を買う。谷口幸男訳。新潮社。
前から憧れていた一冊。2万円したけど、買ったにゃう。1000ページくらいあるのにゃ。
「農耕民は温和で、狩猟民や牧畜民は攻撃的」。そんな俗説は大間違いであることが、最初の数ページを読めばわかる。バイキングの正体は富裕な農民たちで、彼らは自分たちで軍船を用意して外国へ出かけ、現地の農民に掠奪をはたらく。
9~10世紀ごろの北欧の農民は武装していて、気に入らない相手はたとえそれが国王であっても、容赦なく殺す。ノルウェー国民にキリスト教を強制したオーラヴ聖王も、農民軍との戦いに敗れて死んだのだった。
北欧の神トールは、戦いの神であると同時に農民の守護神でもあった。それはおそらく、当時の農民が戦いに明け暮れていた、という事実を反映しているのにゃ。
ヤフコメに新機能が追加されたのにゃ。投稿に「過激な表現」が含まれていると、AIが出てきてやんわりと注意するのにゃ。
だが、「中国みたいな独裁国家」って、過激な言い方か。そうとしか言いようがないのではないか。
ヤフーが使っているAIは、かなり中国びいきなのにゃ。やんわりと圧力をかけてくるのにゃ。
ワシの親族は、膵臓ガンで死んだ。去年の12月に診断が出て、もう80代だからガン治療はせずに緩和ケアで、と大学病院の主治医に言われた。
親族は、本当はガンの治療をしてもらいたかったんだろう、と今にして思う。その後、親族は大学病院に行かなくなった。
それが、主治医には気に入らなかったのだろう。今年6月に体調不良で倒れた時に、救急搬送をこの大学病院は断った。病気で困っている人を助けるのが医者の仕事だと思っていたが、実際は違うらしい。まったく、子供っぽい。卓越大学のくせに。
世話になっていた訪問介護の会社のつてで、親族はある病院に入院できた。「膵臓ガンの影響で肝臓や腎臓の機能も低下、いつ死んでもおかしくない。ほとんど痛みもないだろう。」というのが院長先生の診断。10日後に、亡くなった。
結果的に、緩和ケアになったってことか。うん。理想的な死に方だったな。
早田ひな選手の、特攻隊の記念館についての発言が話題だが・・・。
卓球くらい、特攻隊など気にせずにやればいい、と思う。むしろ特攻隊の人々は、特攻隊であるがゆえに、早田選手との関係を断たれた。いや、戦後の日本との関係を永遠に断たれたのだ。特攻隊は、本来あってはならなかったし、その記念館もそうだ。
たとえば、性被害を受けた女性がいたとする。その女性は、被害を受けた日を記念日にするだろうか。とんでもない。そんなことは早く忘れたいし、できればなかったことにしたいだろう。
特攻隊にしても、原爆にしても、どうして人々は、「忘れないように」しようとするのだろうか。何かポジティヴなものを見出しているのか。「比類ない愛国心、精神の強さを見せた」、とか、「この惨状から経済成長を成し遂げた」、とか。あるいは、「まったくの他人事」と割り切っているのだろうか。
いずれにせよ、ほとんどの日本人は、特攻隊や原爆、「さきの大戦」全般について、「本当の痛み」を感じていない。それは確かだと思う。