「滝」の俳句~私の心に見えたもの

220728 佐々木博子(「滝」瀬音集・渓流集・瀑声集 推薦作品より)

夕星や屋号の褪せし鰻筒 及川原作 「滝」9月号<滝集>

2011-09-28 20:09:56 | 日記
 何処かの街を散策中のお作だろうか。鰻を焼く匂いがして
いる。もう夕星が出る時間。お腹の虫に急かされて見つけた
鰻屋の入り口に、屋号の褪せた鰻筒が飾ってあったのだろう。
その古さに目が留まったという事は、店舗が新しいのではな
かったのだろうか。1メートルはある長い竹筒に褪せてはい
るが屋号を読み取った。天然鰻を出す老舗なのだと、もう入
口の戸に手がかかっている。(H)

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