おいしい国ブルガリアでのフボボな生活

ブルガリアのこと、まだ忘れ難く・・・
でも、アラフィフからまた新たな挑戦をはじめます!!

ワンちゃんたちとソフィア市政

2012-04-10 02:05:05 | まち歩き

Hanabieinapril 花冷えのソフィア市・・・ スモモの一種「ジャンキ」が白い花を咲かせていますが、まだまだつぼみが開ききらない感じ・・・ そんなソフィアで最近ゴレシュト(アツイ?)な話題、というか騒がせているニュース・・・

そのタイトルも、「ソフィアでは動物があなたを喰らうゾヨ・・・」 ある日、アメリカ帰りの高名な教授(おじいさん)が、長年放置していた自分の古い家に物を取りに入ったところ、そこに住み着いていたノラ犬たちにひどく咬まれて入院する羽目になり最終的にそれが原因でお亡くなりになったと言うニュース。

Straydogsplaying 何でもソフィアだけで一説によると4万匹ものノラ犬がいるそうで、さらに増え続けているとか・・・ 理由はとてもカンタン!! それは誰かがえさをあげてるから!! 犯人はブルガリア人のおばあちゃんたち、そしてゴミ箱をあさってリサイクル業者に売れそうなものを集めている人たち、そして建設現場の警備の人たち・・・ ブルガリア人のおばあちゃんたちは

「かわいそうじゃないの!! それにこのコはいい子なのよ!! ほえたりかんだりしないワ!!」・・・ 確かにおとなしい近所の犬達もいます・・・ 頻出の駄犬「うんこちゃん」やそのお友達の「しろ」をはじめとして。リサイクル屋さん(?)たちは、ゴミのコンテナから肉の骨やパンくずを見つけると犬達に投げて与えます。特に馬車を引いているお馬さんに突っ掛かって吠えかかって来る犬達を静めるためでしょう。以前にも書きましたが建設現場の警備の人たちは犬達がいると何かあったときにほえて知らせてくれる、と言う利点が。Shiro

でも、どの人たちにも共通しているのが、「無責任」!!! と言うこと!! 「エサをあげたいからあげる。自分に都合がいいようにエサをあげる。後はほったらかし」と言うのは困りものです。

興味深いのは、そんなノラ犬たちの殺処分には多くの人たちが反対しているということ!! ブルガリアも一応EU加盟国なので人間の方も死刑制度はありません。でも、だからといってエサをあげる以上のことは何もしない、そんなにかわいがっても大切にもしないし保護もしない・・・ じゃあ、どうすれば?

一方で、日本と同じようにペットショップで売られている血統書付きっぽい飼い犬たちも増えていますねぇ~っ!! 最近の流行は「シベリアンハスキー」かなあ?あとブルドッグ系のコたちも人気のようで、キレイな女の子たちが散歩に連れて行っているのをよく見かけます。スーパーでもペット用のえさの大袋をいくつもドッサリと買っていく人たちがいて、「どんだけ大きな犬飼ってんのかな~?!」と思ってしまったり。

ウチのブロック(住居棟)の周りをウロチョロしている「うんこちゃん」。ウチの下の階の住人のおねえさんがエサをあげていたのでよくウチの入口に入ってきていたのですが、数ヶ月前からそこにクレジット会社の人たちが借金の取立てに来はじめ、それからそのおねえさんの姿をめったに見かけなくなりました。そうすると「うんこちゃん」の方はアッサリしたもので、もうウチの住居棟に入りたい、という顔をしなくなり、さっさと別のエサをくれるおばさんのもとへしっぽをフリフリ・・・ まっ、ノラ犬ですからね。彼らからすれば人間は単なるエサづるでしかなく、誰かに忠実に仕えるようなことはまったくないようです。

EUからもこの問題について是正するように強く言われているし、そのための補助金ももらっているブルガリア。でも、その補助金はどこへやら消えていっている・・・ う~む

コメント
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