おととい、亡くなられた突然死の話をさきほど、伺いました。昨日いただいたメッセージは次の通りです。もちろん原因はわかりません。しかし、被曝によって、まず人がなくなるのは、年配者、高齢者が多いのです。がん化するスピードが、年配の方は遅いだけで、被曝による身体影響は変わらないと思います。ゴフマン説に対して、ヤブロコフ博士が、「老人にとって放射能の作用が大きい」と主張されていることの方が、僕にはよくわかります。放射能の影響はがんばかりではありませんから。
「承認いただいたその日に、全くの偶然ですが、今朝喪主から直接聞いた突然死の話です。埼玉 浦和。
コレステロールは高め、他には持病なし。60代女性が、入院中の夫の見舞いの帰りに、突然死。虚血性心筋梗塞。苦しまず一瞬で心肺停止、最近多いと言われたらしい。バスの終点で、寝てるように亡くなっていた。
見舞いの病院が不便でかなり疲労していたようだが、こんなに急逝するとは驚いています。
以上、ご報告させていただきました。とても恐ろしく、悲しいです。」
この放射能、被曝を巡る問題は、本来は、ことしが、放射性物質の封じ込め、拡散阻止という流れを、強く指し示す年にならなければならないと思っていました。もちろん福島第一原発の廃炉作業は困難を極めていますし、政府が主張している冷温停止が、まやかしに過ぎないものであることは皆さんも認識されていると僕は思います。
しかし、チェルノブイリ以上に、今回の流れがおかしくなってきた、最大の問題はガレキの広域拡散ということで、放射性物質を含んだガレキをその汚染が及んでいない地域でも、焼却に踏み切らせるという、合理的に考えたらまるで必要のないことに、民主党政権、一部地方政治家、環境省が一丸となって邁進し、その構造が現在もそのまま続いていることです。チェルノブイリ後にありえなかった話です。
この心理というのは、被災地はかわいそうだから、何か手を差し伸べたいという同情心を利用して、それが何よりも優先するとして、ほかの懸念をまるで無視して、ガレキを拡散させるための、予算措置をおこない、輸送費も含めて、およそ現地処理するほうが、国民の税金を多く使わなくて済むのに、あえて無駄遣いして、他地域でガレキ焼却させるという、常識的な思考の枠組みでは考えられないことが、平然と行われる状態となりました。
しかも、ガレキの総量が減りこむ中で、実際に広域でガレキを処理することができる量があるのかどうかというぎりぎりの状態になっています。それでも、無理やり燃やし続けないとならないと、北九州での本格焼却に続き、大阪でも強行しようとしています。
これについて、とにかく反対をつづけなければなりませんが、この事への対応にこの一年追われる事態となったことは、おそらくこの放射能の問題、被曝の問題を考える上で、実は、すごくブレーキがかかっていると思います。積極的に、取り得るべきいろんな手段が取り得ない状態になっている。おそらく、一年後に、ウクライナやベラルーシで対応していたのよりも、日本の国の感覚も、日本人全体の感覚も鈍っている、濁っている、これは、間違いないと思います。大きな損失です。
首都圏の汚染を比較して、当時のウクライナやベラルーシよりも、おそらくよりましな要素は、食品の流通が発達しているため、無自覚な人間でも、汚染食材よりも、非汚染食材を食べているケースが多いだろうということです。とくにお金で買っている輸入食材が実は多くあるため、食からの汚染は、比較するとマシだと思います。外食中心でさえ。ただし、これは、関東にせよ、南東北にせよ、田舎に行けば行くほど、状況は厳しくなります。地場のモノにこだわって汚染食材を食べ続けているからです。
しかし、吸気や接触による被曝、さらに3/15や20に襲った初期ブルームは、チェルノブイリのむしろ厳しい結果をもたらしている可能性は否定できません。
東京でも、仙台でも、吸気による被曝は、ヨウ素やテルルなども考慮すると、相当シビアです。
しかも、現在でもセシウムは大量にあります。偏在し、移動する状態となっていますが、都市環境の中に確実に存在します。地面に吸着して離れにくい状態というよりも、アスファルトやコンクリート周りの砂塵として存在し、常に吸入する可能性がある状態が、恒常的な東京です。
そして、焼却が続くことで、微細な粒子が放出され続けています。これは、放射性物質以外にも化学物質が多く、アスベストの大量放出は間違いありません。三十年近くなかったことがおきています。
これは、僕が首都圏で1000程度、お子さんやお母さんなどを見続けている医師から聞いていますが、まず甲状腺の異常、のう胞であれ、何らかの疾病、甲状腺腫などの診断となるのは、およそ3割程度です。
また、血液検査の軽微な異常が目立っていて、特に白血球の血液像を精査する、分画すると、好中球が減少傾向にあるお子さんが7割近くになっています。こうした血液系統の、造血系統の異常ということが怒り始めていること。しかも割合が大きいことは重要です。
こうした状況の中でも、「見ざる言わざる聞かざる」の強い影響で、事態はこう着しています。好転する気配も兆しも皆無です。12月の選挙前後の東京に流れる、あまりに穏やかな空気感は尋常でないと思いましたし、選挙結果は、むしろその空気感をそのまま反映したと思います。不正などではありません。
ファシズムというのは、上からのしかかるものではありません。一般の大衆、一人一人のごまかしの意識、欲望の集積がそこに導きます。
しかも今回は実際に汚染がある、「放射能ファシズムな日本」です。2012年はその始まりの年でした。
世界でも初めての意識の中に僕らはいます。この意識を逃れる術を僕は探し続けています。
とても、よいお年をお迎えくださいと、お伝えできる感覚ではありません。
それでも、みなさんおひとりおひとりに幸あることはお祈りいたします。
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【1/19(土) 木下黄太 講演IN姫路】
東日本大震災から2度目の冬を迎えました。福島第一原発からは、今でも毎時1000万ベクレルという放射能が放出され続け、収束する気配はありません。テレビやメディアが出さない放射能土壌汚染や健康被害などの情報を、どうぞ知って下さい。福島第一原発のこと、放射能汚染のこと、避難者のこと、あなたのこと、これからのこと、一緒に考えましょう。
日時: 1月19日(土)14時~16時 (受け付け13:30~)
場所:姫路市立図書館「飾磨」分館 3階 第一会議室 【定員100名】
姫路市飾磨区下野田一丁目1番地 山陽電車「飾磨駅」下車東へ徒歩3分
駐車場あり (飾磨駅前に有料駐車場もあります。)
参加費:999円
申し込み: 名前・人数・住所(市町村まで)を明記し、佐野までお願いします。
託児はありませんが、子連れ参加OKです。
sanohiromi3@gmail.com 090-5175-6139
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