塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

メダル以外に選手をはかる物さしが必要ではないか

2010-02-22 19:22:33 | 日記
 バンクーバーオリンピックも佳境を迎えています。トリノでは金メダル1個という成績に終わった日本ですが、バンクーバーでは銀メダルがひとつ、銅メダルが2個という現在の状況です。日本中の誰もが金メダルを獲得する選手を見たいと考えています。

 でもオリンピックの場合、どうしても僕らは「メダルと獲得したか、そうでないか」というたったひとつの基準で選手を評価してしまいがちですよね。僕自身もそうなのでこの点は考えを改めなくてはいけないと考えています。

 例えばサッカーは国内、海外問わず専門誌が充実していますし、衛星テレビでは沢山の海外リーグの試合を放送しています。また日本代表の監督選びと人選が話題になっているように、ファンだけでなく一般の方々が除々にではありますが、サッカーを語れるようになりつつあります。
 でも僕らは冬季五輪に参加する選手達の日常、トレーニング内容や強化試合の日程、そして勤務先での仕事の取り組み方など、ほとんど知らないままメダルを逃せばその選手に失望している。

 これは選手達に失礼極まりない態度であり、僕はメダルを取ったかどうか以外の、選手の存在をはかる価値を見出す事が必要だと思うんですね。

 例えば冬季五輪に競技の多くは専門誌など見た事がありませんし、テレビの中継が無い競技も多い。ですから選手を激励し同時に批判するならば、僕達が実際競技の場まで足を運ぶか、情報収集を行う必要あると思います。ただ批判しメダルを獲得した選手を褒めているだけでは、進歩は望めないと思うのです。

 僕がこうしてサッカーブログを書こうと思ったのも、およそ20年近く情報収集を行い、サッカー観戦を経験してきたことが大きく影響しています。
 ですからバンクーバーでこれから競技を行う選手の皆さんは、不意のアクシデントに遭わないよう細心の注意を払い、体調の維持に気を使って欲しいと思います。
 そしてその事は日本代表にも同じことが言えます。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ピクシーとオシムがもしタッグを組んだなら

2010-02-22 18:58:24 | 日記
 今の民主党による日本の政治形態は、かつての「院政」つまり天皇ではなく上皇、もしくは法皇が政治を行った時期と重なる部分があると僕は思います。
 院政には実はもうひとつの意味があり、「引退した後も実験を握っている」というのがそうなんです。現在の小沢民主党幹事長と、鳩山内閣総理大臣の間柄を見事に言い当てていると思います。

 16日発売のサッカーダイジェストが、岡田監督を更迭した際の後任監督としてストイコビッチよオシム、そしてオリベイラの3人の名前を挙げた事を先日お伝えしましたが、ダイジェストは同時にピクシーを監督に指名した場合、オシムを総監督として起用したらどうかという提案も行っていたんです。

 確かに代表監督の経験が無いピクシーが代表監督に就任すれば、自身思いもよらない逆風に立ち往生するかもしれません。その時師匠であるオシムが相談役として側にいてくれるなら、これほど心強いことはないでしょう。でも後に総監督が控えているとすれば、今僕が例えた「院政」に陥る危険性も潜んでいると思うんですね。

 仮にピクシーが代表監督に、オシムが総監督に就任したと仮定します。ピクシーが試合終了後、俗に言う「官僚的表現」を行ったとすれば、記者はピクシーの言葉を使わず、総監督のオシムの談話を掲載する可能性があります。

 もちろん紙上には「オシム」の言葉という注釈はつくでしょうが、ピクシーは誇り高い、言い換えれば鼻っ柱の強い人物ですから、このような事が仮にあったとすれば、二人の間柄に亀裂が入ってしまうかもしれません。
 また戦術と召集選手の顔触れを、ピクシーの一存で決めるのではなくオシムとの共同で決めてゆくのであれば、尚更どちらかが一歩下がって相手の顔をたてる、まさに「日本式」の発想が必要になりますが、これも現実には程遠いと思います。

 仮定の話をこれ以上進めても仕方がありませんのでこれで止めますが、もし岡田監督の後をストイコビッチに託すのなら、オシムを総監督ではなく「相談役」のような関係として招くなら、余計な気遣いの必要がなくなります。(1998年ブラジルの、ザガロとジーコの関係がその1例です)

 現実岡田監督の続投は決まっていますし、ワールドカップまでのテストマッチ4試合(セルビアと韓国、イングランドとコート・ジボワールが対戦相手)も公式に発表されました。
 僕たちは後任監督の人選よりも、バーレーン戦を含む5試合の試合内容を、注意深く観察した方が良さそうです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

スペインで日本人が輝くには

2010-02-22 14:25:13 | 日記
 中村がスペインで思うような活躍が出来なかった背景には、彼の「32」という年齢が影響しているのかもしれません。恐らく20代の選手と比較して、瞬発力や持久力の面で陰りが見えてくるのかもしれません。
 例えばレアルのラウルも先発を外れることが度々ありますが、ペジェグリーニとしてはベンゼマやイグアインのように、90分通じて運動量が落ちない選手を起用したいのが本音なのかもしれません。もちろん彼らには莫大な移籍金がかかっていますから起用しないわけにはいきませんし、ラウルはクラブの象徴ですから、起用しないわけにはいかない、つまりペジェグリーニは板ばさみの状態ですね。

 中村のエスパニョール移籍を考察して、もし日本人が本気でスペインで活躍したいなら、これだけの条件を踏襲しないと難しいと思う点を僕なりに考えてみました。

 「レンタルでの移籍は不可。完全移籍が望ましい」
 「移籍の際の年齢は20代前半から中頃が良い」
 
 まず移籍の形態ですがレンタルは難しいですね。かつて城がバジャドリードへ移籍した際はレンタルでした。(城は9試合で2ゴールをあげました)彼はバジャドリードで再び活躍するために、スペインで戦うための筋力をつけるために汗をながしましたが、移籍話は水にながれてしまい、彼に残ったのは日本で戦うには不釣合いな筋力と体重でした。

 もし城のスペインでのキャリアが違ったものになれば、彼は今でも現役であり同時に代表の中軸を担っていたような気がするんです。残念ですね。

 ちなみにカズがジェノアに移籍した時も1年のレンタルでした。契約満了後にはトリノ、そしてスポルティング・リスボンから獲得打診があったと聞いていますが、当時のヴェルディ川崎首脳陣はカズのレンタル延長を認めませんでした。

 この2件の例からもわかるように、レンタルでの移籍は選手にメリットをもたらすとは思えません。ですから移籍の形態は「完全移籍」を目指すべきです。(これはスペインに限らず、他国への移籍もそうですね。ユトレヒト移籍の藤田やザルツブルク移籍の三都主は、短期で日本に戻っていますから、短い期間で結果を出し完全移籍を勝ち取るのは至難の技ということです。)

 僕が移籍の年齢を20代前半から中頃が良いと考えたのは、語学を含めた適応力を考えた場合、30代よりは20代のほうが都合が良いと考えたからです。妻帯者であるかどうかは選手によって異なりますが、心強い半面クラブのサポートが献身的でないのなら、選手にとっては不安要素になるかもしれません。

 今日本人選手でスペインで活躍できそうな選手といえば、CSKAに移籍した本田圭祐でしょうか。仮に彼がチャンピオンズ・リーグに出場したならば、対戦相手はスペインのセビージャになります。

 本田がどれだけの期間ロシアに留まるかはわかりませんが、仮にセビージャ戦で強烈な光を放ったならば、近い将来彼の姿がスペインで見られるかもしれません。
 「日本人がスペインで活躍するのは無理」という定説を、本田もしくは払拭できる選手が近い将来現れてくれるといいですね。個人的にはガンバ大阪の宇佐美が、技術と態度の両面で期待できると思っています。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

中村俊輔、F・マリノスに移籍秒読み

2010-02-22 14:05:43 | 日記
 中村俊輔の横浜F・マリノスへの移籍が紙面を賑わせています。傍から見ている人間にとっては、セルティックからエスパニョールへ移籍したこの半年、中村は無駄な時間を過ごしたかのように見えますが、本人はそんなこと微塵も考えていないでしょうね。
 
 かねてから憧れていたスペインのサッカーに触れることができましたし、半年前の移籍交渉の際、横浜F・マリノス側の不備が事実だったとしても、彼は最終的にはスペインへの移籍を考えたと思います。憧れの地を踏むことなく現役を引退しては胸のつかえがとれないでしょうし、スペイン移籍は今を逃すと2度と舞い込んでこないオファーだったかもしれません。

 何より今の時期を逃してうと、彼自身がリーガのサッカーに実力を含めて適応できないと判断したのではないでしょうか。ですから試合出場が限られ、試合勘の無さを心配する声が挙がったとしても、中村自身に憤りは無いと思います。ただし少なからず焦りはあるでしょうね。

 ただエスパニョール側の声明文「中村はスペイン語を覚えようとしない」は、正直読んで納得は出来ませんでした。
 彼は今回の移籍が初めてではありませんし、イタリアとスコットランド時代を通じて、言葉の重要性を間違いなく認識しているはずです。事実イタリア移籍の経験があるデ・ラ・ペーニャとは、率先して話をしていたようですし、このエスパニョール側の見解はおかしいと僕は感じています。

 エスパニョール側として助かったのは、中村獲得の移籍金が「0」だったことでしょうか。これが莫大な額の移籍金を支払って獲得していたら、F・マリノスが支払う移籍金は、紙上で語られている2億円ではすまなかったと思います。エスパニョールとしては戦力の収支はゼロですが、ビジネスの旨みとしては及第点は得られた感じです。

 しかし日本最高の選手のひとりである中村がスペインで満足のいく結果が残せないという事は、これから先スペインの地に降り立つ日本人選手は、下手をすればでてこない可能性もありますね。それくらいサッカーの質が高いということなのでしょうね。
 バルセロナとレアルだけでなく、セビージャのバレンシアなど中堅どころも見ごたえのあるサッカーをするスペインが、イングランドと並び欧州2強リーグを所有していることが、改めて浮き彫りになったと言えます。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アウェイで日本代表が学べる事

2010-02-22 02:04:05 | 日記
 前回のブログで僕は日本のテストマッチの相手に、欧州の中堅国を指名したらどうかと提案しましたが、もし実現が難しいならば、政治の外交上日本に親近感を感じているいわゆる「親日」の国の力を借りたらどうかと思うんですね。

 親日の国として僕が真っ先に浮ぶ国はトルコです。僕らが考える以上にトルコの方々は日本に好意を持っていると聞きましたし、何よりトルコはサッカーに熱い国で有名です。ガラタサライとベシクタシュ、そしてフェネルバフチェの3強が当たる際のスタジアムの殺伐とした空気は、日本ではまず体験できないでしょうし、トルコは欧州選手権2008の4強でもあります。日本にとっては得がたい体験ができると思います。

 伝統国の中ではイングランドがいいと思います。デンマークやオランダのように、体格で日本を上回る相手とのシミュレーションに、イングランドは格好の相手と言えるでしょうし、歴史上日本とイングランドは幾度か手を取り合ってきました。

 1902年の日英同盟がそうですし、第2次世界大戦勃発前までは、日本海軍は英国海軍から沢山の教えを受けたと聞いています。また皇太子殿下も英国留学の経験をお持ちです。日本のテストマッチの相手にしばしばイングランドの名前が挙がるのは、サッカーよりもむしろ両国間の歴史関係に起因しているのかもしれません。

 他に候補を挙げるなら中堅国ではアメリカ、強豪国ではブラジルでしょうか。前者は政治と経済で互いを注視する間柄、後者は移民の受け入れと出稼ぎ労働者の入国という点で深井関わりがあります。

 できればアウェイが望ましいですが、駄目ならホームでも良いかと思います。
 アウェイは日本の日常とは異なる世界を覗けることが大きな魅力ですが、現地に住む日本人の皆さんが大きな力を与える事が一番だと思うんです。
 
 馴れない環境の中で逞しく生活している在留日本人の皆さんに、日本代表が素敵な試合を見せて挙げられたなら、彼らは嬉しさで一杯でしょうし、現地の方々も今までとは異なる日本の姿に触れる事ができます。

 ワールドカップ本番までアウィイ遠征の機会が巡ってくるかどうかわかりませんが、是非実現して欲しいですね。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする