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新しい看板か MY PROPHET / ODED TZUR

2024-08-21 11:20:21 | 聞いてますCDおすすめ


イスラエル出身のテナーサックス奏者、オデッド・ツールのECMから3枚目のリーダーアルバムだそうで、ちょっと変わった風合いのテナーは、そうか、チャールス・ロイドの後釜みたいな感じを狙っているのか、と思ってしまう。それが悪いわけではないけれど、数年前のenjaからのリーダー作の風合いも良い感じがする。



1曲目の”エピローグ”のあと、ちょっとソプラノかとおもうような柔らかい音色のテナー、独特のフレージングはどこかの民謡を思わせる。ピアノはアヴィシャン・コーエンのところにいたニタイ・ハーシュコヴィック。このテナーの風合いにはぴったりな人選だと思う。そういえば一作目はシャイ・マエストロだからイスラエル繋がりなんだ。
3曲目ベースのPetros KlampanisはギリシャとNYで活躍するひとだそうだけれど、ディスコグラフィーをみると1枚も聴いたことがなかった。中盤に再びなかなかいいソロをとる。
4曲目”Renata”では中盤、音色をブローさせてオオと思わせる、その後にタイのピアノがスッとそこを安定させる、なかなかに気の利いたアレンジ。
タイトル曲 ”My Prophet”は心安らかにする雰囲気ではじまる、この私の預言者は、オクサンのことだそうで、ちょっとカッコいい。
最期の曲、リズミックになってどこかで聞いたようなテーマ、静かな曲調のなかでこういう風にも終わらせると幅も見せる。
ドラムスは今回からブラジル出身のCyrano Almeidaに代わっている。ピアノ、ベース、ドラムスが何ともうまくツールの音色とメロディを支える構図で、安定したサウンドを作る。
このグループこのまましばらく続くと思う。ECMのテナーに一つ看板ができただろうか。

MY PROPHET / ODED TZUR

Oded Tzur – tenor saxophone
Nitai Hershkovits – piano
Petros Klampanis – double bass
Cyrano Almeida – drums
2023年11月 フランスペルヌ・レ・フォンテーヌ・ステュディオ・ラ・ビュインンヌ録音

1. エピローグ Epilogue
2. チャイルド・ユー Child You
3. スルー・ア・ランド・アンソウン Through A Land Unsown
4. レナータ Renata
5. マイ・プロフェット My Prophet
6. ラスト・バイク・ライド・イン・パリ Last Bike Ride In Pparis

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