「木下黄太のブログ」 ジャーナリストで著述家、木下黄太のブログ。

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放射能汚染を黙殺する都民が選んだ都知事は日本会議に近い小池百合子氏、選挙を支えた友人は野口健氏。

2016-07-31 21:25:50 | 政治

小池百合子氏が、東京都知事に当選確実となりました。

これは、意図的に、自民党内的対立軸を作り、彼女がさも自民中枢でないかのごとく装い、改革派的イメージを作ったことが大きいと思います。

良くも悪くも小泉氏の下で、学んだことを忠実に行っている様子。

選挙をどういう枠組みにするのかということについて、他の候補よりも圧倒的に優れていたことは間違いありません。

しかも自民都連VS小池という構図にして、安倍政権中枢に反旗を翻してはいない。

絶妙のバランス感覚です。

これは選挙の戦い方として、多くの政治家が学ぶことと思います。

これで日本会議に極めて近く、いろんな問題点を抱える小池百合子氏が初の女性と知事となる訳です。

つい先日まで、東電取締役だった増田氏よりはマシという程度の話でしかありません。

しかしながら、今の放射能汚染を無視する都民が選ぶ候補としては、小池氏はふさわしい都知事かもしれません。

その人の本質は、顔に出ていると思います。当選の弁を喋る彼女の顔で、はっきりとよくわかります。

彼女の選対がテレビの中継映像で映し出されて、彼女を支援したとして本人から紹介される数人の人がいました。

そのうちの一人が、野口健氏。アルピニストという肩書の著名人です。

「幸福実現党の政策はいつも明確。全てではないにしろ共感できる部分が多いけれどメディアにはほぼほぼ露出しない。」というツイートをしたり、原発再稼働をうながすような発言をテレビで平然とされている方です。

そして被曝回避側には、この数年間の言動やネットでの発信により、懸念を持たれている著名人の一人です。

まあ、例えば、2004年のこの野口イベントを見れば、彼が原子力推進側以外の何者でもないことがわかります。

http://www.actions.jp/school/2006_tokyo/program.html

こういう人が小池氏の選挙を支えた親しい友人として、当確直後のテレビ中継で、本人から紹介される状態なのだということを、ご認識ください。

自民党と対峙しているように見えるだけで少しは改革派的な意味があるから投票行動は有効なのだと思い込み、さらに野口健氏のような人あたりの良い著名人が懸命に応援していることで、確認せずに安心する意識です。

それが、圧倒的多数の都民、放射能メトロポリタン東京の住民たちなのです。合掌。


追記

今回の事態は、実は完全崩壊した野党共闘幻想という問題が、あきらかに内在しています。これは、また機会があれは書いておきたいと思います。

 

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被曝や放射能を無視して、心臓突然死を特集する東京の経済誌。京大火災について再度根幹的な申し入れ。

2016-07-30 22:32:50 | 福島第一原発と放射能

http://kyotorenrakukai.net/wp-content/uploads/2016/07/%E5%86%8D%E7%94%B3%E5%85%A5%E6%9B%B80725.pdf

上記のように、京大火災について、「京大研究室火災の情報公開を求める住民連絡会」、「 放射性廃棄物全国拡散阻止 3・26 政府交渉ネット」、「放射能防御プロジェクト」の三団体で再度申し入れを今週月曜におこないました。

一言でいえば、京大の回答がずさんであること、そもそも火災が起きたときに、実験に放射性物質を使っていたのか、いないのかという根幹的なことすらわからない回答でしたから、いくつもの点で疑問を呈しています。

細かいことはいろいろありますが、それよりも、改めてこういうことから聞いています。

1. 放射性物質の実験室外部への漏洩可能性について 今回の火災発生時に火災現場の実験室内で①保管されていた放射性物質と②実験に現に使用されてい た放射性物質のそれぞれについて、今回の火災で燃えた可能性がないと断言できるのか、実験室外部へ の漏洩はまったくないと断言できるのかを、まずお教えください。

なんというか、根本的な話を、そらすことしか考えていない回答しか現段階では来ていないのは明らかなためのはなしです。

さて、今回は新たに、この申し入れに賛同団体などがいくつか入りました。

下記になります。

特定非営利活動法人 市民環境研究所(代表 石田紀郎)

アジェンダ・プロジェクト・京都

NPO 法人 使い捨て時代を考える会

京都・市民放射能測定所

原発賠償京都訴訟原告団共同代表 萩原ゆきみ 福島敦子

このうち、京都大学元教授でもある石田氏は、ご自身のブログで、こういう見解を述べられています。

京大が原子力規制委員会に提出した「京都大学医学部(病院RI実験施設)における火災についての危険時の措置の届出」を入手し、中味を吟味しているが、非常に分かりにくく、結論が先にありきで論が展開されている。今回の再申入書でも触れられているが、京大の回答次第では規制委員会への届出書についても議論をしなければならないと思っている。みなさんもこの二つの書面を読んでください。

こうした動きをきちんとおこなうことがとても大切と僕は考えています。

京大研究室火災の情報公開を求める住民連絡会は下記から連絡がとれます。

http://kyotorenrakukai.net/contact

また、今回の動きについて、こちらは、おかしな誹謗中傷が為されていて、困っている状態が続いています。正常な感覚では理解不可能な話ですが、住民連絡会はつぎのような記事も掲載しています。


当会の申入れや活動内容に関して、一般の方でご意見ご質問などがおありでしたら、 ご連絡先とお名前を明記のうえ、お問い合わせ欄へ、ご遠慮なくお伝えください。
また、今回の申入れについて連名で行っております「放射能防御プロジェクト」とその代表である木下黄太氏に関して、様々な疑義があるようでございますが、当会といたしましても、誠意をもってご説明させていただきますので、こちらについてもご遠慮なくお申し出ください。
皆さまからのご意見お待ちしております。 


今回の京大火災関連で、京都を中心とした一部のネット住民&活動家やライター等から、僕に関しての誹謗中傷が、陰に陽に為されていることは判明しています。このため、連絡会事務局HPで木下や放射能防御プロジェクトに何の疑義があるのかを聞くとして、すでに二週間程度上記記事も掲載していますが、そうした問い合わせは一件もメールがないそうです(こんな対応が必要な時点で唖然とします)。

そうした中傷をおこなう人間が、表には出てこない、つまりはまともではない輩であるとみられる状態と判断しています。

それどころか、精神的にある種の妄想に基づいて、こちらを攻撃している可能性が極めて大きくなっていると、いろんな情報から推察が出来ている状態です。

放射能防御活動は、精神病院の代役ではありません。治療が必要な方には、個人的に病院や医師を僕が紹介することはできますが、それ以上のことは出来ません。

正常な意識のある方は、そういうレベルの方の言説に耳を貸さないで、適切な治療を勧めて下さい。
社会にとっても、本人にとっても極めて不幸な状態と僕は見ています。しかし、多すぎますが。


さて、こうした記事が週刊ダイヤモンドに出ているようです。

放射能汚染地の常識なのですが、しかし被曝や放射能に触れずにこういう特集が経済誌でなされることには注意するしかありません。

本質的には、現実を見ない話が横行するということです。

突然死の6割超「心臓病」の予兆が表れる意外な部位(ダイヤモンド・オンライン) 
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160730-00097257-diamond-soci

汚染地の東京らしい話とも言えますが。

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アポロ月面宇宙飛行士は心血管疾患で高い死亡率⇒放射線影響との論文がネイチャー系オンライン誌で公開。

2016-07-29 22:54:05 | 福島第一原発と放射能

http://www.nature.com/articles/srep29901

有名な科学誌「ネイチャー」系にオンライン科学誌「Scientific Reports」があります。

ここに興味深い論文が公開されました。

アメリカのフロリダ州立大学、マイケル・デルプ(Michael Delp)教授らによるものです。

月面に行ったアポロ計画の宇宙飛行士、更に地球軌道上の低空しか飛ばなかった宇宙飛行士、そして飛ぶことがなかった宇宙飛行士、この三つの群に所属する人々の間で、どういう違いが出ているのかということです。

特に、死亡原因として。

この話は母数が数十人ずつしか人が存在しませんから、あくまで参考的な話ではあると思います。

サンプルが少ないから、どうしても致し方ありません。

勿論、宇宙空間で放射線を外部線量として被曝していることのリスクによる変化があるのかないのかということを想定している話です。

その結果としてがんなどの死亡率には変化がありませんでした。

しかし、ある部位の疾患にだけ、特徴的な結果が出ています。

アポロ月面宇宙飛行士に心血管疾患に基づく死亡者数を見たときには、飛行しなかった宇宙飛行士の群に比べて、およそ5倍であったということです。

また地球軌道上の低空しか飛行しなかった宇宙飛行士に比べても、心臓や血管の疾患は4倍も高かったということです。

三田医師とも之について話しました。

「論文は簡単にしか読んでいないけれど、いろんな条件付けをしていて、死にいたることに大きな因子が何になるのかを割り出そうとしている。特に心血管疾患による死亡率がアポロ月面飛行士だけ数倍となったことは、論文の書いている通りに、放射線影響が強いと考えるのは、理に適った話と思いますよ。」

放射性物質の影響が、心臓に危険が及ぶと言ったのは、バンダジェフスキー博士でした。これは放射性物質を体内に取り込むことによるリスクの指摘を、チェルノブイリ後の研究で突き止めたものです。

今回は、強い放射線を外部から浴びた場合の危険がどこまであるのか、そうした話です。

興味深い判断材料が論文として、被曝国の日本人にとって重要な要素として提示されたということになると僕は思います。

 

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弱者を、精神的にも、物理的にも、攻撃することがあたりまえのようになっている日本社会への疑問。

2016-07-28 19:50:35 | その他

僕はよくわからないですが、ネットでも、現実でも、弱者を攻撃すること(精神的な攻撃もあれば、物理的攻撃もあると思います)が、普通である社会に日本はなっていると思います。

弱者を攻撃することは、人間は決してしてはならないことで、そうした攻撃をする人間は、人間としての価値は全くありません。

ただ、動物以下の存在です。

こんなことは、10年前には、あたりまえの常識でした。

しかし、そうした攻撃を肯定する人々が、現実にもネットでも、どんどん増えている気がします。

今回の容疑者も、そうした影響も踏まえて、さらに加速化している状態に過ぎないと思います。

むしろ本人自身がまわりの社会から取り残されている存在で、しかも薬物による意識崩壊がおこっている疑いは強いです。

こうした存在が、更に弱者を攻撃することで、自分の存在を示そうとすることは、きわめて悪質さが強いのですが、構造的には理解できる話かもしれません。

彼は、大島衆議院議長に手紙を届け、安倍総理に聞いてほしかったのですから。

体制に承認されたかった。

そのために、弱者攻撃が肯定されるという思考をしていたとは考えられます。

本来は、弱者は何にしても大変な状態に置かれていますから、そうした弱者を護ることが社会がせねばならないことです。しかし、現実に結局、金銭を優先する圧倒的多数の日本人は、そうした弱者をないがしろにすることしか考えていないと思います。

ないがしろにされる存在になりたくないと考えた人間が、自分よりも弱者を攻撃することで、自分の立場を作ろうとする試みなのだろうと思います。

政治家のみならず、多くの大衆が、そういうどうしようもない選択を否定しない社会を作りつつある。

容疑者がシンクロしたネトウヨ的言説の問題に留まらず、そうした弱者を攻撃することを無意識に肯定する感覚が、社会の中に存在していることが、こんな極端な犯罪を引き起こしていると僕は思います(僕は自民政治家やネトウヨだけの問題と捉えていません、反対側にも同様の因子は存在していると感じています。)。

ここに、インターネットというツールが悪く作用していることは、ほとんど間違いありません。日本では、特に酷い。

しかし、残念ながら、まともにそうしたことをいくら戒めても、社会に弱者を攻撃してはならないというあたりまえの道徳律がどうやら存在しなくなっている日本では、更に酷いことが起きる可能性のほうがずっと高いだろうと感じています。

 

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鳥越候補に関する疑惑報道について、当時の取材メモを基にした週刊新潮記事早刷りを読んで思う二、三の事。

2016-07-27 18:16:33 | 政治

 鳥越氏の疑惑報道が、週刊文春に続き、ライバル雑誌の週刊新潮でも展開している記事の早刷りを読みました。

十数年前、当時の取材メモをまとめたものです。

その時に、実際にどういう行為がなされたのかという内容について、かなり詳しく書かれていて、女性側がおこなわれたとしている現場の実行行為そのものは、文春が記事にしたものよりも、より女性にとっては悪質な行為がおこなわれたと読める記事となっています(鳥越氏側は否定しているので、事実かどうかということは現段階ではわかりません)。

 しかし、僕が当時、関係者に聞いた話と大筋で符合する中身です。むしろ一部には、被害女性への配慮が為されている記事とも思います。今回の話は陰謀でなく、十数年前から枠組みがあったことが一般の方にも、きちんと認識できる内容と思います。

安倍政権がやらせている、内閣情報調査室がやらせている、今回の鳥越氏疑惑報道について陰謀論を平気で展開したジャーナリストや文化人は、仕事としてのバランス感覚や現実認識を欠いた人だとは、少なくとも断言できると思います。疑惑報道内容の是非以前の問題です。野党共闘が重要だからと、リアルを確認しようとしないジャーナリストや文化人は論外と断言します。多すぎるのです。そういう人たちが。そんなに野党共闘絶賛をして、陰謀論を振りかざして、仕事にありつきたいのかと思います。さもしい連中です。

 また、本当の意味で選挙での野党共闘を考えるなら、候補選出が本来はどういうスタイルであるべきなのか、具体的選出プロセスが市民にとって適正なものとして機能しているのか、その際に各党間の情報交換は綿密におこなわれているのか、そうしたことをきちんと考えないとならないでしょう。

僕はそこから疑っています。

前日まで別の候補だったのに、どうして一夜で差し替えになったのか。

ある特定の人物を、民進党のある幹部が毛嫌いし、それを外すことを強固に主張した状態と聞き及んでいます。

しかも、それが過去の民主党政権下での原発などの対応を巡っての批判を恨んでの話とも聞きました。

こうした諸点を踏まえると、野党共闘そのものが、本当に市民が望む形で今回成立していない疑いを相当に強く感じています。

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「世界が平和になりますように。beautiful Japan!!!!!!」障害者大量殺戮後にtwitter投稿した容疑者画像。

2016-07-26 14:51:33 | 福島第一原発と放射能

「世界が平和になりますように。 beautiful Japan!!!!!!」と犯行後、おそらく出頭前に植松聖容疑者はツイッターに投稿していたとみられます。上記写真とともに。正装していることから考えても、ある種の犯行声明として、投稿した可能性はきわめて高いと思われます。

そして、2月には議長公邸に、「障害者を安楽死させるべき」という内容の手紙を持参していました。

その手紙には、事件当該施設をはじめ具体施設名も列挙されていて、施設を襲う可能性についても言及されていたようです。

そして、措置入院がなされたということも報じられています。

こうなってくると、話は二つ想定されます。

ひとつはこの人間の責任能力があると、裁判で判断されるのかどうかということです。

これは、微妙で厄介なことになる可能性があると思います。

そして、二つめは、本人から犯行可能性がかなり具体的に示唆されていたにも関わらず、神奈川県警は何をしていたのかということになります。

大麻の陽性反応も出ていたこと。ツイッターにもマリファナは危険ではないとする背景画像が使われていたこと。

こうした点も踏まえると、この植松容疑者の危険性は相当な状態です。

こうしたいつかはやるだろうという状態であることを、警察は事前に分っていながら、今回の凶行が防げなかったという構造がはっきりとわかります。

攻撃ターゲットが明確なのに、それすら警察は守れなかったという話です。

また、施設は神奈川県が設置したものですから、こうした自治体が防御策をとっていなかったという話にもなります。

きちんと弱者である障害者を守るために、必要なことはできていなかった疑いは否めません。

有体に言うと、金をかけていないのではないかと疑います。

7/23には「同時刻にドイツで銃乱射。 玩具なら楽しいのに。 No gun,Yes toy」というツイートも容疑者はおこなっています。ある意味で殺戮行為に関して、ミュンヘンから伝播がなされている状態です。非常に危惧が強まります。

今回のことは、世界でテロ的殺戮行為が連日発生している中で、大量殺戮に留まらず、本質的に違う水準になる犯罪を、日本・関東で行われたということです。

弱者である障害者を短時間に多数殺害するということで。

ここまで、決定的に障害者のみを、しかも多数殺害する事件は、世界的にも極めて稀です(ナチス・ヒットラーのようなものはあります)。

そうした障害者のような弱者のみを狙うことは、ふつうの犯罪性向がある人間が、特に志向するパターンは多くありません(大量殺戮者がおこなう動機は恵まれた人間への恨みや自分が所属するもしくは所属した学校や企業などへの恨みが多い)。

これは、「人間の悪」という意味で、日本・関東でおきた殺戮事件が、世界的に際立ったという存在であるということになります。

オウム事件のような化学兵器サリンを使った殺戮で際立ち、放射能拡散の隠蔽でも世界に際立つ存在となり、きょうはこうした短時間の大量殺戮を弱者である障害者に行う悪質さで際立つ存在となったのが、日本の本質であるということです。

これは異常かもしれませんが、この異常が植松容疑者本人に留まらず、更なる伝播をすることを僕は本当に恐れています。

放射能国家では、この恐怖は強まると思います。

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【世界最悪】弱者大量殺戮事件が日本でおきた朝、津久井の施設で知的障害者を19人殺害する26歳元職員。

2016-07-26 09:46:16 | 福島第一原発と放射能

少なくとも近年、日本国内で大量殺戮を個人でおこなったケースとしては、最悪の話がけさ報じられました。

きょう未明に、神奈川県の相模原市・津久井にある知的障害者施設で、26歳の元職員が、入所者である障害者を大量に殺傷しました。19人が死亡。また相当数が怪我をしていて、重傷者も20人を超えるとみられています。

個人での大量殺傷事件としては、昭和13年に岡山県津山市でおきた「津山30人殺し」に次ぐ事件と思われます。

小説『八つ墓村』のモデルとなった「津山30人殺し」は猟銃も凶器に使われた事案。

刃物で殺戮している今回の事件は、それだけの状態を一人の人間がおこしたことに驚きを禁じえません。

これは、知的障害者という弱者をターゲットにしたこと。

更に犯人がこの施設元職員であることが、可能にした大量殺戮と思います。

圧倒的に弱者であるこうした障害者のみをターゲットにして、短時間で単独犯が大量殺戮をおこなったケースはそんなに多くはありません。

去年12月にカリフォルニアでおきたサンバーナーディーノ銃乱射事件は、複数犯ですが障害者施設での会合の会場で銃乱射で14人が死亡しました。ただし、これは会場に集まっていた関係者をターゲットにしていたもので、障害者のみを狙っている状態ではありません。しかも、実行犯のイスラム国への書き込みや大量の武器隠匿もわかっている内容で、今回とは性格が違う事件と思われます。

今回の津久井の事件は、知的障害者を狙った短時間の殺害事件としては、世界でも最悪の殺戮がおこなわれた可能性がありえます。

「障害者がいなくなればいい」という供述がある模様で、なんというか本人のナチス的な意識も露呈している状態です。

この施設は、神奈川県による公的施設で、社会福祉法人かながわ共同会が運営しています。

元職員が、この施設とどういう関わりがあり、それが犯行とどう繋がっているのかは、今後の経緯をみないとわかりません。こうした犯罪が関わった施設(もしくは仕事)への恨みが存在し、それを職務として対応していた障害者への攻撃という形で、歪に発露した可能性は否定はできないと思います。これだけの大量殺戮にならなくても、もう少し規模の小さい事件ならば、過去にも存在しますから。

但し、仮にどういう事情があったとしても、弱者である障害者をこれだけ大量殺戮することに繋がってくることが、本当に世界最悪の事件が日本でおきたということだと思います。

犯人の意識に歯止めが何も掛かっていない状態でしょう。

こうした酷い事象が、放射能国家である日本では、さらに重なることにならないかと僕は強く懸念しています。

イスラム過激派テロよりも、実は日本人が世界最悪の存在となりうることを、改めて認識する朝になりました。

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琵琶湖岸の堆積物で、セシウム137が13Bq/kg検出というNGO調査データについて。

2016-07-25 00:00:23 | 福島第一原発と放射能

放射能GOアプリはできないものか、作者サイト⇒http://ameblo.jp/shibazakitoshie/


マンガに因んでですが、ポケモンGOで、分りやすい画像のツイッター投稿がありました。

https://twitter.com/0dake/status/757130860235587585

新宿御苑の閉門まぢかで、門の近くに集まっている群衆だそうで、皆さんポケモンGO信者さん。

僕には、日本の終焉を実感する光景です。


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NGO「グリーンピース」のデータで琵琶湖岸の堆積物で13Bq/kgという数値がでたものがあったようです。

http://www.greenpeace.org/japan/Global/japan/pdf/20160721_AtomicDepths_JPN.pdf

長浜市の琵琶湖岸。セシウム137のみの数値。

これは、ほぼ大気核実験とチェルノブイリ影響と思われます。

元々、滋賀県野洲市の土壌で、7Bq/kg程度の数値は前から出ています。これもセシウム137のみ。

こうした元々ある汚染に、福島由来のものがどこまで加わっているのかが、キイポイントと思います。

滋賀県については、そういう意味では134の検出がなく、茶葉のような汚染リスクが高い作物でも検出はありませんでしたから、福島由来の影響はかなり少ないと思います。

しかし、閉鎖水系の局所的堆積物とはいえ、琵琶湖のような大きな湖で、何十年も前の影響が残存していると確認されることは、放射能リスクの現実を、改めて認識させられるものだなと思っています。

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リアルをきちんと見据えない人々が、安倍政権にも権力にも、打ち勝てる可能性は1パーセントもありません。

2016-07-24 00:48:33 | 政治

 聞きたくないことを聞かない、左翼市民活動家は、アベノミクス信者やネトウヨと構造的には何も変わらない。

そうすると、体制側を打ち倒せる可能性は1パーセントもないです。

以上は何が言いたいのかは、わかる人にはわかると思います。

どんなに嫌な現実や結果であっても、それを直視しないと事は始まりません。

僕はどちらかというと、左派的言説にシンパシーを覚える人間と自覚していましたが、それでも左派的なネットワークの現実感覚に違和感があり、実際は長年一定程度の距離を取ってきました。

今回、おかしなことを言い出している複数のジャーナリストは、ここ数年左派的言説を強めていて、というよりもそうした集会の講師をよく行う人が多いと感じています。距離感がない。

もう、特定の側の利益を享受している状態に見えます。

そのために、ある立場に依拠して発言しているのではないか。

そう、思います。

ここで一つだけ言えることは、ある種のスキャンダルがあり、そのスキャンダルが一度報じられかけた人間が、一定期間を経過しているからといって、そのことを無視して、多くの人を押しのけて出馬することは、まともなのかということです。

こうした本人のリスクコントロールについて能力は、まず疑問が大きいです。

また、万が一の場合に、まわりに迷惑をかける可能性を本人が事前に考えていたのかという疑問もあります。

そういうダブルの疑問が今回の事象には付随しています。

事の内実をどうのこうの言う前に、そもそもそういうスキャンダル報道の洗礼にさらされかけた著名人が、手を挙げて、立候補するのかということです。

しかも、多くの組織に汗をかかせる状態で。

これがそもそもおかしいということを、どうして考えないで絶叫する人々が多いのか、僕にはわかりません。

本人の現状でのスタンスを傍から見て違和感があれば、有権者の多数はなびく筈もありません。

おきているのは、そういう話です。

そういうリアルを、どうしても認識しない人々が、安倍政権を倒すリアルに到達できると、僕には全く思えません。

きちんと見据えない人々が、権力に打ち勝てる可能性は1パーセントもありません。断言します。

左翼が駄目なのでなく、お花畑左翼が駄目なのです。しかし、日本ではそうしたお花畑が広すぎるのです。

頼むから、リアルを見てください。本当に勝ちたいなら。

 

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ミュンヘンの乱射は9人死亡で、被疑者が自殺という状態です。

被疑者はドイツ生まれのイラン人。北欧での移民排外などの志向をしていた大量殺戮者に関心を寄せていたため、ミュンヘン警察はイスラム関連テロの疑いは低いとしています。

ただし、この段階で判断するのは早いと僕は思います。

そもそも、孤立型のテロ犯罪者と、今回の被疑者は、出自や精神状態、社会とのかかわりで共通点がかなり多いです。

また、ローンウルフ・テロの場合、具体的な指揮命令系統が存在しないケースも多く、勝手に影響を受けているケースがあることも多いです。

更にこのところ、ニースでもドイツ国内でも、テロ的事案で大量殺害をしたり、計画していた事案が連発していて、本人意識がこうした流れと無縁とは思えません。

また、ミュンヘン警察は治安保持の観点では今回は大失態で、そうした捜査機関の短期間の見立てが正しいと即座には思えないと僕は考えます。

そもそも、イランとドイツの狭間におかれていた被疑者が、多数を銃殺をしたこと。

それがマクドナルドという欧米的価値観の象徴でおきて、店内で子どもも平気で射殺していること。

「アッラーアクバル」と唱えていたという報道もあったこと。

いずれにしても、何かに感化されてテロを行っているスタイルと今回の行動は酷似します。

もちろん、北欧のテロは移民排斥意識が背景にある話でしょう。

それを調べていたことはわかりますが、本人がイラン人であることを考えると、逆に影響される感覚でこうした殺戮をおこなった可能性も、考えられます。

これも広義にはテロ的な話になりうる可能性があると、僕は現段階では思います。

このため、ミュンヘン警察の現段階での見解は踏まえた上で、しかし、テロではないと言い張るつもりはありません。

まだ広く可能性を考えて対応すべき事案です。

しかし、僕はドイツ人はこうした事件を、できるならテロとして認知したくない意識が働いているようにも感じています。

ミュンヘン警察の発表もそう感じるのです。

建前だけでリスクを考えるのは駄目だと思います。

京都でも、フランスでも、ドイツでも、福島でも同じ事です。

起きつつあるリスクを直視しないと、事態は最悪なことになりますから。

 

 

 




 


【子ども銃殺テロ】ミュンヘン市街地のモールで銃乱射、マクドナルドで子供に発砲、少なくとも8人が死亡。

2016-07-23 08:40:30 | イスラム

【最新情報追加 7/23 10:03】ミュンヘン乱射テロは18歳のイラン系ドイツ人と判明。犯人は自殺した模様。単独犯、ローンウルフ・テロの可能性がきわめて高い。僕は映像などの洗脳的要因も考慮すべき。

また、テロです。乱射テロ。何らかの意味で、イスラム国関連の可能性が想定されます。

現場となったのは、オリンピアショッピングモール。ミュンヘン市街地には、大型ショッピングモールは少なく、その中では最もよく知られたモールです。

ミュンヘン中央駅から、10分程度、地下鉄のU1/U3でOlympia Einkaufszentrum駅の近くにあります。

ミュンヘン市民が普通に買い物をする場所で凶行は起きています。

亡くなった人は9人ですが、一人が犯人である可能性もあるため、少なくとも8人が死亡と伝えているメディアは多いです。

ツイッターで拡散されている映像があります。

これはそのまま見ると被害者が銃撃されるシーンがそのままのため、スカイニュースがモザイク加工している映像を確認してください。勿論、それでも閲覧は注意ですが。

http://news.sky.com/story/gunman-opens-fire-outside-munich-mcdonalds-10509867

「アッラーアクバル」と唱えながら、マクドナルド内で子供を撃ち殺したという証言まで伝えられています。

犯人が複数なのか、一人なのかは現在ではきちんと確認されておらず、ミュンヘンは事実上の戒厳令的状態に置かれていると思われます。

まさにこれは、文字通りの常在戦場と化している状態です。

こういう状態を見ていると、ヨーロッパの都市部で、人の集まる場所に行くことにリスクが高いと考えられます。

特に大都市部近辺ではリスクは高まる。

また、欧米的なイメージが強い施設に危険性は高いと思われます。

マクドナルドは、犯行場所として敢えて選択されている可能性は否定できません。

また、イスラム教徒であるのかどうかということは、犯人側にとって、殺害するかしないかという判断には影響を与える可能性がある要素かもしれません。

しかし、老若男女の違いなく、子どもであっても、異教徒であれば攻撃対象としてしか見なしていません。

子どもでも平気で殺します。

犯人も、ある意味「洗脳状態」と認識した方がよいと僕は思っています。

また、ミュンヘンは南部バイエルン州の大都市ですが、州内を走行している列車では、18日夜に17歳のアフガニスタン難民の少年が斧で乗客を襲い、射殺されるローンウルフ・テロもおきています。これは乗客2人が重体です。

ヨーロッパやアメリカの主要都市は勿論、他地域でも行動する場合には、行動する場所の選択や動き方など一定程度の警戒が必要と改めて確認します。

これが、将来的に日本国内でも起きうる可能性は否定できないと僕は感じています。

 

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【柔らかなファシズム】福島絶賛CM5年でTOKIOに感謝状、ポケモンGOで自民党=永遠の与党、絶望する日本。

2016-07-22 23:09:19 | 政治

 福島の農作物の安全を訴えるCMで、5年間キャラクターを勤めたアイドルグループ「TOKIO」に福島県は感謝状を贈ったそうです。

 こういう政治性を帯びた内容を、タレントとその事務所がどう関わって、誘導しているのかということは、本質的にマズイ話です。

これは、日本テレビの番組からの福島県との連携が大きいと思います。

こういうことを"美談"として拡散させる日本のマスコミや一般人にも絶望するしかありません。

 放射能汚染地の農作物を拡散させることに、国民健康へのプラスはありえません。こうした心理誘導を、人気タレントグループにやらせることは、ある意味で「柔らかなファシズム」であると僕は思います。

こうした「柔らかなファシズム」が違う話でも登場しました。

世界的に大フィーバーしている、ゲームアプリ「ポケモンGO」。

このアプリでおもうところは、いずれメールマガジンで書くつもりです。

きょうは、報道として伝えられている、このアプリ内で自民党=永遠の与党と記載されているそうです。

これは偶然であるかのように、ゲーム会社は答えているそうです。

本当にそうでしょうか。

僕は相当に疑っています。

国際的に展開するゲームは、それぞれの国でその政治権力がどういう状況かは気にして作られます。

政治権力を下手に刺激しないように作ります。

間違うと、そのゲームが当該国から排除され、一定の利権を失いますから。

そうしたチェックは、綿密に行うはずです。

それをしていないというなら、このゲーム会社は大丈夫かということです。

ポケモンなら、過去の経緯を考えてもそうしたミスもありえますが。

まあ、でも日本の展開ですから、普通に考えると自民党に媚を売っている記載があっても、何にも不都合は無いということに過ぎない気がします。

関わっていた人間の誰かが、故意に仕掛けている可能性も推定される範囲と思います。

修正するのも即座ではありませんし。一定期間でも若年層に刷り込み効果は大きいです。

こうした影響力の強いゲームに、さりげなくこうした内容が紛れ込むことも、「柔らかなファシズム」の顕れと僕は更に思います。

本日金曜夜も配信いたします!!!

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鳥越候補に関する疑惑報道について思う二、三の事。

2016-07-21 21:52:15 | 政治

鳥越俊太郎候補の疑惑報道が、週刊文春によって為されています。

この話が、自民党が仕掛けたとか、内閣調査室がやらせたなどとする奇妙な話が流布されています。

まず、僕が知る限り、そういう話はまったくありません。

自民党も、内調も、何処からか聞いて調べていたことはあるでしょうが、そもそもが後追いです。

この報道に関して決定的な役割はしていません。

自民党に有利な話ですが、だから自民党が書かせたというのは、妄想です。

もちろん、週刊誌ネタで自民党系が仕掛けている話は常に多々あります。

しかし、今回は間違いなく自民党系から仕掛けたネタではありません。

こんなことは、この情報の出所に関して、確認した人間には常識の話です。

また、逆の立場からでしょうが、この疑惑に関して全部の野党が事前に知らされていたというようなガセ情報が出回っています。

そんなことはありえません。

そもそも、突然に鳥越候補に決まっている流れで、民進党以外の野党は、一夜で鳥越氏に都知事候補が切り替わったのをビックリしたという認識です。

少なくとも、民進党以外の野党は、独自努力で疑惑情報は得ていた党も存在する可能性はありますが、そもそもこうした疑惑報道がありうるということまでも、きちんと認識していた可能性はないと思います。

野党共闘により他党が、鳥越氏の擁立をそうした範囲まで責任を負える話ではありませんよ、どう考えても。

こういうことで、野党共闘という枠組みに攻撃を仕掛けているのは、異常なネット住民の振る舞いですから、無視すべき話です。戯言。

さて、それでも民進党幹部が認識していたかどうかは、問われる話です。

少なくとも告示直前に、民進党幹部には、こうした疑惑報道がありうるという話は、伝わっていた状況であると僕は確信しています。

それは、こうした面での身体検査がなされているのかという、党内からの問いかけでもあります。

そして、その意味では十分になされていなかった状態と判断されます。

しかし、伝わった時点で、民進党のきちんとした判断はわかりませんが、本人が否定されたため、そのまま進んでいるのが現状と思います。

けさの時点で鳥越候補はこうツイートしています。

「21日11時、民進党都連選対会議にて、選挙への決意表明を行いました。 また週刊文春から本日発表された記事について、事実無根の内容とし、強い憤りを覚えるとともに、選挙妨害・名誉毀損で弁護士を通して訴えることを表明しました。」

なんというか、条件反射という言葉が、僕の頭を過ぎります。

事案は全く違いますが、オウム事件関連で坂本弁護士のVTR下見事案で、TBSのかなりまずい対応したことを、僕も含めた日本テレビで報道したことがあります。そうすると、同日の同じ時間帯のニュースで、TBSが即座に全否定したことを、久しぶりに思い出しました。

一般論ですが、テレビ関係者は、深く判断せず、こういう即物的反応をする場合がよくあります。

そうしたことは、あまり良い結果は招きません。TBSの話は実際に厳しい結果が待ち受けていました。

今回のことは、内実はともかく、その対応に関しては、よく似ている気がします。

リスクマネジメントの根幹を、まるで理解しないテレビ人は多いですから(元テレビ人ですが、僕も他山の石とします)。

そういえば、坂本弁護士関連報道についてTBSの夕方ニュースで全面否定コメントを読んだのは、杉尾秀哉キャスター、参議院に民進党で当選された方です。その杉尾氏が当選御礼の電話をしたら、「勇気をもらった。僕も出る気になったよ。」と答えて、今回、都知事選に出馬されたのが鳥越氏というのも、奇妙な偶然だと僕は感じています。


更なる詳しい内容は、いつもメルマガで書いています。

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「放射能の食材問い合わせに疲れた」給食費6400万着服役人のおかしな言い訳を拡散させる異常な状況。

2016-07-19 21:03:30 | 福島第一原発と放射能

私は、汚染地の意識は大丈夫かと、また思う話です。

まず、藤沢市で学校給食課元主幹の女性(61)が遊興費などに使うため、2011年以降に、給食費を6400万円も使い込んだそうです。

http://news.livedoor.com/article/detail/11781984/

まあ、こうした横領や使い込みはよくありますから、驚く話ではありません。

しかし、そうした横領をした理由と、この女が言い出す話はビックリします。

「放射能汚染で食材問い合わせが増えて疲れたから、横領に手を染めた」と話しているそうです。

これは、論理的にはよくわかりません。

問い合わせが多くなり、ストレスが生じて、使い込んだと言いたいのかもしれませんが、論理的に繋がっていません。

論理的につながっていない、こうした話をこの横領役人がどうして言い出すのか。

これは業務が増えたことだけでなく、こうした理由を言い出せば少しは許してもらえるかもという感覚があるような気がしています。

はっきり書きます。

「給食の食材を問いあせてくるような、おかしな人たちの対応で大変だったから、私もおかしくなって横領してしまったから、少しは許して」と言いたいような感覚にしか思えません。

しかし、普通に考えたら、こうした問い合わせが増えただけで、数千万円も横領してよい論理は何も有得ません。

それでもこうした言い訳を話し出し、その言い訳を市役所がわざわざ外に伝えている構図。

市役所がマスコミに明かす話は、彼等の中で伝えたいことを伝えることでしかありません。

そうすると給食費を6000万円横領したことより、放射能問い合わせが相次いで疲弊したと女が言い出していることのほうが、伝えるほうがさらによいと市役所も無意識に判断しているとも言えます。

そして、メディアも同じ感覚の枠内にいる状態。

これは、三者とも、放射能懸念で給食食材を問い合わせる人々への、潜在的な差別意識があると普通に読み取れるのです。

だっておかしいですよ。本来なら、「業務が忙しくなり、ストレスがたまって、横領した」程度の供述で書くのが、普通の原稿です。抽象的に。

よほど特異な事情が背景になってストレスがあり、それで犯行に手を染めたという文脈で具体的に内容を明示するケースは、実はこうした横領を題材とするような原稿では稀なんです。

そんなストレス的な理由は、横領する輩の適当な言い訳に過ぎませんから。

特異な事情だと客観的に承認される状態の時に書くのです。

でも、そうした稀な原稿がわざわざ出稿されています。テレビの放送原稿として。ピンポイントで。

これは、「放射能懸念で食材を問い合わせる人々がおかしい」という意識をベースに考えている状態としか僕には思えません。

こういうことが、横領した女⇒市役所⇒マスコミの三者間で無意識に共有されて伝えられ続けている状態を、僕はものすごく違和感を感じています。

要は、給食費を何年にもわたって6000万円も横領した輩が他に無理矢理原因を擦り付けている話を、そのまま構造的には肯定して聞いていて、そうした肯定感覚が露骨に放送原稿まで展開しているのです。

これは三者とも、被爆回避感覚への排除意識がもともと共有化している状態があるからでしょうし、汚染地が実は根幹からおかしくなりつつあることの証左の一つではないかと僕は思います。

この原稿の異常さに気がつかない貴女。それは、絶望です。


 

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【残念】都知事選挙で当選可能性のある増田・鳥越・小池の三候補うち、投票したい候補者が誰もいません。

2016-07-18 21:39:33 | 政治

各社の都知事選序盤戦の電話調査は似たような状況で、三人の争いに絞られています。

しかし、これら当選可能性のある三候補のうち、僕が投票したい方は残念ながら一人もいません。

増田氏に関しては、岩手県知事当時の行政運営に疑問があること。

行政経験と言っても、東京都とは水準が違いすぎる自治体の首長でしかなかったこと。

元東京電力社外取締役であること。

以上の点で、考慮にも値しない候補であるとしか思えません。元東電取締役が都知事の候補になることは論外のうえにも論外。福島第一原発事故後に、こんなことも考えない、自民は馬鹿すぎますし、都連は特に酷すぎるということです。

鳥越氏に関しては、政策について真剣に思考している様子が会見でも全く見受けられず、私が以前に数回は話をした感覚でも、彼に政治家としての資質があるとはまったく思えないこと。

体力面に関して、複数回のがんという要因は不安があり、76歳という年齢がそうした不安を増幅させること。

野党共闘候補なのに、反原発や被曝回避について、きちんとした定見をもっているように見受けられないこと。

以上の点で、鳥越氏は総合的に無理で、有体に言って能力不足ですし、首長に向かないと思います。

小池氏に関しては、日本会議のメンバーであることで、まず政治思想的なバランス感覚に強い疑いがあること。

政治資金の使い方に関して一部に疑義の声があり(例えば、http://echo-news.red/Japan/Yuriko-Koike-Faces-Shadowy-1280-Man-Yen-Money-Laundry など)、政治資金の使い方問題で辞任した舛添都知事後の新しい知事として、最低限は求められるハードルが、本当にクリアできるということに確信が持てないこと。

また、小池氏を都知事選で支援している政治関係者のうち、問題のある政治家が一定数は明確に存在すること。

以上の点で、小池氏に関しても応援したいとは思いません。


当選可能性があるとみられる三候補とも、僕には疑問が大きいです。

残念ながら、捨て票になる公算が高くても、当選可能性のほとんどない候補の中で、ベターな候補に投票するしかないだろうと個人的には思います。

本当に残念な都知事選と思います。

 


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地震とMOX燃料でそもそもリスクが大きい伊方原発3号機、一次冷却水系水漏れ発覚で再稼動延期という状態。

2016-07-17 23:58:33 | 福島第一原発と放射能

伊方原発で水漏れが発覚したそうです。

四国電力はこういうペーパーを出しています。

定期検査中の伊方発電所3号機(加圧水型、定格電気出力89万キロワット) においては、1次冷却材ポンプの調整運転を実施していたところ、1次冷却材 ポンプ3Bの第3シールリークオフ流量が増加するという事象が認められまし た。 このため、第3シールのシート状態を改善するための調整作業を行ないまし たが、運転状態を改善することができなかったため、本日9時20分、当該シ ールを予備品と取り替えることとしました。」

一次冷却水のポンプから水漏れがしていたという話です。

一次冷却水は、直接原子炉で炉心を冷やしているものですから、これは放射性物質に汚染されています。

そうした一次冷却水を、更に二次冷却水が冷やす構造になっています。

こうした一次冷却水にトラブルがあり、うまく原子炉が冷やせなくなると、最悪の場合はメルトダウンになります。

冷やせなくてメルトダウンは福島で経験済みの話です。

しかも、伊方原発3号機はMOX燃料を使用していますから、汚染リスクは通常の核燃料よりも更に高くなることは容易に想定されます。

一次冷却水のトラブルは過去にも原子力発電所ではなかった訳ではありません。

今、大津地裁の仮処分決定で止まっている高浜原発。一時再稼動した直前に、高浜原発4号機で一次冷却水が34リットルも漏れたトラブルがおきて、起動試験が延期されました。その後、再稼動しても緊急停止する別のトラブルもありました。こうした状況は、大津地裁の決定にも影響を与えた話です。

こうした一次冷却水トラブルは、原発にとって致命傷につながりかねません。そうしたことがおきている原子炉をどうして再稼動せねばならないのか、国民には大きな疑問しかありません。

原発は、一定期間以上停止すると、実は不具合が大きくなるケースは多いです。

日本の原発は一定期間停止しているものしかありませんから、通常よりも再稼動後のトラブルリスクは大きくなります。

それも考えると、実は未来永劫停止するのが、一番安全な対応です。

伊方原発の再稼動はやめるべきです。

熊本・大分の地震の流れが万が一、一定期間後に再発生し、その流れが地震発生のライン上で展開した時に、リスクが普通よりも圧倒的に大きいのは、伊方原発であることは間違いありません。

流れの先にありますから。

普通よりも、あきらかに高いリスクが想像しうる原発で、一次冷却水が漏れている事象がおきている原発、これを再稼動することなど許されるはずがありません。

ある種の複合危険なのですから、絶対に止めたままにすべきです。


 

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作者談「これは京都市内での実話だよー」、本人サイトhttp://ameblo.jp/shibazakitoshie/