塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

日本代表が抱えるふたつの問題点

2010-02-05 22:21:03 | 日記
 ワールドカップ出場選手23名の選出までおよそ3ヶ月。岡田監督の頭の中では23名の陣容は、ほぼ確定していると思われます。しかし今現在岡田監督が悩んでいるであろう事柄が2件あります。
 「エスパニョールで出番の無い中村の試合勘」
 「FWの序列と召集をどうするか」

 上記2点が今現在監督の中で懸念事項として片付ける必要がある案件だと思います。先日のベネズエラ戦はオーソドックスな4-4-2の布陣でしたが、これは恐らく中村を先発で起用しない(もしくはできない)際のシミュレーションだと僕は考えています。

 中村にとって今の状況が満足できるわけがありません。でも彼が南アフリカに行かない事はないでしょう。僕が監督の立場でも彼を招集します。FKの質の高さは誰もが認めますし、日本で最も技術と知名度が高い選手を、対戦相手が放っておくわけありません。彼には厳しいマークがつくことはわかりきったことです。逆の言い方をすれば、彼にマークが集中すれば、日本の選手にフリーマンが生まれる形になります。

 ですから中村にはボールをキープするのではなく、マーカーがきたらすぐにパスをはたいてボールを動かして貰いたいのです。動かす事で連動性が生まれ、日本は多くの決定機をむかえることができると思います。

 でもワールドカップ本番、彼の体調や試合勘が戻っていないのならば、彼をベンチに置き流れを変えたいときに交代出場という形がよいかと思います。
 コンディションの整わない選手が出場していることの厳しさを、僕たちはドイツ大会で目撃していますからね。

 続いてFWの序列ですが、岡崎は当確で玉田と大久保も順当と見るべきでしょう。
 仮にFWを5枠とすると候補としては森本と平山、そして佐藤でしょうか。矢野と興ろきの選出は相当厳しいと思います。

 平山には「高さ」と「ポストプレイ」という強烈な武器があります。岡田監督は平山を明らかに23人枠の候補として期待しています。そうでなければ東アジア選手権に彼を帯同させなかったはずです。

 森本と佐藤ですが実績では佐藤に軍配があがりますが、イタリアで多種多様なDFと駆け引きを繰り広げている森本も捨てがたい存在です。
 両者共にリバウンドボールに強く、最終ラインとGKとの駆け引きに長けていますから、岡田監督はどういう選択をするでしょうか。

 仮にFWが4枠だとすれば、僕が挙げた4人の選手が順当に選ばれると思います。でも仮に5枠をFWに与えたとしたら。これは非常に難しい選択と言えそうですね。
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アズーリの新作ジャージについて

2010-02-05 19:31:24 | 日記
 まもなくイタリア代表のワールドカップ用ジャージが発売されるようです。イタリア代表は2002年以降プーマがサポートしていますが、今回も力をいれてデザインしたと思われます。プーマは前回イタリアが世界一に輝いた事で、ジャージの売上が大幅にアップしたそうですから、イタリアが王者を防衛できたなら、その波及効果は今回も凄まじいものになりそうです。
 特に日本はイタリア代表を贔屓にしているファンが多いですからね。イタリア本国以外で最も「アズーリ」のジャージの需要があるのは、ここ日本かもしれません。

 僕個人の意見ですが、アズーリがタイトルを防衛する事は非常に難しいと思います。仮に防衛という偉業を果たしたとしても、その後ゆるやかに戦力を落としてゆく形になると思います。
 リッピが召集する選手の多くは4年前と代わり映えしませんし、新陳代謝が見られません。

 仮にインテルのバロテッリ、パルマのパロスキ、そしてユベントスのジョビンコのように、将来のイタリアを担うであろう選手が今後目覚しい活躍をしても、おそらく23人の枠の中に入る事は難しいでしょう。時に若手は誰もが予想し得ない神がかり的な活躍をすることがありますが、リッピは「堅実」という名の下で、23人の顔ぶれを公表すると思います。

 1990年のイタリアはバッジョとスキラッチというみずみずしいふたりの若手によって支えられたチームでした。90年のイタリアは彼等の活躍が皆の脳裏に焼きついているからこそ、今でも話題のタネになるのですが代表監督しては、「記億」よりも「トロフィー」の心境なのでしょうね。
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レッズに新外国人選手が2名加わる

2010-02-05 18:59:32 | 日記
 J1が開幕するのはまだ先の話ですが、僕が今季最も活躍を期待する外国人選手は、ブンデスリーガのケルンからレッズに移籍したブルキナファソ代表のサヌです。アフリカ出身でなおかつ代表歴がある選手の加入は、パトリック・エムボマ以来でしょうから、彼にはJ1で是非とも大暴れして欲しいですね。

 僕はレッズのサヌ獲得は、残りのJ1の各クラブに対して、外国人選手補強の大きなヒントを与えたと考えています。

 まず欧州から監督を招き、その監督が指名した教え子も一緒に引っ張ってくるという方法です。
 サヌは欧州リーグの情報はあっても。J1についての情報は持ち合わせてはいなかったと思います。アフリカの選手が地理的に遠い日本で、サッカーをしながら生活をおくる事は、クラブの手助けなしには成り立ちません。

 その入団するクラブの指揮官がかつての恩師フィンケならば、サヌにとってレッズへ移籍する際の大きな要素となったはずです。新監督とのコミュニケーションという問題が、ひとつ消えた形になりますからね。

 この例のように外国籍の監督のオファーを出す場合は、彼の戦術のキーマンになる選手も同時に獲得すれば効果は倍増すると思います。新監督は言葉の問題もあり、選手と意思疎通が難しい。でも実際監督の希望するプレイを、今そこで表現できる選手がいるならば話は違ってきます。
 早い段階での戦術の浸透と互いのコミュニケーションを深めるにあたり、今回レッズがとった策は非常に的を得ていると思います。(フィンケ監督は2年目ですが、去年は試運転の意味合いが多かったように思います。)

 またベンチが定位置の代表選手に声をかけてみることもひとつの方法だと思います。
 例えばハンブルクがルート・ファン・ニステルローイの獲得に成功しました。この移籍劇はやはりニステルローイがサブに甘んじていたことと無関係ではないでしょう。
 こうしたベンチ要員、または監督の構想から外れた選に、J1のクラブは積極的に声をかけたらいいと思います。うまくすればバイエルンからローマに移籍したルカ・トニのように、形態はレンタルだが料金はゼロという願っても無い提示が受けられるかもしれません。

 レッズに今季加入したオーストラリア代表スピラノビッチは、古巣のブンデスリーガのニュルンベルグで出場機会が得られず、レッズの一員になることになりました。今のJ1では ボスナーにケネディと他にもオーストラリア出身の選手が在籍していますからね。クラブの枠を超えて交流ができると思います。

 欧州やアフリカの1流どころが日本にくる事は難しいでしょうが、J1のクラブには国内の有望株に加えて、常に海外の情報も視野に入れて欲しいものです。選手の移籍というのは、新シーズンのクラブの戦力を測るバロメーターですから、ファンとしては無視することは出来ませんから。
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日本人選手が欧州に渡る意味

2010-02-05 12:02:09 | 日記
 日本人選手が本場欧州から認められる事は僕たちにとっても嬉しい事ですが、でも欧州はサッカーの「桃源郷」ではありません。僕たちは常にそのことを認識しなくてはいけません。
 人種差別の無い横断幕や、公共機関の充実、そして老いも若きも気軽に通えるスタジアムの雰囲気。これらは本場欧州がむしろ日本のリーグ運営を参考にすべき点です。僕は海外でのサッカー観戦経験がありませんが、多くの観戦経験者が言葉にできない強烈なヤジの応酬や、公共機関の遅れに戸惑ったことを語っていますから、日本と欧州のリーグ戦は別の物と考えた方が良いのかもしれません。

 では日本人選手が欧州へ渡ることの意義は何か。
 僕は「日本で体験できないサッカーが欧州にはあるから。」と考えます。

 例えば日本では韓国とブラジルからの補強が殆どで、アフリカや欧州の選手と戦うには代表招集を受ける以外に道はありません。ですから彼らの身体的特徴や技術を日常の中で認識していれば、ワールドカップのような大舞台で萎縮することなく、自分本来の動きを忘れることは無いと思うんですね。

 もし自分の所属クラブがチャンピオンズ・リーグやユーロリーグへの参加権があるなら、そこで得られる体験も後に大きな意味合いを持ってくると思います。
 日常の生活の中で国境を越え、風土も言語も住む人間も違う国を行き来することは、四方を海に囲まれた日本では完全に不可能ですし、同時に様々なサッカーを経験してきたことが、自信となって選手の体内に蓄積されると思います。

 また芝の長さや状態も、各国それぞれ異なります。日本の選手がアウエイの試合で足を滑らせるシーンが目撃されますが、海外での経験が豊富であれば、足を滑らせマイボールを失うリスクを軽減できると思います。
 逆説な捉え方になりますが、J1の芝はそれだけ良好であり、育成の方々の情熱が選手達を支えている事になります。でもその芝の良好な状態が、皮肉にも選手達の足かせになる時があることは皮肉といえますね。

 これからも欧州のサッカーに挑戦しようとする選手は沢山現れるでしょうが、移籍の内容だけでなく、自分の中で「欧州に渡る意味」をしっかり整理してから渡欧して欲しいものです。自分の中の意味が把握できたなら、より良い挑戦になると思います。
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2010年夏カカ再びイタリアに復帰か?

2010-02-05 01:32:07 | 日記
 このブログを書く前にサッカー専門サイト「ゴール・コム」に立ち寄った所、驚くべき記事を見つけたのでご紹介します。
 何とレアル・マドリーが2009年夏に獲得したばかりのカカをユベントスにトレード。見返りとしてMFのジエゴとDFのキエッリーニを獲得するというプランがあると報じているのです。
 にわかには信じがたい話ですが、噂の出所がレアルという部分が気になりますね。2010年夏は思いも寄らないカカのイタリア復帰が現実になるかもしれません。

 どうやらこのトレード話の背景には、カカが慢性的な故障を抱えていることにあるようです。カカは慢性的な恥骨炎に悩まされているということで、これからしばらくの間本格的な療養に入るとの事。ですから97億円とも言われる移籍金をミランに払ったのに、今のカカはこの金額に見合う価値はないと、レアルのフロントは捉えたのかもしれません。

 しかし僕が最初に感じた事は、「ジエゴとキエッリーニのふたりでは、カカに釣り合わない。」という考えです。確かにジエゴとキエッリーニはブラジルとイタリアの代表選手ですが、選手としての実力、そしてファンからの支持その全てにおいて、カカに勝る部分は無いと思います。
 僕はインテルのファンですから、ダービーではカカに活躍されるとひどく困ったものですが、イタリアのインテルファンも、ミランという宿敵の中でもカカには一目置いている方々は多いと思います。

 カカはサッカー選手の多くに見られる「スキャンダル」とは無縁の生活を送っていますし、人道支援に積極的な選手として有名です。確かに今は体調が整わず戦列を離れていますが、レアルのフロントは彼に療養の時間を与えて彼の復帰を待つべきでしょう。

 確かに今シーズンはベンゼマとロナウド、夏にはバイエルンからリベリーが移籍するという噂もあります。しかし近年レアルが獲得した新規の選手の中で、ラウルの引退後主将の座に就ける可能性を持つ選手はカカのみだと僕は思っています。僕と同意見の方は案外多いのではないでしょうか。

 このトレード話は立ち消えになると思いますが、カカとしてはどんな思いでこの話を耳にしたのでしょうか。
 カカのことですから、このトレード話は水に流し復帰に全精力と傾けるでしょうが。
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