古代のスパルタにはナゾが多い。スパルタ教育の質実剛健なイメージとは逆に、同性愛が男女とも公認されていた、という。なぜか。
それはまさに、スパルタ教育が原因だ。スパルタの男の子は7歳になると親から引き離され、国家による一元的な教育を受けることになる。体育やら話術やら盗みやらの訓練が、20歳まで続く。
このような環境で、少年同士の愛が生まれるのは自然なことだ。プルタルコスの 「 リュクルゴス伝 」 によると、上級生は下級生が不始末をやらかすと、罰として親指にかみついたという。・・・・・・果たしてこれは、 「 罰 」 だったのだろうか。
この間、女性の方は何をしているのか。思春期の若者は、身近にいない。女性同士の愛が生まれるのは自然なことだ。
つまり、スパルタ教育を維持するなら、同性愛を認めざるを得ないということだ。
これらに、スパルタ人の同性愛の実例を交え、もっと膨らませて書く。それには、クセノポンの 「 ギリシア史 」 が役に立つだろう。
もしもワタシが教師だったら、「 世界史のナゾをよく解いた 」、とほめてあげるでしょうね。うふふっ。