ウチのリューリン地区は地下鉄が通っているのですが、その地下鉄の上は広くてまっすぐな道があり、車も通りやすくなっています。「ツァリッツァ・ヨアナ」通りと言うのですが、このまーっすぐな道を最近すごくたくさんバイクが!!
その爆音!! ブーン・ブンブ~ン!! るさ~い!! 若者達はいろいろで50ccのスクーターに「ニケツ」とか、一瞬「立ち乗り」など曲芸(?)して横の車からケータイで動画撮影したり。もちろんヨーロッパで主流の600cc~1000cc以上の「スーパースポーツ」や「ストリートファイター」系のバイクもたーくさん!!
大きなバイクでは、アメリカンが好きな人も多いかな? このビンボーな国でなぜか「ハーレー・ダヴィッドソン」!! また日本のアメリカン仕様のバイクたちも!! 車やバイクの修理は何でもやり放題のブルガリア、色々なバイクから取られたであろうパーツが寄せ集められたアメリカン・バイクを見つけました!! 前輪はなんだかホンダのバイクのものなのにエンジンは年代モノのBMW?
もちろん日本では高級であこがれだったイタリアン・バイクの「ドカティ」、ドイツの「BMW」もあるにはあるけど、あんまり見ない・・・ それから「アプリリア」というバイク、なんだかいつも「アップリカ」って読んじゃいます(笑。それってベビーカー?!) でも、スーパースポーツや大きなオフローダーみたいなのもかっこいい!! 日本では見たことのない「モトグッチ」(元グッチでも、グッチのバイクでもないですよw)のラリー仕様なんて見つけちゃいました!!
でもやはり、人気は日本車!! スズキ、カワサキ、ヤマハ、ホンダが多いです!! ”Ninja”って書いてあるの、すっごい人気みたい。時にはアラフォー世代の私がまだ中ボー(?!)だった頃、学校の先生が自慢げに乗って学校に通勤していた25年以上前のモデルも、現役バリバリ(!!)で走っています!! ウチの近所のスーパーの横に駐めてあったバイクは何と「ヤマハFZ」!! 例の「ツァリッツァ・ヨアナ」通りを車で走っていたら、このバイクにかわいいモミーチェが乗って「バヒューンッ」とブチ抜いていきました!!
そういえば先日タクシーに乗ったとき、ちょうどサッカー・ワールドカップの頃だったんですが、日本の快進撃の話題で盛り上がりました。
「日本の選手も足速いよな~。え~っと、やま、ヤマ・・・ ヤマハって選手!!」
言われたときは日本代表に山なんとかっていう選手でもいたかな~、と思ったけど、後で考えるとそれは「本田」では?! バイクつながりでブルガリア人の頭の中で日本の苗字をゴッチャにして覚えてるんですよね~!!(笑)
小さなスクーターは中国製らしい、初めて聞く名前のものも。バチモンっぽい名前の「KAWADA」ブランドなるものや、日本のスクーターのデザインそのままのものも・・・ またヴェスパなどのイタリアブランド、そして日本から輸出されたのであろう、中古の日本のスクーター、「蘭」とか「ジョグ」とか・・・ なんだかナツカシイ~。 日本語での注意書きのステッカーがそのまま貼られているものも多いです。でも、世界のブランド、東南アジアや、ヨーロッパではギリシャではよく見る世界の「ホンダ・スーパーカブ」は見ないなあ・・・
Youtubeで「バイクでドイツのアウトバーンを時速300kmで走る」っていう映像があったけど、コワすぎる~っ!! ブルガリアでは「スーパーカブ」でぼちぼち走っても、端から端まで走れそうなのに・・・・ 「水曜どうでしょう」の「カブの旅」みたいに・・・そっちの方が経済的でいいのになあ~!!
日本製の中古バイクが多くブルガリアで活躍しているらしいとのこと。そういえば、日本のTVでどうして「バイク王」という中古車買い取り会社の広告とか、中古ピアノ買い取り会社の広告が多いのか?と不思議でしたが、要するに、中古バイクは東欧に、中古ピアノは中国に輸出されているのですね!
そういえば、パラオにいるとき、日本から船が着くと、中古車(10年落ちといって、既に10年以上経過した自動車は、日本の中古市場では、国内では売れないので、外国に輸出される由)が多く積載されていて、外見上は立派な4駆車などが続々陸揚げされ、その後現地では7千ドル、8千ドルで売られていました。ちょうど船賃+利潤だそうで、本体の日本での価格は、ほとんどゼロに近いらしいと聞きました!アジア、アフリカの後進国では、異本性の中古自動車が経済発展に欠かせないようです。
中古バイクも東欧では、ある程度良い値段で売れるし、日本製は、整備も楽だし、お買い得なのでしょう。バイク王の儲けは、東欧の若者が支払う金額に左右されるのでしょう!
実は、日本製の中古スクーター、そこまでたくさんは見ないんですよ。かえって中国製の新車の方が多いような。ブルガリアは冬がキビシイのでバイクに乗れる季節が短いからなのか、原付や自転車は盗まれやすいという理由で買い控えられているからか、増えつつあるとはいえブルガリアではまだまだメジャーな乗り物ではないような気がします。盗難の心配なくどこにでも置けるのなら足代わりに欲しいのですが・・・
中国製が伸しているんですか・・・。ではバイク王は、東南アジアとかアフリカ向けに輸出しているのかも。田舎の家なら、車庫などもあって、バイクも持てるかも知れないけど、町の団地では、バイクは路上駐車しておくと盗まれて危険、と言うことはよく分かります。