JAZZ最中

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満ちてくるオデュッセイア The Sirens / Chris Potter

2013-02-12 21:49:17 | 聞いてますCDおすすめ


だいぶ前に届いていたけれど、なかなか記事にできないできたけれど、そろそろいいかなと煮詰まってきた。
一寸ダークな感じから始まって、ああ去年きいたクリス・ポッターだと思い出す素晴らしい1曲目、ポッターの後のCraig Tabornのピアノソロもいい、若い良いピアニストが最近目についている。
2曲目後半のテナーソロも豪快に吹いて、ECMのアルバムではないような感じ、昔のインパルス見みたい。
3曲目はやっぱりECMだとおもう曲、リズムのGrenadierとHarlandが作っているリズムを聴いているのも面白い。
4曲目はバスクラで悲哀のこもったメロディからテナーへ、この人どのリードをふいてもそれぞれ個性が出来て素晴らしい。
5曲目はソプラノで、このアルバムはホメロスの叙事詩「オデュッセイア」にインスパイアされて作られたそうだけれど、そこらへんの重たさを受け止めるのに若干の時間が必要だったというのが記事にするのに間が空いた理由です。そしてその間にこのアルバムのよさがましてきたのです。落ち着いてこの曲もいい。
7曲目、ソプラノは美しく空中を漂うようで神秘的な姫が浮かびます。
そして再びテナーでガシィと吹いてくれてうれしい8曲目。
最後はピアノとセレスタの叙事詩の終焉の余韻を伝えるデュオ。

時間をかけて海が満ちてくるように叙事詩の雰囲気にに包まれたアルバムでした。


The Sirens / Chris Potter

Chris Potter (ss, ts, bcl on The Sirens),
Craig Taborn (p),
David Virelles (prepared p, celeste, harmonium),
Larry Grenadier (b)
Eric Harland (ds)
Recorded September 13-15, 2011 at Avatar Studios, New York


1. Wine Dark Sea 
2. Wayfinder 
3. Dawn (With Her Rosy Fingers) 
4. The Sirens 
5. Penelope 
6. Kalypso 
7. Nausikaa 
8. Stranger At The Gate 
9. The Shades

コメント (2)
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