↑ イエス・キリストの系図(マタイ1:1-17)
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日本福音教団 富 谷 教 会 週 報
聖霊降臨節21主日 2024年10月6日(日)午後3時~3時50分
礼 拝 順 序
前 奏 辺見トモ子姉
司 会
讃美歌(21) 355(主をほめよ、わが心)
交読詩篇 73:21~28(わたしは心が騒ぎ)
主の祈り 93-5、A
使徒信条 93-4、A
司会者の祈り
聖 書(新共同訳)マタイによる福音書1章1~17節(新p.1)
説 教 「イエス・キリストの系図」 辺見宗邦牧師
祈 祷
讃美歌(21) 377(神はわが砦)
献 金
感謝祈祷
頌 栄(21) 27(父・子・聖霊の)
オン・ラインで礼拝に参加希望の方は、090-3365-3019
牧師携帯)へ申し込み下さい。歓迎いたします。
次週礼拝 10月13日(日)午後3時~3時50分
聖 書 ヘブライ人への手紙9章11節~15節
説教題 「犠牲」
讃美歌(21)220 301 27 詩編 130篇1~8節
本日の聖書 マタイによる福音書1章1~17節
1アブラハムの子ダビデの子、イエス・キリストの系図。
2アブラハムはイサクをもうけ、イサクはヤコブを、ヤコブはユダとその兄弟たちを、 3ユダはタマルによってペレツとゼラを、ペレツはヘツロンを、ヘツロンはアラムを、 4アラムはアミナダブを、アミナダブはナフションを、ナフションはサルモンを、 5サルモンはラハブによってボアズを、ボアズはルツによってオベドを、オベドはエッサイを、 6エッサイはダビデ王をもうけた。
ダビデはウリヤの妻によってソロモンをもうけ、 7ソロモンはレハブアムを、レハブアムはアビヤを、アビヤはアサを、 8アサはヨシャファトを、ヨシャファトはヨラムを、ヨラムはウジヤを、 9ウジヤはヨタムを、ヨタムはアハズを、アハズはヒゼキヤを、 10ヒゼキヤはマナセを、マナセはアモスを、アモスはヨシヤを、 11ヨシヤは、バビロンへ移住させられたころ、エコンヤとその兄弟たちをもうけた。
12バビロンへ移住させられた後、エコンヤはシャルティエルをもうけ、シャルティエルはゼルバベルを、 13ゼルバベルはアビウドを、アビウドはエリアキムを、エリアキムはアゾルを、 14アゾルはサドクを、サドクはアキムを、アキムはエリウドを、 15エリウドはエレアザルを、エレアザルはマタンを、マタンはヤコブを、 16ヤコブはマリアの夫ヨセフをもうけた。このマリアからメシアと呼ばれるイエスがお生まれになった。
17こうして、全部合わせると、アブラハムからダビデまで十四代、ダビデからバビロンへの移住まで十四代、バビロンへ移されてからキリストまでが十四代である。
本日の説教
新約聖書のマタイによる福音書の最初は、「アブラハムの子ダビデの子、イエス・キリストの系図」から始まります。この系図が記されることによって、主イエスによってもたらされた救いの御業は、旧約以来の神様の成就であることが示めされます。また、この系図を記すことで、旧約と新約が一つにつながっていることを示します。。
マタイは、救い主として世に現われたイエスが、イスラエルの族長であり信仰の父でもあるアブラハムと、イスラエルを統一した王であるダビデの血統から誕生したことを明らかにしているのです。
一方、ルカによる系図(3章23節以下)は、主イエスから遡っていって、ダビデやアブラハムを経て、最初の人間アダムにまで至るのです。
創世記12章3節によれば、神はアブラハムを祝福し、彼を<大いなる国民>とするという約束を授けます。したがってアブラハムは異邦人の父でもあるので、彼への祝福は全人類に及ぶのですが(17:4)、しかし彼はまず何よりもイスラエルの祖です。彼に対する神の祝福がイスラエルの選びとなり、神の民としての歴史が始まるのです。アブラハムは神の「祝福の基」です。神が彼を選んだのは、人々が以後<主の道を守り、主に従って正義を行う>(創世記18:19)ためであり、こうしてイスラエルは神との契約の民となります。マタイはアブラハムに始まるイエスの系図を示して、神のかつての約束がイエスにおいて実現されるに至ったことを強調します。当時、メシアはアブラハムの子孫から出るという信仰があり、<アブラハムの子>はメシアの称号になっていたと思われます。
創世記12章3節によれば、神はアブラハムを祝福し、彼を<大いなる国民>とするという約束をします。したがってアブラハムは異邦人の父でもあるので、彼への祝福は全人類に及ぶのですが(17:4)、しかし彼はまず何よりもイスラエルの祖です。神の祝福はイスラエルの選びと歴史から始まるのです。アブラハムは神の「祝福の基」となります。神が彼を選んだのは、人々が以後<主の道を守り、主に従って正義を行う>(創世記18:19)ためであり、こうしてイスラエルは神との契約の民となります。マタイはアブラハムに始まるイエスの系図を示して、神のかつての約束がイエスにおいて実現されるに至ったことを強調します。当時、メシアはアブラハムの子孫から出るという信仰があり、<アブラハムの子>はメシアの称号になっていたと思われます。
続けてマタイは、イエスが<ダビデの子>としてのメシアであることを強調します。これはサムエル記下7:12における神の約束に基づくもので、メシアがダビデの血筋から出現するという期待は、以後旧約聖書の多くの箇所にみられます。
イエスはイスラエルの歴史の中に、具体的にひとりの人間として誕生し、わたしたち一人ひとりを愛し、救い、導くメシアであることを、この最初の句、「アブラハムの子ダビデの子、イエス・キリストの系図」は明らかにしているのです。
この系図の中にユダヤの習慣を破って、タマル、ラハブ、ルツ、ウリヤの妻という四人の女性の名が記されています。しかもこの四人は異邦人の女性たちです。
タマルはアラム人で、遊女を装って義父ユダと関係して、ペレツとゼラという双子を産みました(創世記38章)。ラハブはカナン人の町、エリコの遊女でした(ヨシュア記2章、6章)。彼女はヨシュアの配下であるサルモンの妻になり、そのラハブから産まれたのがボアズです。ルツはモアブの女性です。夫に先立たれた後も、姑ナオミに従ってベツレへムに行き、ナオミを助けた女性です(ルツ記)。ウリヤの妻は、ダビデの部下ヘト人ウリアの妻バト・シエバです 。彼女はダビデに見初められ、子を宿してしまいます。それを聞いたダビデは、ウリヤを戦死させ、バト・シエバを妻にします。彼女はソロモンを産みました(サムエル記下11-12章)。
ここに記されている四人の女性たちは、それぞれ、娼婦、遊女、異邦人、不倫の相手と旧約においては、救いの外にいる人々と考えられていました。しかし、聖書はこの四人の名前を挙げ、そのような者の子孫としてイエス様は生まれたと告げるのです。この系図の中に欲望の奴隷となって女性の品位を傷つける男性の罪悪が暴かれている事実を知らなければなりません。
そのことは神がその独り子のために備えられた肉は特別清いものではなく、わたしたちと同じもの、パウロの表現を用いれば「罪深い肉」(ローマ8:3参照)であったことを明らかにしています。イエスはあるがままのわたしたち自身と同じ者になられたと言うのです。主イエスはメシア預言の成就であると同時に、人間の罪を担ってくださるメシアであるということです。
さらに、もう一つの特徴として、この系図は三つの部分からなっています。アブラハムからダビデまでが第一の部分、ダビデからバビロンへ移住させられた時までが、第二の部分、バビロン捕囚から主イエスまでが第三の部分です。
Ⅰ アブラハムからダビデまで
1.アブラハム
2.イサク
3.ヤコブ
4.ユダとタマル
5.ペレツ
6.ヘツロン
7.アラム
8.アミナダブ
9.ナフション
10.サルモン
11. ラハブによってボアズ
12.ルツに
よってオべド
13.エッサイ
14.ダビデとバト・シエバ
下線の四名は女性
Ⅱ ダビデ後、バビロン移住まで
1.ソロモン
2.レハブアム
3.アビヤ
4.アサ
5.ヨシャフト
6.ヨラム
7.ウジヤ
8.ヨタム
9.アハズ
10. ヒゼキヤ
11.マナセ
12.アモス
13.ヨシヤ
14.エコンヤ
Ⅲ バビロン移住後からイエスまで
1.シャルティエル
2.ゼルバベル
3.アビウド
4.エリアキム
5.アゾル
6.サドク
7.アキム
8.エリウド
9.エレアザル
10.マタン
11.ヤコブ
12.ヨセフ
13.マリア
14 イエス
アビウドからマタンまでの八名は、
旧約聖書に記されていません。
第一部分は、アブラハムからダビデまでの十四代です。神の民イスラエルの誕生から、エジプトでの奴隷状態に、そこからの救いを経て、約束の地でダビデのもとに王国が確立するまでです。
第二の部分はダビデ王朝、ソロモン王朝の下でのイスラエルが王国として歩んだ十四代の時代です。
第三の部分では、ソロモン王の死後、王国は南北に分裂し、北王国、南王国はそれぞれに王たちが登場して王国時代を築きました。神の民は本当の王である神さまを忘れ、偶像を崇拝し、罪を犯し続けた結果、両王国は滅ぼされ、バビロンに移住させられました。このバビロン捕囚から主イエスの誕生までの十四代が第三の時代です。特に預言者のいない沈黙の四百年間は激動の時代でした。バビロンに移住させられた後、バビロニヤに勝利したペルシアの支配下に入り、さらにペルシアからギリシア・ローマ時代に移り変わっても、ユダの民は依然として亡国の民であり、大国の支配下に置かれていたのです。
このイスラエルの系図にイエス・キリストがお生まれになったのです。メシアとしてのイエス様の誕生は、神様による人間の罪の赦しの恵みの実現です。私たちの人生も、主イエスによって実現したこの救いの中に置かれています。主イエスは、私たち一人ひとりを愛し、救い、導く方です。
付 録 アブラハムからイエスまでの聖書の箇所
アブラハム(創世記12章1節~17章26節) イサク(創世記21:1~35:29) ヤコブ(創世記25:19~49:33) ユダとその兄弟たち(創世記35:23~出エジプト1:6) ペレツとベラ(歴代誌上2:4) ヘツロン(歴代誌上2:5) アラムイ=ラム(歴代誌上2:9) アミナダブ(歴代誌上2:10) ナフション(歴代誌上2:10) サルモン=サルマ(歴代誌上2:11 ボアズ(歴代誌上2:11) オべド(歴代誌上2:12) エッサイ(歴代誌上2:13) ダビデ(サムエル記上16:20~列王記上2:10 ~歴代誌上29:28) ソロモン(歴代誌下1:1~1:10) レハブアム(歴代誌下11:1~12:16) アビヤ(歴代誌下13:1~13:23) アサ(歴代誌下14:1~16:14) ヨシャファト(歴代誌下17:1~21:1) ヨラム(歴代誌下21:7~21:30) ウジヤ(歴代誌下26:1~26:23) ヨタム(歴代誌下27:1~27:9) アハズ(歴代誌下28:1~28:27) ヒゼキヤ(歴代誌29:1~32:33) マナセ(歴代誌下33:1~33:20) アモス=アモン(歴代誌下33:21~33:24 ヨシヤ(歴代誌下34:1~35:26) エコンヤ(歴代誌下3:16) シャルティエ(歴代誌上3:17) ゼルバベル=ゾロバベル(歴代誌上3:19) アビウドから、マタンまでの8名は旧約聖書に記されていない。 ヤコブ(新約聖書マタイ1:16) ヨセフ(新約聖書マタイ1:18) マリア(新約聖書マタイ1:18) イエス(新約聖書マタイ1:21)
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