一線ジャーナリストに聞く、ライブドア事件(4)

2006年02月22日 14時23分54秒 | Weblog
一線ジャーナリストに聞く、ライブドア事件(4)
【PJニュース 02月22日】- 第4回は、前回からのつづきで、経済ジャーナリストの岩槻礼次郎さん。東京地検特捜部による捜査や、マスコミの「関係者によると報道」の問題点を聞いた。

 -東京地検特捜部による大々的な捜査にまったく問題はなかったのか。
 「ライブドア自体に問題があるとはいえ、東京地検特捜部が捜査員100人を動員して1月16日夕、衆人監視の中、劇場型捜査を展開し、7500億円の時価総額があったライブドアの株は紙クズ同然になろうとしている。グループ企業を含めると、東京地検特捜部の大鶴基成部長はわずか1カ月の間に、1兆円の富を無にした。その反面、報道ベースでいうと、ライブドアの粉飾は数億円から数十億円。法令違反をした事案と、それに対する制裁の落差があまりに甚だしく、めまいがする」

 「しかも、強制捜査の結果、東京証券取引所がストップしてしまい、世界中の市場関係者による日本の市場システムの評価を地に落とした。そして、ライブドア子会社の元役員でエイチ・エス証券副社長の野口英昭さんの死という痛ましい出来事まであった。それだけのコストを支払った捜査の結果が、数億円の利益の付け替えとか、チンケな証券取引法違反だとすれば、東京地検の捜査方針に大きな問題を抱えていると思わざるを得ない。証券取引等監視委員会、監査法人、そして東京証券取引所が2ー3年前にライブドアを調査して、指導していればよかった話ではないか。今の段階では、ライブドア事件は、地検によって作られた事件に見える」

 -東京地検に求める態度とは。
 「もし、意図的に狙った事件でないというならば、暴力団関連のマネーロンダリングや、起訴された堀江さんや宮内(亮治・前取締役)さんらの不正蓄財や脱税、そして、政治家へのキックバックといった点にまでメスを入れ、東京地検は、きちっと立件して欲しい。このままでは鈴木宗男、佐藤優両氏のような竜頭蛇尾の結果に陥り、国策捜査のそしりを受けかねない」

 「だいたい、特捜部の捜査官が、ごく少数の担当記者といったギルドに、真偽定かでない情報を短期間の内に大量にたれ流す一方で、事情聴取を受けたライブドア関係者にはマスコミの取材には一切応じるなと口封じを行っている。これは情報操作以外の何ものでもない」

 「検察は戦後の日本社会で唯一の聖域。この60年間で多くの仕組みが変わってきた。最後の聖域とされた大蔵省は、財務省と金融庁に解体された。まったく批判されないで来たのが検察で、一番よどみが貯まっているのが東京地検特捜部ではないか」

 ―地検特捜部・大鶴部長の発言、「額に汗して働いている人々や働こうにもリストラされて職を失っている人たち、法令を遵守して経済活動を行っている企業などが、出し抜かれ、不公正がまかり通る社会にしてはならない」を、マスコミが持ち上げているが。
 「彼はたかだか一国家公務員だ。多くの検察官が、退職したらヤメ検弁護士として荒稼ぎする現状を見つめると、一検察官が国民の規範を決めるような倫理的なことに言動介入すべきではないと考えている」

 「例えば、ライブドアの社員には、ネットのシステム構築などで朝5時まで、額に汗をして働く人がいる。それに対して松下電器産業など大手メーカーは年収 2000万円近くても、夕方5時にきちっと帰ってしまう人がいる。ものづくりだからよくて、ヒルズ族だから悪いなんてことはないはずだ。特捜部長の時代観はあまりにもステレオタイプすぎる。昭和30年代の日活や東映の映画に出てくる勧善懲悪的な考え方が根底にあると思う。しかも河上、宗像、熊崎各氏ら歴代特捜部長がみんな民放各局のコメンテーターをやっている。これって特捜ビジネスじゃないの?」

 -新聞では盛んに「関係者によると報道」が流されているが。
 「東京地検の捜査官が、その担当記者にリークした情報がはんらんしているが、根拠があるのか無いのか分からない。真偽がよく分からない『関係者によると報道』の弊害が激しい。ライブドアを敵視するあるネット系大手企業の幹部でさえ、東京地検特捜部の捜査に絡む報道は異常だと話していた」

 「日経新聞は専門用語を理解して事件を報道しているが、それ以外は報道合戦で負けているがゆえに焦りが出ている。事実無根の『関係者によると報道』が掲載される率が高いのでは」【了】http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__1728759/detail

金額の大小ではないと思う。
おそらく、フジテレビ買収時から地検は狙っていたのだろう。
だけど、堀江さんの大きな胸の穴が
ここまでライブドアを大きくしたのだろうと思うけど、
会社の成長のスピードに彼の人間性が追いつかなかったと思う