「ギリシア哲学者列伝」

2011-06-28 19:37:16 | 

を読む。ディオゲネス・ラエルティオス著。岩波文庫。

 ソクラテス、プラトン、アリストテレス・・・・・・といったおなじみの面々もいいが、強烈なのはキュニコス派(犬儒派)の人たちだ。彼らは「人間の自然な行為は何ら恥ずべきものではなく、人前でやってもかまわない」、と主張したが、その言葉通りにディオゲネスは広場でオナニーし、クラテスとヒッパルキアの夫婦はセックスを公開したという。

 また、「ストイック」の語源になったストア派の、クリュシッポス。彼は自著の中で、神話に出てくるヘラとゼウスのセックスをハードコアに描写したり、近親相姦を容認したりして、物議を醸したという。

 哲学者とその弟子は、しばしば愛人関係にあったという。その例は多すぎて、ここでは紹介できない。

 キリスト教以前のギリシア文化は、かつてニーチェを魅了したが、キリスト教からの脱却というのは実はきわめて現代的な問題ではないだろうか。テクノロジー、効率優先、数値化、経済規模の果てしない拡大。それらはキリスト教と結びついて、明治維新の時に日本にも入ってきた。その結果、今や・・・・・・。

 しばらくは、古典を読むつもりだ。
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近所に

2011-06-24 19:29:30 | 

ステーキ・ガストができたので、行ってみたにょ。

 安い。サラダ・バイキングにカレーがついて、700円にゃ。味もまあまあ。

 ただ、従業員がトイレに行くときに、わざわざでかい声で「お手洗いに入ります」、と言うのはどうか。ワシにそういう趣味はないぞ。
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ゾウさんの「ゾウさん」

2011-06-15 19:48:42 | Weblog

 オトナの魅力には勝てないのにゃ。

 そーよ、○○○○もなーがいのよー。
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久々に

2011-06-14 17:52:36 | Weblog

多摩動物公園に行ったにょ。

 3匹の子トラのうち1匹は病死してしまったけど、2匹は元気にゃ。

 トラ以外に最近チータ、ユキヒョウの子供が生まれたそうだけど、公開時間に間に合わなかったのにゃ。

 まあ、子供もいいけれど・・・・・・。

 
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「少女革命ウテナ」の

2011-06-10 18:24:16 | アニメ・ゲーム

川上とも子さんが亡くなったという。

 ワシがJ・A・シィザーの音楽と万有引力の演劇に出会うきっかけになったアニメのヒロイン。いや、ワシだけではないだろう。この作品を通じて「世界」が広がった、という人は。

 彼女がいなくなっても、「ウテナ愛」は残るだろう。さらば。
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「プルタルコス英雄伝」を

2011-06-08 17:25:29 | 

読み終える。といっても、このちくま学芸文庫版は、ダイジェスト版だけど。

 「殺すという言葉はいいにくいが、実際に殺すのは簡単なことだ」(カエサル)。きゃうっ! 名ぜりふにゃ!

 「アントニウス伝」で描かれるクレオパトラの生涯が印象深い。彼女は非常に知的な女性だったが、知性は彼女の破滅的な人生に拍車をかけるだけなのだ。「賢いやり方で行われる愚かなこと」、という言葉のまんまだ。
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2011-06-05 00:42:02 | 音楽

のライヴを観る。

 5月にニュー・アルバム「TERROR」が出た時には、いつものライヴのまんまだな、と思ったが、今回のライヴを観て、CDのまんまだな、と思った。シンプルなハード・ロック。ブリティッシュかアメリカンかと問われたら、乾いた感じのアメリカン・ハード・ロックだ。完成度は高い。ていうか、高過ぎるのが問題だ。これ以上の変化、展開は難しいのではないか。

 ニュー・アルバムの曲の他に、「OVER THE END」(英語バージョン)、「BURGUNDY」(アコースティック・バージョン)、「FLANGER」、「HEROINE」。そして、AUTO-MODの3人とリカ、EUROで「ワイルドで行こう」。トータルで1時間50分くらい。

 リカは今回初めてギターを手にしたが、実際に弾いたのは全体の3分の1くらいで、それも軽いカッティング程度。まだ歌いながら弾くことができないらしい。まだまだこれからだ。

 「クール・ジャパンって何?」という発言には吹いた。今さらそんなことを言われても、全然説得力がないよ。逆に、もしも最近ファンになった人が聞いたら、なんでこの人は唐突にクール・ジャパンを話題にしたのか、不思議に思っただろうな。

 これからは「アンチ・クール・ジャパン」をバンドの売りにするのだろうか。だが、「アンチ・・・」というのは、「・・・」があってこそのもので、決して創造的ではない。「反捕鯨運動」がいい例だ。

 「北島三郎が真のクール・ジャパン」だそうだが、彼が歌っている「義理」というものを、もう少し大事にした方がいいよ。

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引き続き

2011-06-02 18:11:34 | 

「プルタルコス英雄伝」を読む。ちくま学芸文庫。

 古代ローマの政治家カトー。自分の息子を叱りつける時に彼が言ったことばが、「おだまり」。・・・・・・オ、オネエ言葉? 村川堅太郎訳に間違いはないのにゃ。

 ギリシア・ローマ時代の性がいかに自由なものだったかが窺える記述にゃ。
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