笑いの効果

2005年03月22日 13時42分39秒 | Weblog
笑いの効果
 
ストレス解消で気分もすっきり!

 笑顔には「笑う」という行動がつきものですが、その単純な行動が私たちに大きな恩恵をもたらしているとしたら、少なからず驚くのではないでしょうか。
 現代は、何事にもストレスの多い世の中です。毎日、満員電車でもみくしゃにされながらの通勤。会社では上司に細かいことで叱られる。帰ったら育児のことで妻と喧嘩。休日も邪魔者扱いされてゆっくりすることもできない。…なんて絵に描いたようなストーリーですが、あながち笑っていられない人も多いのではないでしょうか。(笑) そうかといって脱サラするわけにもいかず、なかなかストレスの多い環境から逃れられないのが現状です。
 でも、多くの人は健康のために食生活は気にしますが、目に見えないストレスを気にすることは少ないのです。しかし実際は、ストレスほど健康や人間関係を害するものはないのです!(重要!) 最新の医学では、「嫌だ!」という強いストレスを感じると、通常の何倍もガンになりやすいといわれています。心身症という言葉があるように、精神は想像以上に体に影響を与えるということです。

 少し怖い話をしましょう。ストレスは神経細胞も破壊します。このとき、人の記憶を司るといわれる大脳辺縁系の海馬とよばれる部位の細胞も破壊します。記憶を司る部位の機能が低下するわけですから、今まで自分自身が経験してきた様々な出来事を忘れがちになったり、何かを見たり聞いたりしたときに、それに似たような出来事や物事を、記憶の中から上手く引きだすことがなります。
 人は社会で数々の経験をして、少しずつ大人の考え方ができるようになっていくわけですが、その記憶の断片が上手く引きだせなくなると、他人の失敗に対して記憶と照らし合わせ「自分もそういう時期があったから仕方ない」という考えがだせず、「嫌なことだ」という結果だけが頭に残り、些細なことでも許せなくなり、不快を感じるようになります。その結果、ストレスが元で余計にストレスを溜め、どんどん悪循環となっていくのです。(このようにストレスは、人間性をも変えてしまう)
 すこし脅かしてしまいましたが、ただ安心して下さい。大かれ少なかれストレスは誰にでも常についてまわるものです。例えば、綺麗好きな人なら汚れを放っておくことはストレスになるし、立派な人でも周りから期待されればプレッシャーというストレスを感じます。つまり、生きている以上はどんな環境や物でも、ストレスになりえるということです。そうです、落ち込んでいても何も始まらないのです。「それはそれで仕方がない」と割り切り、あとは「その中でうまく生活していくにはどうすればいいか?」と、考えた方が建設的でしょう。(ストレスという障害は、自分を成長させる効果もあるので、ある程度は必要です。問題は、それといかにうまくつき合っていくかです)

 肝心の解決法ですが、1番効果があるのは「ストレスを感じにくくする」ことです。ストレスがあるなら、それを感じなくすればいい。笑いは、そのために大きく役立ってくれます。
 まず物理的な効果として、笑うときは複式呼吸であるため、それだけでストレスを発散させ、リラックスできる心理状態をつくります。複式呼吸の代表例は寝ているときですが、お腹からゆっくりと呼吸することで、副交感神経などの体を休めようとする機能が働きます。また笑っているときは、楽しい気持ちでいながら「わははは~」と声をだしています。大きな声をだすことは、カラオケなどと同様に、ストレス発散には絶大な効果を発揮するのです!(^_^)

 もう少し専門的な話をさせてもらいます。世の中にはストレスを感じさせないような人がいますが、そういう人は大抵いつも明るく笑顔をふりまいています。これは「ストレスを感じていないから笑っている」ともいえますが、逆に「笑っているからストレスを感じない」ともいえるのです。
 どういうことかというと、このとき人は無意識の内に心の中で、「笑っている自分」を自覚しているのです。それが自己暗示の効果を生みだし、さらに楽しさを感じるようになります。楽しくなればストレスも消え、さらに笑いたくなるという循環が繰り返されるわけです。(テンションがどんどん上がっていく状態が良い例ですね)
 つまり逆をいえば、それほど楽しい状況でなくても無理してでも笑うクセをつけておくことで、肉体的にも精神的にもストレスを解消しやすくなるのです。医学的にも精神と肉体はバラバラに作動するのではなく、密接な繋がりを持って機能していることが分かっています。目には見えないことですが、単に笑うことを続けているだけで、ストレスを排除しやすい体がつくられていくのです。(う~ん、神秘的ですね) 薬などと違って副作用もなく、楽しみながら健康体をつくれるのだから、これほど良いことはないと思いますがいかがでしょうか。 (^_^)

 
心身共にリラックスできる!

 笑いは精神的なストレスを解消するだけでなく、同時に身体もリラックス状態に保つことができます。単純に考えても、普段から無駄な緊張はないほうがいいでしょう。緊張することは、自分の身が危険にさらされたときに臨戦体制をとろうとする、もともと人間が持っている本能的防衛機能の1つなので、あるていどなくてはいけないものです。ただ、それもいきすぎると胃潰瘍などのように肉体にまで悪影響を及ぼしてしまいます。またちょっとした状況で、いちいち緊張していては生活に支障をきたすので、やはりあるていど抑えることも必要でしょう。
 そのためには、常日頃から笑うクセをつけて「笑う = リラックスする」という条件を体に覚えこませておくといいのです。そうすれば、いざ緊張したときに「無理してでも笑う」ことで、条件反射によって緊張を速やかにほぐすことが可能になります。(身につけるまでは、なかなか難しいですけどね。(^_^;))

※1
以前、あるサッカー選手がプレイをミスしたときに笑顔を見せていました。
このことに、周りの人たちは「真剣にプレイしていない!」と批判を浴びせていましたが、実際は速やかに体の筋肉をほぐし、その後のプレイをより良いものにするためのトレーニング法だったのです。

 また大事な席での司会を頼まれたときや、スポーツ競技の大会など「なるべく失敗したくない」「自分本来の力を発揮したい」と思う状況でも、心身をリラックスさせることで大きな成果が得られます。
 前者なら、話す内容も落ち着いて整理できるため、仮に途中失敗しても楽に立て直しができ、結果的に全体をスムーズな流れで行えます。
 後者も、リラックスしていると状況判断がうまく行えます。ご存知の通り、スポーツ競技では、この瞬間的な状況判断が結果を大きく左右することが非常に多いのです。また笑うことで顔の筋肉がほぐれると、それが神経を通って全身に伝わり、体全体の筋肉もほぐれるのです。(意外に知られていない事実です) そのため競技中もなるべく意識して笑顔をつくることによって、筋肉が効率良く働き、本来の力を100%引きだすことが可能になります。
「楽しい気分でもないのに笑顔をつくってもなぁ…」と思う人もいるでしょう。しかし、無理に笑顔をつくってもリラックス効果は生まれるので、楽しい気分でなくてもなるべく笑顔をつくるよう意識した方が良いのです。(^_^) とくに近年では、精神と肉体の関係が正しく見直され、プロスポーツ業界ではこういったメンタル的なトレーニング方法を取り入れることは、もはや常識となっています。(※1)

 リラックスは脳の働きにも影響があります。基本的には緊張しながら集中するよりも、リラックスしながら集中したほうが、能率は上がるといわれています。近年では、右脳の活用が大事といわれていますが、それは右脳を発達させれば、今までにできなかったような発想力や表現力が生まれるからです。そういったイメージ力は、現代社会でも強く求められ、理屈で説明するよりもイメージで分かりやすく伝えたほうが説得力を持つ場合も多いのです。その右脳を効率よく働かすためにも、リラックスして常にその状態をつくっておくことが大切といえるでしょう。

 
免疫力UPで健康体を維持できる!

 免疫力とはご存知の通り「病気から身を守る力」のことですが、皆さんは「笑うと体の免疫力が上がる」ということを聞いたことがあるでしょうか?近年ではよく聞くことなので知っている人もいるかと思いますが、これは正真正銘、医学的にも証明されている紛れもない事実です。(^_^)

 ストレスを感じると体の免疫力が下がるのと同じように、逆に楽しいことを考えて笑っていれば免疫力は上がるのです。(実際に「お笑い番組を見て笑う」などの行為の前後で血液検査を行い、それぞれを比べてみると、行為後の方が確実に免疫力がアップしている) 具体的には、体内の免疫システムの中には、リンパ球(白血球の1つ)の一種で、ガン細胞などを攻撃するNK(ナチュラル・キラー)細胞などがあるのですが、それらが活性化して、体に悪影響のあるものを退治してくれるのです。

 また「腹をかかえて笑う」という言葉があるように、笑うときは横隔膜を機能させます。これにより胃の消化を助け、便秘や肝機能不全を補う働きもします。さらにそのような腹式呼吸状態では、体にとって有毒な活性酸素(呼吸で取り入れた酸素が、体内で分子レベルで活性化したもの。病気や老化の原因になる)を消去する物質がでてくるため、心筋梗塞などにも効果があります。 これらに興味のある方は、専門書を読むことをお勧めしますが、そういった事実を知れば知るほど「人間の体はよくできているなぁ」と、本当に感心させられます。
 とくに現在では、今までの西洋医学に頼るだけではなく、「本来持っている免疫力を高めよう」という、東洋医学的思想も注目を浴びています。「医者に見離された末期ガンの患者が、毎日お笑い番組を見て笑うことを続けた結果、病気を克服した」という例もあるくらいですからね。

 このように常日頃から笑ったり笑わせたりしていれば、心陳代謝が良くなり基本的な免疫力も増加し、病気にかかりにくい健康的な肉体を維持することができるというわけです。楽しい生活は健康からです。これだけでも笑うことがいかに大切かが分かると思います。
 近年では、健康ブームにともない、「サプリメント」と呼ばれる栄養補助食品が売れゆきを伸ばしていますが、心身症という言葉があるように、いくら栄養だけを摂取しても精神的な面が不健康では意味がありません。
 昔から「笑う角には福来たる」なんていいますが、それは単なる精神論ではなく、れっきとした事実なのです。(^_^)

 
美容効果で美人になれる!

「笑い」と「美容」…まったく接点がないように思える両者ですが、実は大きな関係があるのです!その関係はたくさんあるのですが、ここではその一部を紹介しましょう。ここも少しだけ専門的な話になりますが、なんとなくでもいいので「そんな効果があるんだ~」と、軽く聞いて下さいね。(^_^)
 よく「恋をすると人は綺麗になる」といわれますが、それは医学的にも正しいのです。恋をすると人は笑顔が多くなります。それは嬉しい気持ちの表れですが、すると大脳新皮質(理性脳とも呼ばれる、人間の知的活動を担当している部分)の前頭連合野と呼ばれる部分が刺激されるのです。そこから大脳辺縁系や視床下部(欲求やホルモン分泌などを司っている部分)に情報が伝えられ、それによってホルモンの分泌が活発になり、肌に潤いを与える効果を与えます。

 女性はダイエットにも関心がありますが、アンケート調査によると「太る理由」の第1位には、「食べすぎ」を挙げています。では、なぜ人は食べすぎてしまうのか?
 その原因は、無意識のストレスにあります。人間は、意識してなくても常にストレスを感じています。(嫌なことがあれば当然ストレスを感じますが、何もなくても「何もない」という刺激のなさが、またストレスになります) 「食べる」という本能的行動は、ストレスを排除するのに大きな効果があるため、安心を取り戻そうと、つい食べすぎてしまうというわけです。こんなときでも「笑い」はストレス発散効果があるので、太る根本的な原因を排除することができます!

 また笑うときは、顔の筋肉を使います。ご存知の通り、筋肉は多くの刺激を与えることによって成長します。そのため、普段から笑顔をだして筋肉を動かしている人は、皮膚に張りもでて、いつまでも若々しい肌でいられるのです。(重要!) 同時に、顔の周りの脂肪を燃焼させるため、たるみなどの顔太りを防げます。とくに女性は老け顔になるのを気にしますが、このたるみが老け顔の1番の原因といえるでしょう。
 筋肉を使っていないと、目もとは上部が引っ込み、下部がふくらんできます。(上部の脂肪が下部に下がってくるため) 同様に、口周りやアゴ下などもたるんできますが、他の部分と比べてもここがたるんでいると、とくに老けた印象を与えやすいのです。
 さらに、筋肉を使えば血行も良くなります。すると肌にほんのり赤みもでてきて、人間本来の美しさを維持できるのです。目の下にできるクマがよい例ですが、血流が悪いと、見た目にも黒ずんだ不健康な顔になってしまいます。
 エステティックサロンなどに行くと、顔のマッサージをされますが、これも同じような意味があります。ただ、そういった所は高額な料金もかかり、毎日通うわけにもいきません。(美容本には顔のマッサージの仕方などはよく載っていますが、結局は毎日続けなければ意味がありませんからね) それだけに、常日頃から笑顔を見せるという行動をお勧めたいのです!普段から笑顔を出すクセをつけている人は、無意識のうちに「毎日マッサージされている」わけです。
 また単純に考えても、笑顔が絶えない女性は、それだけで綺麗に見えるものです。お金もかからず、単に笑っているだけで、人柄的にも肉体的にも綺麗になれるのですから、こんなに有り難いことはないと思いますがいかがでしょうか?

 ちょっと前までは、笑顔が優しく美しい女優やアイドルなどに対して、「癒し系」という言葉が使われていました。当然、そう呼ばれる人たちは皆、笑顔が素敵な人ばかりです。もちろん女性に限らず、男性でも常に若々しく見られた方が嬉しいものです。そのため、化粧やヘアメイクといった表面的なことも大切でしょうが、笑顔という本来の美しさを意識することが、1番大事だと思うのです。
 では逆に、無表情で顔の筋肉を使わないとどうなるのか?当然、筋肉は使わなければどんどん退化していきます。血行も悪く、張りもなくなり皮膚の老化早め、その結果、「顔のたるみ」や「シミ」といった症状となって表れてきます。良くならないだけならまだしも、悪くなってしまうのでは放ってはおけません。後悔しないためにも、日頃から笑って精神と肉体を刺激することは大切なことなのですよ。女性の皆さんは、毎日一生懸命化粧をしていると思います。それはそれで多いにけっこうだと思いますが、それと同じくらい、毎日笑顔をだすことを意識してみてはどうでしょうか?きっとあなたの魅力が数倍上がると思いますよ!(^_^)http://yuki-takizawa.com/commu/warai_kouka.htm

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