を読む。山形孝夫著。ちくま学芸文庫。
この間の「セム族の宗教」よりも、ずっと読みやすい。やっぱり、日本人の書いた本にゃ。古代の地図や、関連する芸術作品の写真もたくさん載っているのにゃ。
ユダヤ人のカナン侵攻を描いた、旧約聖書の「ヨシュア記」。「時計じかけのオレンジ」の中でアレックスが読みふけっていたのは、これかも。逆らう者はみな殺しという、実に痛快な内容なのにゃ。
衝撃的な事実も。イエスがはりつけにされて最後に叫んだ言葉は、「エロい! エロい!」だったそうにゃ。ウソじゃないぞ。212ページを読んでみろにゃ。その時、彼はナニを考えていたのか。永遠のナゾにゃ。
今回のパートナーのキャノンデールCAAD9。ワシのはBB30にこだわって、クランクをスラムレッド(2012年モデル)に交換してあるのにゃ。歯数は52×36T。
現行のCAAD10には、BB30に対応したFSAのクランクが最初からついているにゃ。でも、歯数が50×34Tなのは、どうしてか。CAAD10を買うような人は、なるべく速く走りたいと思っているんだから、53×39Tか、52×36Tを初期設定にすべきだろう。クランクをあとから買い換えるのは結構めんどうなのにゃ。11速時代になって、シマノとスラムの間の互換性がどうなのか微妙になってきたし。
・・・・・・などと書いておけば、意外と実現するかも。前に「クランクは52×36Tがいい」と書いたら、デュラエースとアルテグラにラインアップされたしにゃ。いや、実際、ワシと同意見の人は多いはずにゃ。
県民の森にゃ。都民の森と埼玉県民の森の両方を制覇したのは、ワシだけにゃ。
でも、ここはサイクリスト向けの場所ではないにゃ。バイクラックがないし、いろんな施設があるけど、徒歩で山道を登らないと行けないのにゃ。
結論。いろいろとやってみたけど、秩父に行くには、寄居町まで北上して、140号線に入るのが一番にゃ。距離は長いけど平坦だから、体力がもつにゃ。
やっとグリーンラインまで上ったにゃ。白石峠の入り口を通過してから、約50分後。サイクルコンピューターの距離計によると、8.65キロ。正確にいうとまだ大野峠ではないが、上りはここまでにゃ。
白石峠のような激坂はないが、距離が長い。見晴らしもよくない。林の中を上るうちに、テンションが下がってくるのにゃ。
楽をして秩父方面に行くには? それをテーマに、いろんな峠を上ってきたが、今回は大野峠。
有名な白石峠のそばにあって、イマイチ話題にならない峠。ワシも、白石峠を上った帰りにここを下ったことはあるが、上ったことはないにゃ。・・・・・・もしかしたら、今、サイクリストが一番注目している峠かも。
いつもの白石峠の入り口の手前まで来ると、子ヤギのユキちゃんが、「べええーえ、べええーえ」とお出迎えにゃ。
記事を書くために、久しぶりに「ギルガメシュ叙事詩」(ちくま学芸文庫)を読んだら、とんでもない発見をしたにゃ。
「ギルガメシュは父親に息子を残さぬ。・・・・・・ギルガメシュは母親に娘を残さぬ」、とある。これは、つまり・・・・・・。ギルガメシュはバイセクシャルで、毎日のように若い男女を集めては乱交に耽っていた、とも解釈できる(それに怒った神々が、エンキドゥを造る)。「現存する最古の文学」は、ポルノでもあり、BL文学でもあった、のにゃ。
「神聖さは、伝染する」。古代アラビアの巡礼は、神殿に参拝した後、衣服をその場に脱ぎ捨てていった。参拝によって、衣服もまた神聖なもの、日常生活に持ち込むことができないもの、タブーになってしまったからだ、という。・・・・・・なるほど、そうか。
「ギルガメシュ叙事詩」に出てくる、エンキドゥのエピソード。彼は、ギルガメシュを倒すために、神々が泥から造った人間だった。ギルガメシュは彼のもとに娼婦を送って、1週間ぶっ続けでセックスさせる。これによって、エンキドゥは人間社会の一員になり、ギルガメシュの友となったのだった。
ここでのセックスは、神々が直接造ったエンキドゥの「神聖さ」を落とすための儀式であり、いわば「逆方向のイニシエーション」だった、のではないか。
同じ事例は、日本にもある。さる神社の境内には昔、遊郭があって、参拝客はそこで「精進落とし」をしてから家路についた、という。これも、「神聖さ」を落として日常生活に戻るための、儀式だったのだろう。
やっぱりセックスって、スゴいにゃ。
和田峠にゃ。秩父シリーズが続いたので、気分転換にゃ。タイムは21分1秒88。ワシにしてはいい結果にゃ。
今回のパートナーは、パナソニックORC04。パナソニックのロードバイク部門がいつまでもつのか、心配にゃ。2台目にクロモリを、と思っている人は、今のうちにパナソニックを検討してみるにゃ。色が選べるのがいい。ワシのはブルーメタリックだけど、由緒あるレーシングデザインにしておけばよかったかな、とも思う。
今買っておけば、廃盤になった時に価値が出る、かも。そんなスケベ心が、パナソニックを救うにゃ。
「未開社会の思惟」が、復刻発売されていた。岩波文庫。
このタイトルを見て、「いかにも西洋人が上から目線で書いた本っぽくて、信用できない」、と思う人は多いだろう。だが、それこそ「21世紀人のバイアス」、というものだ。この本は、西洋文明と接触していなかった人々の世界観を、生き生きと描写している。
なにしろ21世紀に生きているわれわれは、19世紀以前の「未開社会」を直接体験することができない。この本は、多くの貴重な証言を含んでいる。