「世界宗教史」おわり

　もうひとつ忘れがたいのが、１７世紀に突然現れたユダヤの「ニセ救世主」、サバタイ・ツヴィ。彼はユダヤ人から熱狂的に支持されるが、オスマン・トルコに捕えられると、あっさりイスラム教に改宗してしまう。

　それでも彼は真の救世主だと信じる人たちがいた。ユダヤの救世主を自称しながら、イスラムに改宗する。それは並外れた恥ずべき行為だが、だからこそ、日常を超越した聖なる行為であり、凡人にはまねできないことだ、と彼らは考えた。

　さらに、一部の過激な人々は、こう考えた。この世にはびこる悪を倒すには、サバタイのように、自らが悪に染まらなければならない。悪（セックス、暴力）を極めることこそが、「聖なるもの」に至る道だ、と。

　このような考え方は、この時代のユダヤ人特有のものだ、とは思えない。現代に至るまで、人は悪の魅力から離れることができないでいるではないか。

「世界宗教史」

を第６巻まで読み終える。ミルチア・エリアーデ著。ちくま学芸文庫。

　エリアーデ本人が書いたのはここまで。「聖アウグスティヌスは結局、マニ教から脱け出せなかった」、という記述がおもしろかった。「アダムの原罪は、セックスによって遺伝する。だから、洗礼を受ける前に死んだ赤ん坊は地獄に堕ちる」、という彼の教説。これには、若い頃の彼が信じたマニ教からの影響が、強く残っているという。

　マニ教を代表とするグノーシス派の教え。「人類は悪魔によって創造されたものであり、その本質は悪である。悪はセックスによって遺伝する。そのような人類がひとり残らず死に絶えて、初めてこの世界は救済される・・・・・・等々」。これが、アウグスティヌスを通して現代のキリスト教にまで影響を及ぼしている、という。キリスト教が、人間の肉体的・本能的部分を蔑視するのは、マニ教に由来するのかもしれない。

　グノーシス派は、日本人にも無縁ではない。それどころか、セックスレス＆少子化が進む現代の日本ほどグノーシス派の教えが花開いた国はない、ように思える。「人間そのもの」よりも、「よい生き方」という理念の方が先行してしまっているのだ。理念に追いつけない人間を増殖させない。これが、一般常識になりつつある。

新兵器２

　上がACのクイックスティック。下がパナレーサーのタイヤレバー。見てのとおり、クイックスティックは先端の作りが大ざっぱなのにゃ。試してみたけど、これではタイヤのビードに引っかけられない。タイヤをリムから外せないにゃ。

　タイヤを外す時はパナレーサーを使って、はめる時はクイックスティックを使う、という形が考えられる。それならクイックスティックの長さが生きてくる。

　でも、これ１本でOK、とはいかないのにゃ。

新兵器

　パンク修理用に、ACのクイックスティックを買ったにゃ。ちなみに下は、パナレーサーのタイヤレバー。これ１本でOKということだが・・・・・・。

新カメラ

　この前の城山湖の写真は、こいつで撮ったにゃ。

　オリンパスTG－６２５。こいつの前はやはりオリンパスのμTOUGH６０２０を使っていた。どっちも防塵・防水仕様にゃ。

　ワシの場合、自転車のサドル・バッグにカメラを積むことが多いのだが、それで某メーカーのカメラはすぐにレンズの内側が汚れてしまった。というわけでオリンパスを選んだのだが、６０２０と比べて６２５はAFの性能がはるかにいい。速くて、正確なのにゃ。暗部補正もついていて、ほとんど何も考えずに撮れる。理想的にゃ。

　今の時代、こういう悪の匂いのするブランドに注目すべきにゃ。

冬の晴れ間に おわり

　今回のパートナーは、パナソニックORC０４。スチール製で、トレーニングに最適にゃ。ワシのはアテナ仕様。ホイールがゾンダでタイヤがクリリオン・カーボン７００×２３。歯数は前が５２×３９Tで、後が１２－２９T。

　パナソニックは、これからもロード・バイクの生産を続けてくれるのだろうか。心配にゃ。

冬の晴れ間に５

　ゴールの城山湖にゃ。

　うーむ、楽なヒル・クライムだったにゃ。前は南側から上ったけど、今回は東側から。ガイド・ブックには東側の方が傾斜がきついと書いてあったが、逆じゃないかにゃ？

　冬に上れる峠は、限られる。何週間も前の雪が残っている場合があるからにゃ。風張峠と白石峠は、日当たりがいいからOK。和田峠と成木峠は、日陰が多いから危ない。自転車から降りないといけない区間もあるかも。

冬の晴れ間に４

　１０分ほどで発電所に着く。ぐるっと回り込むと・・・・・・。

冬の晴れ間に３

　すぐに林道の入り口にゃ。雪がまだ少し残っていたけど、ヒル・クライムに影響はないにゃ。

冬の晴れ間に２

　田園地帯をちょっと進むと・・・・・・。

冬の晴れ間に

ヒル・クライムにゃ。

　今回は久々に、城山湖。高尾街道から町田街道に入り、大戸交差点を右折。さらに南下して、この交差点を右折にゃ。

にゃあ！

　「森永理科のアウトローラジオ」が、１回だけ復活するのにゃ！　放送は２月２８日。詳しくはA＆Gのホームページを見ろにゃ！

備忘録

　太平洋戦争は、巨大な「お祭り」だったのではないか、と思う時がある。戦死者たち、特に特攻隊員は、神に捧げる生け贄だったのではないか。

　その証拠に、人々は口をそろえて言う。「彼らの犠牲を礎にして、今の日本の繁栄がある」、と。

　だが、「彼らの犠牲」もそろそろ有効期限切れらしい。現状を見れば、わかる。

鍋ぞうで

キムチ鍋にゃ。９０分食べ放題で１６５０円。

　食べながら、読書にゃ。今日は、阿部謹也先生の「刑吏の社会史」。魔女の火あぶり。ただ人間を焼くだけでなく、焼いたあとの灰を川に流した。これは、古代の人身供犠の名残りだという。

　肉と一緒に、言葉も食べる。