旧約聖書を読む 4

2018-01-27 18:14:26 | 

 ろくでもない神。

 神は、100歳のアブラハム、90歳の妻サラに、息子イサクの誕生を予告する。それを聞いたサラは思わず笑ってしまう。神 「 どうして笑ったのか 」。怖くなったサラは、「 笑っていません 」。神 「 いや、確かに笑った 」( 創世記18 )。

 ・・・しつこい。

 アブラハムの孫のヤコブ一家がエジプトに移って400年。彼らの子孫であるユダヤ人は、ファラオの圧政に苦しんでいた。神はモーセに言う。「 わたしはエジプト人の奴隷となっているイスラエルの人々 ( ヤコブの子孫 ) のうめき声を聞き、わたしの契約を思い起こした 」( 出エジプト記6、5 )。

 ・・・えっ。つまり、400年もの間、契約を忘れていたってこと? いい加減にもほどがある。

 ユダヤ人を率いてエジプトを出たモーセに、神は言う。「 主、主、罰すべき者を罰さずにはおかず、父祖の罪を、子、孫に三代、四代までも問う者 」( 出エジプト記34、7 )。

 とんだ祟り神だ。しかも別のところでは、こうも言っている。「 父は子のゆえに死に定められず、子は父のゆえに死に定められない。人は、それぞれ自分の罪のゆえに死に定められる 」( 申命記24、16 )。いったい、どっちを信じればいいのやら。

 さらに神は言う。「 何も持たずに、わたしの前に出てはならない 」( 出エジプト記34、20 )。

 ・・・ドケチ。

 この神は、些細なミスも許さない。モーセの兄の祭司長アロンの息子、ナダブとアビフが儀式の細かい手順を間違えると、二人を容赦なく焼き殺してしまう ( レビ記10 )。  

 荒れ野をさまようユダヤ人は不平を鳴らす。「 毎日毎日、マナ ( 神が天から降らせた食べ物 ) ばかりだ 」。そこで神はうずらを降らせておいて、ユダヤ人が食べると疫病を送り、大勢を殺した ( 民数記11 )。

 ・・・なんとも陰険なやり口だ。

 こんな神だから、ユダヤ人に裏切られることになるのにゃ。
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