クリス・ポッターのECMのアルバムやブルーノートのウエイン・ショーターのサックスがとてもすごいけれど、それに対抗できるアルバムを買ってきた。
もっていないでぜひ聞きたかったアルバムがブルー・ノートから廉価盤で発売されている。
1972年のライブ録音、ピアノレスでエルヴィンの太鼓に2テナーのカルテット、それもディヴ リーヴマンとステーブ・グロウスマンというジョン・コルトレーン研究生みたいな二人、これをこれから生で聴くと想像してみてください。
1曲目はアナウスのあとのエルヴィンへのバースデーソング、これから起こることとの凄いコントラスト、まあどうでもいい。
2曲目は始まってすぐこの時期エルヴィン・グループで弾いていたジーン・パーラのベース・ソロ、グロースマンのソロでバンドの正体が解ってくるのだけれどvol1があってLPとは曲順もちがうからライヴの演奏順番は解らない。
3曲目、リーヴマンのバーチォーソから始まり、テーマに移るひと時の和み、メロディアスなロング・ソロは11分33秒の全曲を吹き切ります。聴衆がかたずをのんでしまってます。
4曲目、リーヴマンがソプラノ、グロウスマンがテナー、吹分けてくれるからわかりやすくていい。
5曲目グルウスマンのテナーからソプラノへ持ち替えてのソロ、リーブマンのソプラノ・ソロと緊張を交換しあうようなプレー、ジーン・パーラーのベースも二人を
鼓舞するライン、二人の刺激しあってのたかまるところが聞きもので、こうなるとポッターもショーターも一人だからかなわない。
エルヴィン・ジョーンズのアルバムなのにエルヴィンのことはなにも書いていない。それで最後の曲はオクサンの作曲で2テナーが再び登りつめると、その後は14分に及ぶドラムス・ソロ、イヤ~、エルヴィンのアルバムでした。
ポッターにショーターを聴いた後、それの対抗できるのはこれだ!って感じで聴いているけれど、今年はサックスのハードルをずいぶん高くしてしまったな、まだ2月。
ELVIN JONES LIVE AT THE LIGHTHOUSE Vol.2 / ELVEN JONES
Dave Liebman fl-6 ss-4~6 ts-2,3,6
Steve Grossman ss-5 ts2,4~6
Gene Perla bass
Elvin Jones drums
1. イントロダクション/ハッピー・バースデイ
2. スイート・ママ
3. アイム・ア・フール・トゥ・ウォント・ユー
4. ザ・チルドレン、セイヴ・ザ・チルドレン
5. ブライト・ピース
6. ザ・チルドレンズ・メリー・ゴー・ラウンド・マーチ