パリに行った時のことなどを続けて書いていたけど、行く前から新しいアルバムを買ってないわけではない。これはと思うアルバムを買うから、大体誰かが記事にしている。いまさらだけれど、これからしばらく書いていこう。
まずはECMからのトマス・スタンコのアルバム。
スタン子は2018年になくなっていて、今回のアルバムは2004年にミュンヘンで録音されたライブの模様だから20年も前の演奏。
マルチン・ボシレフスキのピアノ・トリオ。
Ⅰ曲目、スタンコのバラッド・プレーをメインにして始まる。2曲目もマルチンのピアノで初めて、っスタンコのバラッド。
3曲目、ストイックなベース・ラインとドラムスをバックに緊張感が増していくステージ、ピアノのソロがとても美しい。
4曲目、ファンタジックなスタンコのフレーズから始まる曲はタイトルも”エレガント・ピース”。
6曲目でインリズムになて軽やかな色彩が強まる。
ただ全体的に、グループのバラッド演奏がメインになったアルバムになった。
なぜ20年たってこの録音がリリースされたか、これは想像になるけれど。
スタンコとボシレフスキはECMの「ソウル・オブ・シングス」というアルバムで2002年に共演したのが最初で以後いくつかのアルバムを作っている。スタンコがボシレフスキのピアノを気に入ったというのが理由だろう。
Kん回のアルバムは2003年録音の「Suspended Night」の月の録音ということになる。
その後、ボシレフスキはアイヒャーにいとめられ、2005年「Trio」を皮切りにECMからアルバム5枚をだす、ECMのピアノの顔になった感がいる。
だからこん回は逆にボシレフスキの売れにのって、ここの録音から選択されたのだろうと想像して納得した次第。
だけど、多くの人が今回アルバムを手にしたように、良いものは出てよしだし、売る方も考えていると思う。
ECMの蔵出し音源はレベルが高いのはこれまでもわかってはいることでしたが,こんな音源も隠し持っていたんですねぇ。
Stankoの薫陶を受けたWasilewskiトリオとのコンビネーションも素晴らしく,テンションと美的なるものを見事に共存させたって気がします。10月にはMarcin Wasilewskiのトリオが久しぶりに来日するのが楽しみにしています。
ということで,当方記事のリンクを貼り付けさせて頂きます。
https://music-music.cocolog-wbs.com/blog/2024/06/post-7d6d81.html