このような事件が起きる度に、「 命の尊さを教えることが大切だ 」 という声が上がる。だが、この元職員の男は、「 命の尊さ 」 を理解していなかったのだろうか。
障害者施設に勤務していた頃に、何があったのかは知らない。だが、障害者とつきあうのがほとほと嫌になったのなら、さっさと辞職して、障害者と関わらない生活を送ればいいだけのことだ。それなのに、彼はわざわざ深夜に施設に侵入し、19人殺すという事件を起こした。自分の命と引き換え ( 死刑は確実 ) にだ。命を取るに足らないものと考えていたのなら、こんなことはしないだろう。彼は、命を懸けているのだ。
「 人を殺すのは紙を丸めるようなもの 」、とうそぶいた殺人犯がいた。だが、本当にそうなら、好きなだけ紙を丸めていればいい。警察が動くこともないし、死刑になることもない。結局彼は、「 人間の命 」 から離れられないのだ。
古代社会においては、しばしば人身供犠が行われたが、これは古代人が人命を軽視していたからではない。むしろ、逆だ。人間の命には、天候や戦局を変える超自然的な力があると信じられていた。そのために、王族や貴族の子供が犠牲になった。
現代における、合理的な説明のつかない殺人。これは、古代の精神が一時的に復活したもの、ではないだろうか。社会で尊いとされている 「 命 」 を犠牲にすることによって、自分のまわりの状況全体を転覆させる。そのような欲求が、殺人犯にはある。これは、「 命は尊いという価値観 」 抜きには、不可能なことだ。
旧約聖書は、ユダヤ人と神の裏切り合いから成っている。
神は、モーセを通してユダヤ人に与えた律法の遵守を命じるかわりに、ユダヤ人に国家を与えてやる。 ( この 「 神の約束 」 は、モーセの後継者のヨシュアがカナンを制圧した時点で、果たされている。だから現代のイスラエルは、「 神の約束 」 ではなく、自らの軍事力に頼るほかない。)
だが、ユダヤ人はモーセの律法を守らなくなる。たとえば、ソロモン王。彼には700人の妻と300人の側室がいたというが、その中には外国人もいて、彼は妻が持ち込んだ外国の神々に奉仕するようになる。神は怒り、ユダヤ人の王国を南北に分裂させる。
ソロモン以降も状況は悪化していき、ついに神はユダヤ人を見放す ( バビロン捕囚 )。
だが、モーセの律法には、「 父の犯罪のために息子を罰するな 」 とある。ソロモン以降の王の中には、モーセの律法を復興させようとした人物も、わずかだが、いた ( たとえば、ヨシヤ王 )。にもかかわらず神は、自らがユダヤ人に与えた律法を、破ってしまうのだ。
ちなみに、「 アダムが犯した罪 」、「 人類の原罪 」 という考え方は、モーセの律法 (「 父の犯罪のために息子を罰するな 」)からいうと、成り立たないことになる。また、神もアダムの罪についてはまったく無関心だ。
旧約時代篇3巻を読み終えたが、4巻以降をどうしたものか。どういうわけか、第4巻だけが異様に高い。アマゾンでは5千円もするのにゃ。
古代ユダヤの人身供犠。
神は、モーセを通してユダヤ人に命じる。「 カナン人をみな殺しにしろ 」。この場合の「 みな殺し 」 とは、文字通りの意味だ。女子供も含めて一人残らず殺さなければ、神の怒りを買う。
このような命令を、神はしばしばユダヤ人に下す。サウル王は、アマレク人のみな殺しを命じられたのに敵王の命を助け、神の加護を失ってしまう。
ダビデ王の子孫のアマジヤ王は、アマレク人、エドム人、ゲバル人を破り、一万人を捕虜にしてアラビアにある岩場まで連れて行き、そこから突き落とした。
どうしてこんな手の込んだことをするのか。神の命令があったから、だろう。
ユダヤ人がしくじると、神は容赦なく疫病やら、旱魃やら、外国の軍勢やらをユダヤ人のもとに送り込む。
古代ユダヤ人にとっての戦争は、勝ち負け以上に敵の殺し方が問題だった。儀式において細かい手順が重視されるように。つまり戦争は、敵を生け贄とする供犠だったのだ。
古代ユダヤのBL。
モーセの律法は、男色を禁じている。ということは、男色に耽る人たちが存在したのだろう。たとえば・・・・・・。
初代のイスラエル王、サウル。神が預言者サムエルを通してアマレク人のみな殺しを命じた時、彼はよりによって、アマレク人の王の命を助けてしまう。その理由は、容姿が優れているから、だった。
・・・・・・そのケがあった、のではないか。
この結果サウルは神の怒りを買い、悪霊に苦しめられることになる。この時サウルの枕元に立ち、キヌュラ ( 弦楽器の一種 ) を奏でながら聖歌を歌って彼を癒したのが、少年ダビデだ。
・・・・・・稚児、という言葉を連想してしまうのは、ワシだけだろうか。
サウルは、神がダビデを次の王に選んでいることを知り、彼を殺そうとする。だが、何度試みても失敗。それどころか、逆にダビデに二度も命を助けられる結果になる。
ダビデの方も・・・・・・。
サウルは、ペリシテ人との戦いに敗れて瀕死の重傷を負う。自決もできないほど弱った彼は、たまたま近くにいた若者に頼んで、とどめを刺してもらう。この若者は後でダビデのもとに出頭し、サウルの死を知らせたのだが、ダビデは激高して若者を処刑してしまう。
それほどまでに、サウルを・・・・・・。
このようなBL臭は、セレウコス朝、ていうか、ギリシア文化の影響なのだろうか。それとも・・・・・・。
ブラウザーもウインドウズエッジにゃ。お気に入りが右側なのにゃ。
サクサク動いてくれるが、「 名前を付けて保存 」 ができない。インターネットエクスプローラー11かグーグルクロームを併用するしかないのにゃ。
エラーコードの意味を検索。ウイルス対策ソフトをアンインストールすると ( 一時的に機能停止するだけではダメ )、一発で決まった。ヘンな執事みたいなのが出てきたぞ。
それにしても、心配なのにゃ。「 いつのまにかウインドウズ10になっていた 」 人たちって、ウイルス対策ソフトを使っていないのかにゃ。
改憲勢力が3分の2以上になった。
このまま、国民投票まで行くといい。護憲派にもメリットはある。なぜなら・・・・・・。
現憲法を「押しつけ憲法」と呼ぶ人もいるが、もしも国民投票で改憲案が否決されたら、もはや「押しつけ憲法」ではなく、「かつてアメリカの監督のもとに成立したが、後から日本国民によって公式に承認された憲法」になるのだから。
ほとんどの日本人は、神国日本を破ったアメリカに「神性」を認め、さらにアメリカの監督のもとに成立した日本国憲法にも「神性」を認めている。現憲法は、国民投票を経て成立したわけではない。にもかかわらず護憲派が多いのは、そのためだ。改憲は、かなり厳しい。
護憲派が国民投票を恐れる根拠は、まったくない。