塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

映画「荒野の7人」を見て感じたこと

2010-02-10 23:18:58 | 日記
 たった今「荒野の7人」という映画を見終わりました。「映画史上に残る名作」という看板に偽りは無く、俳優の選択や脚本の良さもそうですが、映画にとって一番大切なことは「テンポよく話が進む。」という点にあると感じました。

 この映画は山賊の略奪に悩む農民たちが、ユル・ブリンナーを含む腕利きの7人のガンマンを雇い村を守ってゆく話で、日本映画「7人の侍」を現題にしていることでも知られています。
 この映画の中で山賊を退治するために、ガンマンが村人に銃の扱いを教えるシーンがでてくるのですが、「1度外すと2度とチャンスは無い。弾を無駄にするな。」というセリフが出てくるんです。

 このチャールズ・ブロンソンが発した言葉を聞いて、「ワールドカップの日本代表はこのチャンスを決める事ができるだろうか。」と、6月の本戦のことが頭をよぎりました。
 4年前の熱い夏、クロアチア戦で柳沢敦がシュートを外した時、日本中でファンの大きな大きな溜息が溢れました。それは1998年のフランス、同じクロアチア相手に中山が放ったシュートも同じでした。

 日本は1発で勝負を決める事はできない。しかし1発で勝負を決められてしまうことは幾度となく経験している。今映画を見終わっての正直な気持ちです。

 7人のガンマン達は山賊達に銃を奪われ1度は追い返されるのですが、彼らは自分たちの存在を見失うことなく村に戻り、壮絶な銃撃戦を展開します。
 この映画の最後に「勝ったのは村人。貴方たちは確かにカルヴェラ(山賊の頭)を倒したが、それは稲を巻き上げるつむじ風のような物。」と、村人の長がガンマンに語りかけるシーンがあるんです。

 でもワールドカップで日本が勝利すれば、喜ぶのは日本人だけではありません。日本の選手も日本の強化に携わった諸外国の方々にも、喜びを提供することができます。
 岡田監督以下、日本人選手たちには是非充実した準備をお願いしたいものです。この映画の中では4人のガンマンが倒れましたが、僕たちは皆で喜びをわかちあうことが出来ますからね。
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長野パルセイロの草の根運動

2010-02-10 19:09:21 | 日記
 長野パルセイロは今年も幼稚園、保育園の巡回指導に精を出しています。ホームページには園児の皆さんと触れ合っている様子、一緒に給食を食べている様子がいつも報告されています。
 子供達は選手の名前と顔をよく覚えているようで、ホームゲームを観戦した際は選手達によく声をかけていると聞いています。選手達も子供達の声援は、日々のトレーニングの大きな糧になると思います。

 パルセイロの試合は確かに親子連れが多いんです。試合前には地元のチア・リーディングの女の子がダンスを披露しますし、ご両親が売店で買ってきた食べ物を、子供達に差し出している風景もあります。

 子供の観客が多いという事は、未来のファン作りに大きな手ごたえがあるということですが、全てが手放しで喜べるわけではありません。
 子供ですから観戦の集中力が切れ、友達とお喋りをはじめてしまったり、メインスタンドをあちこと移動する風景が見受けられます。つまりメインスタンドから真剣に観戦しているファンの視界を遮ってしまうんですね。これはクラブのみならず僕たちファンも協力して、観戦態度の向上を目指す必要があります。

 パルセイロが将来スタジアム近辺に託児所や児童館を設けるといいかもしれません。ご両親は子供は本当に誰かに預けたいけれど、それができないから連れてきているという背景もあるでしょうしね。

 でもこうしたパルセイロの草の根運動は本当に嬉しい限りです。近い将来長野市内には、オレンジが大好きな子供達で溢れるようになるかもしれません。
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サッカーにおけるディティールの差

2010-02-10 18:44:38 | 日記
 僕は普段ジーパンを履く事が好きですが、同じようにスーツやブレザーを着る事も好きで、暇ができた時はお店を周ってウインドウショッピングを楽しんでいます。
 一見流行とは無関係のように見えるスーツですが、実は流行の影響を受けているんです。でも一見ではわからない、ミリ単位での差異なのでわかりにくいんですね。よくスーツ好きの方々が、「スーツのディティールはミリ単位で変化する。」とコメントするのはその為です。

 でもこの「ディティールの差」は、サッカーの世界でも現れていますね。

 アルバロ・レコバがウルグアイ代表の主力だった頃、彼はウルグアイのファンから非難される事が多かったんです。
 「1930年と50年のワールドカップを制覇したときの選手達は本当によく走った。汗を流す事の大切さを教えてくれた。でもレコバを見ると彼は走りもせず歩いてばかりいる。彼は怠けている。」
 おおまかではありますが、ウルグアイのファンの多くは、レコバの「試合中の態度」に不満を感じ、怠けていると感じていたんです。

 一方のレコバの主張はこうでした。
 「僕はイタリアに渡って、試合にはメリハリが必要なことがわかった。90分がガムシャラに汗を流しても意味は無い。時には試合中でも体力を温存して、最大のチャンスが訪れるまで、息を潜んで待っているんだ。」

 ファンにはファンなりの、レコバにはレコバの「ディティール」が存在したんですね。でもお互いの主張はかみ合うことは無く、2002年のワールドカップにおいて、ウルグアイで最も評価が高かった選手はFWのディエゴ・フォルランでした。

 ディティールの差をもう少し注意して見ていくと、フィールドプレイヤー10人が、常に自分が最適なポジションに位置しているかを考え、自分の立ち位置を修正することにあると思います。
 この立ち位置を修正する事で、届かなかった脚がボールに届くようになる、相手ファウルでないタックルを仕掛けることができたなど、いい意味での効果がすぐに現れると思います。
 
 言い換えればそれだけ「ポジショニング」を考える事は大事であるということです。

 何より過密日程が叫ばれる中、適切なポジションで90分過ごせたならば、余計な体力を消費しませんし、フリーランニングが必要な時に、いくらでも仕掛けられると思うのです。

 スーツでのディティールの差はミリ単位ですが、サッカーの世界では想像以上に大きな意味を持つと思います。
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日本代表の底上げについて

2010-02-10 12:52:57 | 日記
 先日の東アジア選手権の中国戦をもう1度振り返ると、内田と玉田という病み上がりの選手がふたり先発でしたね。一方14日に対戦する韓国の先発には、20歳の選手が3名登録されていたと聞きました。

 日本は病み上がりの選手2名を先発させるほど、選手層が薄いのでしょうか?
 コンディションに問題なしの選手よりも、再び故障しかねない選手の方に監督の期待が集まるのはどうしてでしょうか?

 僕は玉田と内田という選手を代表に抜擢した岡田監督の自負はよくわかりますし、彼らが代表で残してきた実績を否定するつもりは全くありません。
 しかしその一方で、途中出場や召集されても常にベンチという選手を試合で使わない限り、代表の底上げには繋がらないと思うことも事実です。

 例えばFWの場合玉田と岡崎、そして佐藤では置かれている立場が違います。でも岡田監督が一番信頼しているであろう玉田と岡崎が、ワールドカップの本大会で活躍できるかどうかはわかりませんし、故障あけの玉田を今必要以上に酷使してしまうと、再び故障者リストに名を連ね、監督自ら自分の首を締めてしまう可能性があります。

 以前何度か不動のCBの後釜を真剣に考えた方がいいと僕は述べた事がありますが、岩政にしても寺田や山口、そして岩下にしても代表に定着できたとは言えません。これでワールドカップ直前に、何らかの不都合が生じて慌てふためいたとしても、代役を考えてこなかったのだから仕方がないと捉えるしかありません。

 こうした真剣勝負の場は例え挑戦が失敗したとしても、選手達はいつも以上に試合から吸収しよう、次回は今回の反省を活かそうと思うものだと僕は考えています。
 選手だってフレンドリーマッチよりも、今回のようなタイトルの懸かった試合で使われたなら、嬉しいでしょうし結果が出たなら希望も持てるでしょうしね。

 渋い顔で記者会見に臨む岡田監督ではなく、勝って充実した表情で記者に答える岡田監督の顔を僕たちが見る為には、監督の送り出す先発の11人の顔触れの変化に懸かっているのかもしれません。
 
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サッカーとボランティア

2010-02-10 01:47:42 | 日記
 皆さんの周囲でペットボトルのキャップを集めて、子供達のためのワクチンや給食に変えるための運動を支援している企業はありませんか?
 実は僕の勤務先のスーパーはこの運動に協賛していて、僕も度々ボトルキャップを持参しています。

 実は昨シーズン長野パルセイロも北信越リーグの期間中、ファンの方々にボトルキャップの持参を呼びかけた事があるんです。
 僕はその試合の観戦はできなかったのですが、相当数のボトルキャップが集まったそうです。普通ならば廃材にしかなりませんが、別の用途を考えれば人の役に立つ良い見本だと思います。

 サッカーはナイトゲームの時もありますから、照明の電力の削減を考える、試合の観戦に向かうときは公共機関の利用やゴミの分別の徹底など、僕たちファンとクラブが手をとりあって、環境保護と観戦マナーの維持、ボランティア活動などを実行していけばよいと思います。

 1998年のフランスワールドカップの際、フランスの方々は日本のファンが持参した青いゴミ袋に、ゴミを回収してからスタジアムを出ることに驚嘆したそうでした。
 ですから僕たちファンの行動が、従来の観戦態度のあり方を見直す契機になるかもしれません。

 皆さんも今シーズンの観戦の際は、お互いマナーにいつも以上に気をつけましょう。
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