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塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

イタリアとスペインに見る価値観の相違

2013-07-03 01:48:30 | 日記
 同じラテンの国とはいえ、イタリアとイベリア半島の2か国はサッカーでは実に対照的な姿を見せてきました。

 パウロ・フットレにロイ・バロシュが活躍した80年代からその高い技術力を認められながらも、エウゼビオに焦がれる
ような強力なストライカーを欠いたポルトガル。

 ラウルにフリオ・サリナスというエースを擁し、中盤と守備陣にも多くの人材を得るも、ワールドカップの優勝は2
010年まで程遠かったスペイン。

 実利主義の権化であり、その高い守備力と勝負強さが光るも国内リーグは疲弊するが、絶えず最新の戦術を編み出しつづ
けるイタリア。

 特にイタリアとスペインはまさに

 「水と油」

 の間柄であり、両国間で移籍が実現してもその多くが困難に溢れていました。

 イタリアからスペインに渡って賞賛を集めたのはバレンシアに在籍したレフトバック、エミリアーノ・モレッティとアメデ
オ・カルボーニでしょう

 そして98シーズン得点王に輝いたヴィエリの名前は外せません!

 逆にマルコ・ディバイオのように苦痛を味割った選手も多く、アルベルティーニはその人柄は絶賛されながらも、お世辞に
もバルセロナの屋台骨を支えるまでには至りませんでした。

 スペインからイタリアに渡った例は、むしろ痛罵の対象の方が多いですね。

 ラツィオならばデ・ラ・ペーニャにメンディエタがそうですし、近年でいえばフィオレンティーナに在籍したポルティージョ
とベティスに移籍濃厚なボージャン・クルキッチがそうでしょうか。

 よく

 「守備のイタリア、攻撃のスペイン」

 と囁かれますが、この第一印象はそのまま価値観として定着しています。

 それだけピッチ上のオープンスペースとリーチ、そしてフィトネスに隔たりがあるのでしょう。

 ユヴェントスはジョレンテ、フィオレンティーナはホアキン・サンチェスを入団させますが、このステレオ・タイプを覆すに
は簡単ではないでしょうね。
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2014年ワールドカップに向けての提案

2013-07-03 01:30:44 | 日記
 日本代表がブラジルの地で再び16強を果たすには、選手がコンデョションを維持するだけでなく、Jリーグそのものが
強力を惜しんではなりません。

 その代表例が公式球の扱いです。

 アフリカの地で選手の多くがジャブラニに戸惑ったことは、開発したアディダスも予期せぬ出来事だったのでしょう。

 一方で本田と遠藤、日本代表のふたりが決めたフリーキックは大会ハイライトとして幾度となく放映され、僕たちを楽し
ませてくれました。

 本田はともかく、これはJリーグが公式球に一日でも早く慣れてもらえるように配慮してくれたおかげです。

 ですので今アディダスが開発している公式球が公開された暁には、2010年同様是非Jリーグの協力をお願いしたいと
思います。

 しかし、取り寄せがうまくいっても事はそう進まないでしょうね。

 23名中4名だけが海外リーグの所属だった2010年とは異なり、現在では9割が海外リーグに所属とその割合はこの
3年で完全に逆転しました。

 つまり、Jが公式球を取り寄せたとしても、その扱いが可能なのは遠藤や前田など一部の選手だけであり、海外リーグの
選手たちはシーズン終了後に初めて触れる形になります。

 「こんなに海外リーグの選手が少なくても大丈夫か?」

 という報道があった前回ですが、それは利点が存在したことも忘れてはいけません。

 利点1 J1は開幕して4か月ということもあり、主力たちは疲弊することなく大会に参加できた。
 利点2 選手たちは国内にいるために、岡田監督の視察は容易であった

 というように、海外リーグ所属の選手が多くなくとも戦えることを証明しましたよね。

 ワールドカップというのは選手の体調、監督の戦術だけでなく、合宿の内容や地元民とのふれあい、そして宿舎の選定な
ど包括的な形で評価されます。

 残り1年の時間を有意義に使いたいものです。
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