「夢十夜」を観る。
「夢十夜」を「ゆめたすよる」と読むセンスは、相変わらずだ。「わたしはいない」と「わたしはいたい」の間の葛藤がエネルギーを生んで、同じ場面を繰り返させる、という劇の内容も。変わらないというよりも、終わらない、というべきか。
そんな天野天街が、寺山修司の「田園に死す」(流山児★事務所)の演出を手がけるという。音楽がJ・A・シーザーで、振付が夕沈。シーザーの音楽で、王者舘ダンスを? そのへんも含めて、必見にゃ。
「神の鞭」を聴く。
SHM-CD。そのせいか、タイトル・ナンバーでのファズ・ギターの鳴りが、全然違う。今まではサイケなイメージが強かったが、これは完全なハード・ロックだ。食わず嫌いをしていた人、聴いてみなされ。
DVD「LIVE THROUGH THE `70s」を観る。
タイトルどおり、70年から79年までのライヴ映像集。ウッドストック以後の彼の歩みが網羅されている。ベストはブルース・ナンバーの「KEY TO THE HIGHWAY」か。デレク&ザ・ドミノスの名演で知られる曲だが、ここではジョニーと、ベースのランディ・ジョー・ホッブズとのデュオ。この曲を知らないという(本当か?)ランディに指示を出しつつ、手探りで演奏を進めるジョニー。それが徐々に、徐々に、熱いブルースに変貌していく様は、スリリングだ。創造の秘密を垣間見ているような・・・。
ウッドストック関連の作品と併せて、押さえておきたいDVDだ。
「ウッドストック・エクスペリアンス」を聴く。
全8曲で、1時間を超えるライヴ。特にエドガー・ウインターが加わる3曲が、いい。彼のオルガンとスキャットが、小粋な感じ。ウッドストックじゃなく、どこかのクラブで演奏しているみたい。
同じシリーズのスライ&ザ・ファミリー・ストーン、サンタナ、ジェファーソン・エアプレインも聴いたけど、これが一番かにゃ。
を観る。
4枚組で、セブン&ワイで3686円で購入。これは、お得だ。その内2枚が初公開の特典映像集で、今回の目玉だ。
私の目当ては、グレイトフル・デッド。「ウッドストックでデッドはコケた」、と、どこかで読んだ記憶があるが、そんなことはない。彼らを見慣れた人なら、十分納得できる内容だと思う。曲は、40分近くにも及ぶ「TURN ON YOUR LOVE LIGHT」と、ボーナス・トラックみたいな形の「MAMA TRIED」。
デッドに続いて収録されているのが、CCR。実を言うと、これがこのDVDのハイライトではないか、と思う。実に、いい。ジョン・フォガティの、唯一無二のワイルドなボーカル・スタイルは、今も色褪せていない。当時スワンプ・ロックと呼ばれたバックのサウンドも、強烈だ。本当にやりたいことをやっているんだな、ということが伝わってくる。それは、永遠の命を持っている。
ギブソンのSGが大活躍している。カルロス・サンタナも、ピート・タウンゼントも、ジェリー・ガルシアも、ギターはSGだ。でも、結局ジミ・ヘンがあの白いフェンダー・ストラトキャスターで、全部持っていっちゃうんだよな。
これが私にとっての、ウッドストック。
「咲ーSakiー」のスペシャル・メニューを、引き続き食らう。
「藤田プロのいつもの特盛りカツドン」。この写真ではよくわからないかもしれないが、丼が、とにかく深い。だから、量がふつうのカツ丼の3倍くらいはある。藤田プロのすごさが身に染みてわかったにょ。