交流館 京都」 第五会議室
京都市下京区西木屋町通上ノ口上る梅湊町83番地の1 (河原町五条下る東側)
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次は、愛知県の日進市で「日進食育推進サロン・ソレイ ユ」の主催です。

「愛知県日進市で木下黄太さんを囲んでの『一緒に考えましょう!これからの食生活』を開催」

9月2日(金曜日)午後6時半(6時開場)~9時、日進市にぎわい交流館2階会議室で行います。

参加費五百円。お子さんの同伴も可能。

 受付メールアドレス:lirica@samba.ocn.ne.jp
       

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  9/3 (土)福岡の講演会は満席です。

午後五時半からの懇親会のみ空席もあるようなので主催者にお問い合わせ下さい。
 参加費は五百円ですhttp://kokucheese.com/m/event/party/15753/
 
 講演依頼など、様々な問い合わせは、まずメールでお願いします。また、具体的なご相談も、コメント欄でなく、直接メールしてください。僕と話したい方は、直接メールが早いです。スカイプや電話でも対応しますから。nagaikenji20070927@yahoo.co.jp
 
 
 
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加工食品の原材料がどこのもので、さらにいつごろのものなのかで、内部被曝する可能性の有無を確認できる可能性があります。http://blog.goo.ne.jp/nagaikenji20070927/e/b8c8f85c5ce80be6f2fafabcf0c8f66eこの記事のコメント欄で、それに特化した形でコメントをしてください。ネットからの二次情報でなく、ご自身が直接調べた情報をコメントしてください。この際、注意していただきたいのは、個別企業の批判的なコメントは一切書かずに、客観的に事実情報をまとめる形で作りたいです。下記のスタイルで書き込みを。

①企業名

②商品名

③製造場所(この記号はどこの工場までわかれば)

④主要な原材料

⑤原材料の産地

⑥賞味期限などから製造年月日がいつで、原材料の調達がいつか。

⑦放射能対応の有無、具体的な対応

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    最近はツイッターでも情報は流していますが、ブログとは性格の違うツールとして使っています。必要な方はフォローしてください。https://twitter.com/#!/KinositaKouta

 




 

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