ロシアの隕石落下、わずか直径15メートルのモノが、被害は半径100キロ、けが人は現時点で1000人を超えていると伝えられています。災厄というものは人間が思わぬレベルで押し寄せます。リアルです。それが、現実の世界です。
そして、リアルにおきている、被曝という問題。この甲状腺の検査について、国や公的な団体、大半の医師が適切な対応をしていないことが、あきらかであることは、僕にはまったく議論の余地がないことです。チェルノブイリの過去におきている状況を考えても、今の対応は禍根を招きます。特に早期発見して、転移前に甲状腺がんは処置をしないと、お子さんは、命に関わる可能性も否定はできません。そうしたことについても、京都でお話しいたします。
3/2(土)夜、木下黄太講演IN京都
「大阪ガレキ焼却と近畿の放射能防御」
こくちーず申込→http://kokucheese.com/event/index/74941/
甲状腺がんというのは、がんの中では確かに予後は比較的良いです。延命率も高い。しかし、がんというものの本質は、切除してその部位を取らないと、転移していくものが多く、特にお子さんの場合は、細胞の分化するスピードが圧倒的に早いため、転移することが多くなります。この転移が曲者なんです。甲状腺がんにとどまってくれれば、まだしもなのですが、転移したことで、別の部位のがんとなり、命をとられるお子さんという現実が、実際にチェルノブイリではおきている。事態は、安穏としたものではまったくありません。
福島はなんらかの形で甲状腺に異常を抱えている(のう胞なども含めて)とみられる群のお子さんが、結局は、50%から60%程度は存在することになるだろうと、僕は考えています。そして、首都圏でお子さんたちを1000人ほど診ている医師は、30%程度になんらかの異常があるのではないのかと話しています。
これは、割合の問題ではないのかと、僕は思っています。
福島のお子さんたちに現時点で、疑いも含めて、甲状腺がんという話を気にしないとならないお子さんが10人出ていると考えると、検査した福島のお子さんの総数の中で該当者が十人いる割合はいくらなのかということです。その割合の半分程度の割合では、首都圏でも同様のことは想定せざる負えないのではないのかと。しかも、首都圏の人口が圧倒的に多いですから、絶対数としては、福島の子供たちの、最低、数倍は首都圏でも甲状腺がんという子供が出ると考えないとならないのではないのか。
すこし考えれば事態は相当深刻な話です。
しかも、福島と首都圏までではありません。ヨウ素のブルームの推定などをみていると、関東全域、宮城、岩手、山形でも同様の可能性。静岡東部、長野東部、山梨の一部、新潟の山間部も可能性は否定できない。静岡西部や愛知の東三河も、絶対に安全とは言えません。該当地域のお子さんや、若い女性は特に、甲状腺のエコーと血液検査は欠かせません。
事態は相当深刻だろうし、これは、時間の経過とどもに、深刻度がます状況になることは、まず間違いありません。病院に物理的に罹れなくなる状況も場所によっては、在りうるかもしれないという考えも、僕は抱いています。
だから、いち早く、甲状腺のエコーと血液検査は行ってください。その検査を行うことで、まず身体の状態を確認してください。
それでも医師と話すのですが、甲状腺の疾病だけならまだよいのです。実は僕たちは血液の疾病が起きるのではないのかという懸念がここ半年ずっとあります。特に、白血球、血液像の状態がおかしいお子さんが多くなっている。好中球の割合が減少しているお子さんが多いんです。ですから、血液検査も、白血球の血液像も(分画する検査)、着実に確認してください。
血液周り、ホルモンなどの分泌周り、呼吸器系、循環器系、これらの異常を気にしてください。
ある著名な方より、お知り合いのお子さんたちの身体状況について伺いました。お電話でもお話をいたしました。
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私は1986年、チェルノブイリ直後のベルリンにおりましたので、放射能に関しては神経質と言われ様が、シビアです。当時のベルリン、ヨーロッパの放射能に対する対応をみて来たので。勿論3.11以前から既にガイガーカウンターを所持。
昨年夏に出産した仙台に住む知人の子供は先天性心疾患、所謂チェルノブイリハートと、告げられました。また私の福島市内在住の知人の息子小学1年はなんと昨年10月急性リンパ性白血病で今は抗がん剤治療中です。これが放射能の影響と言わずしてなんと言いましょう‼放射能に関する発言を少し控えておりますが、私も木下さん同様、国の行く末を真剣に案じている一人です。今後のご活躍、心から応援しております‼
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まず、急性白血病の話は、お知り合いのお子さんで、小学一年生。厳しい話です。そうしたことが、福島からは、普通に聞こえてきます。僕たちのグループの中で、固形的ながんは、腫瘍が大きくなるまでの時間が、一定時間はあるだろうから、発症という形で認知するのは、もう少し先だろうと思っていましたが、それさえも、予断をゆるさない情報が多く聞いています。
早い。
勿論、甲状腺のようにスクリーニングをすれば、はやく見つけることもありえます。特に数ミリ単位の結節はこの被曝状況下では、細胞診は不可避とさえ思います。
そして、血液の疾患は早い可能性があると元々、考えていました。白血病はもう現実のものとして、想定しないとならないでしょうし、好中球が減少している状態が、血液にさらにどのような疾患をおこしていくのか、注意深く動向をみないとならないです。
このお話はさらにシビアです。さらに、お知り合いのお子さんで先天性の失疾患も聞こえている。これは、仙台です。まさに、チェルノブイリハート状態。仙台は、本当に被曝を甘く考えている人が多く、禍根を残すと思います。自分の心理安定のために、過剰な安全論を喧伝する人々は、犯罪者同然と僕は思います。
「おかしなことは、東京でもあります。知り合いで、4人も流産の話が聞こえてきました。一人位なら、以前からもありますが、4人も流産が聞こえてくるのは、3.11前にはなかったです。東京の女性たちにいろんなことが前からありますが、最近、聞こえてくる話が違います。」
医療関係ではない、東京の華やかな世界で、それなりに著名な立場の方からも、そうした話が普通に舞い込んでいます。
身近でおかしなことがおきている。自分の身体に変化がある。体感的に違和感がある。お子さんの様子が少しおかしい。些細な変化を見落とさないで下さい。
甲状腺のみならず、血液検査、医療的なチェックは、従来よりも、きちんと行ってください。
そのうえで、東京が住むに値するのかどうかを、きちんと考えてください。
健康被害と思われる症状が、深刻化しています。報告相談はまずメールを。
僕のメールアドレスnagaikenji20070927@yahoo.co.jp(コピーして貼り付けて下さい)
講演など、何か業務的な依頼をされたい方も原則このメール⇒電話でお話しする順番です。
事故発生当時の行動記録や数値データなどを細かく教えてください。問い合わせの内容も書いてください。 健康被害の状態を皆で共有化し、事態の推移をあきらかにしていく作業が最も必要です。
「関東・南東北の被曝エリア(東京全域を含む大半のエリア)にいる皆さんは、放射性物質の少ないエリア、できれば愛知県から西のエリアに、移住するべきです。妊婦、子供、未成年、妊娠可能な女性は優先して移住すべきです。他の皆さんも極力移住してください。被曝から二年近く経過しています。初期被曝は深刻で、慢性被曝の影響がさらに危険です。食物、飲料のみならず、吸気による被曝も軽視できません。回避する方法は限定的です。あなたやあなたの家族の命が何よりも大切です。一刻も早く移住してください。」
甲状腺の検査、甲状腺のエコー検査、さらにふつうの血液検査のうち、 血液像の検査(白血球、特に好中球)や異型リンパ球の確認、大人の女性はサイログロブリンの 数値も確認した方が良いと思います。
ところで、心疾患が一例おきていることは、過去にもあるなどなんだのくだらないことを書き込む愚かな輩が一定数いますから、断言しておきますが、あまりにも愚かですし、自分の心理不安を誤魔化すために、他人の防御策をとめにはいっているだけです。話になりません。こうした心疾患は当たり前におきることではありません。自分の身の回りで報告が増えているのかどうかということが大切です。通常は聞こえてこないことなんです。起きていても。それが聞こえてくるようになっている、そこがポイントなんです。こうした、ごく当たり前の感覚に基づかないで、何もなかったかのように、振舞おうとする輩は、話になりません。邪魔です。
そうした人間は、自分が心理的に事態を過小評価して、誤魔化し、それを拡大させるために、妨害やら、過剰な安心を主張します。愚かです。邪魔でくずです。
危機管理の原則から考えると、おきるかもしれない可能性をシビアにみつめて、対応策をおこなっていないと、何にもできません。そんなことは、常識です。おきないでいてほしいなんて、心情をもつことは、あたりまえです。誰しもそうです。でもそうした心情が、本当に危機を回避できるのかということに関しては、僕は、はっきりとNo!だと断言します。実際のクライシスというのは、人間の感情など何の関係もありません。
ただ無残に冷酷に襲ってきます。そのことを想定して、一定程度の防備をしていないと防げる可能性は皆無です。
記者であることが、何がポイントなのかというと、そうした冷酷な現実に、シリアスに立ち向かう術があるのかないのかということです。そこに、シリアスに立ち向かえることが、記者という存在であって、日本の大半の記者が論外なのは、今回の事態で明らかです。シリアスに立ち向かえませんから。
人がだれが亡くなろうが、何がおきようが、そうしたことに一々、心が動いていたら、本質的に記者など務まりません。そうした状態がどうなろうと、きちんとリアルを捕捉し、そのリアルから次の事態の成り行きの見通しを先んじて伝え、対応策を促すことが、記者というものの本質です。それが、できない人間は記者ではありません。ジャーナリストなどでは到底ありません。
今回のこの事態は、ある人間が本質的にそうした業務を遂行する人間として適性があるのか否かということも浮き彫りに致しました。そして、日本のメディアに所属する大半の人間にその資格の片鱗すらないこともあからさまに露呈しました。クズ同然です。
これは、どこの会社でも、どこに所属していても、フリーでも変わりません。
そうした人たちが、給料や対価をもらう目的以外に、本質的な目的が皆無というのか、存在としての意味が、本質的に皆無になっていることは、間違いありません。この甲状腺がんの報道一つを見ても、きちんと掘り下げて、当たり前のことさえ、伝えられないテレビメディアや新聞に価値があるとは僕には些かも思えません。
人間として、君たち一人一人が話にならないことをしているということです。
どうしますか。
貴女はどうしますか。
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【本日14時IN名古屋・皆さんの言いたいことをとことん聞かせていただくお茶会】
本日14時より名古屋で「放射能防御プロジェクト」のミーティングがあります。お近くの方は直接おいで下さい。放射能やら食品の問題やら、みなさん言いたいことは山ほどあると思うので、一気に吐き出す場ということで設定させていただきました。じゃんじゃんしゃべっていただければ。
場所は名古屋駅桜通口 逆手津の1番出口近く
ザ・サイプレス メルキュールホテル名古屋 1階ラウンジ
名古屋市中村区名駅2丁目43−6
http://goo.gl/hGlia
ホテルのラウンジで、たくさん集まって座っている集団です。あとは土曜日なので、お見合いのみなさんです。(僕はいませんので、念のため)
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3/2(土)木下黄太講演会IN京都
「大阪ガレキ焼却と近畿の放射能防御」
昨今、気になる放射能の問題を、情報満載で2時間たっぷり語ります。
2部制。第1部は放射能関連情報を日本で最も精査している、ジャーナリスト木下黄太の講演会。
大阪市で強硬に進められた被災地瓦礫の受け入れ。大阪市内はもとより、近隣の府県での影響はどの範囲まで及ぶのでしょうか?健康被害の懸念は?
近畿の汚染食品の流通の問題に、がれきの焼却による水や食品の放射能の汚染はプラスされるのでしょうか?
首都圏の放射能汚染の状況と、双京構想の浮上を踏まえて、京都の役割はいかなるものになるのでしょうか。
第2部は、放射能汚染問題に詳しいサプライズゲストをお呼びしてのトークセッション。必見です!!!
日時:2013年3月2日(土) 18:00開場18:30開演
第1部 18:30~19:20 木下黄太によるお話。
(休憩) 19:20~19:30(10分間)
第2部 19:30~20:30 サプライズゲストを交えてのトークショー。
会場:ひとまち交流館 大会議室 http://www.hitomachi-kyoto.jp/index.html
京都市下京区西木屋町通上ノ口上る梅湊町83番地の1
*参加費:おひとり(中学生以上)1000円。当日お支払いください。なるべく、お釣りのいらないようにお願いします。
予約申込はこくちーず経由で。
こくちーず申込→http://kokucheese.com/event/index/74941/
*申し込み完了メールが予約票の代わりとなります。携帯画面かプリントアウトして当日、受付にて、ご提示ください。
*全席自由。 *先着300名。
*託児はありません。乳幼児をお連れのお客様は、会場にチャイルドスペースを設けます。お申し込みの際にその旨、お伝えください。