福島県のホールボディカウンターがきちんと運用されているのか。疑う情報です。
『平成23年度第3回福島県「県民健康管理調査」検討委員会』の資料です。http://www.pref.fukushima.jp/imu/kenkoukanri/230724shiryou.pdf
先行で福島県民の放射性物質をはかっていたホールボディカウンターの最低の検出限界がCs‐134:320Bq、Cs‐137:570Bqということです。衝撃的な最低値です。福島県内のホールボディカウンターが、バックグラウンドの数値が高いため、きちんと機能しないだろうことは、もともと専門家の間でも想定内でした。それは、精密度の問題であって、誤差は出るのだろうけれども、一定レベルの機械で測っているものだと勘違いしていました。北海道がんセンターやタイは100Bqくらいは測れるはずです。僕の知り合いはドイツで精密型のホールボディカウンターを無料で受けました。検出限界は20Bqです。こういうレベルで測定できるのがあたりまえです。しかし、この福島県民がうけたホールボディカウンターは検出限界がCs‐134は320Bq、Cs‐137は570Bqなのです。こんな数字でまともに測っているといえるのか。発生して数ヶ月が経過して始めていることから、生物学的半減期を考えると、この検出限界に達しない事が多いでしょう。これで測定しているなんてちゃんちゃらおかしい話です。
その上、尿検査は一リットルあたり13Bqがこれまた、検出限界となっている。普通の民間検査会社でお子さんの尿を個人依頼しても、1Bq以下でも検出していて、体内の蓄積と尿への排出の関係を考えると検出が数ベクレルレベルからは、考慮すべき事を考えると、尿検査の検出限界も13Bqというのは、十倍以上緩い(たぶんもっと)検出限界です。これも意味があるのかという検出限界です。
こんな緩い検出限界で大丈夫かと率直に思います。というか、きちんと測定しようとしているのか?と。全国のホールボディカウンターを極力測らせないように、業界内で周知の文章がまわっている状況(全国殆どの施設でWBCを受けられない)とあわせて考えると、福島県民も含めて極力、放射能による健康被害を顕在化させないように、政府も福島県も専門家たちもぐるになっている構図がまたもあらわになっています。こんなレベルまでやっていたとは。いくらバックグラウンドが高くてもその中で、さらにこのレベルとは。またしても、驚きです。
ツイッターでつぶやいた、もっと気にして考え込んでいる話は別のことです。それは、もう少し精査しています。