ついに大晦日になってしまいました。このblogも2度目の年末のご挨拶ができることと成りました。アルバムを聴いても書くことが思い浮かばなかったり、ひどい文を読み返すと何やってんだかと思いますが、皆様の暖かいコメントを頂いたりするとそれに増す嬉しさを感じ、続けられました。
大変ありがとうございました。来年も継続していくつもりなので、よろしくお願いいたします。
昨年の最後の記事にalan pasquaを取っておいて書きました。今年はそのようなことも考えていませんでした。
新年に聴く新しいアルバムがないので、昨日渋谷をうろついて仕入れてきましたが、ちらっと聴くとこれがどれもかなり良い感じです。
でも年末には改めて新しいのもシンドイ。何が良いか考えたら、ぴったりなものがありました。
hope / Lars Jansson 今年はこれが最後のアルバムです。
多くのblog仲間の方が書いているので記事にしていませんでした。しかし、いつもそばにある、大好きなアルバムです。
1曲目唯一つのスタンダードをすることが凄い、とてもモダンなアプローチでただの個人オリジナル集でない内容という事が1曲目でわかるようになっています。
切れの良い右手の動きで初めて聴く人も良いプレーヤーだと思うでしょうね。
3曲目、“hope”のメロディが流れ出すと、ああそうなんだこの曲、この一年の嫌な思い出が流れ出していきます。そうすると肩のあたりから、柔らかくなっていき優しい思いだけが残っていきます。
4曲目danielssonが最近ではめずらしいウォーキングが良い感じだし、5曲目“Why was I left under the sky”のピアノに寄り添うようなラインからソロに入っていくあたり、わがNHOPを彷彿とさせます。
7曲目、“Summer rain”という優しい曲、過ぎ去った事実を直すことは不可能ですが、振返ることで次はどうするか考えることが出来ます。夏の雨に遡れないまでも、今ゆっくりと振返っています。
8曲目“A little blues for you”は出だしからブルージーな和音にdanielssonがソロを取りますが、ピアノメロディを含め素晴らし。JAZZ的といったらおかしいですが、ハーモニーからリズムの中をベース、ピアノ、ドラムスが絡み合って変わる様は短くもエッセンシャルな曲です。
最後の曲は少し静かな曲で、真摯に高まったフレーズラインへの熱を冷ましてくれます。
1999年の録音ですから、だいぶ経つし、今はメンバーも変わっているから演奏も変わったと思いますが、もうこのようなアルバムでないのでしょうか。新しいアルバムを待っています。
パンドラの箱に残った素晴らしいもの、このhopeを聴いていると、かなうように思えてきます。
昨年の最後の記事でパスクゥアの録音エンジニアが言った言葉を再度記載します。
>>もし人間がこんなふうに奥深く通じ合って、これ程までに深遠な美しい何かを創り出せるとしたら、ひょっとして世の中の全てがうまくいくかもしれない<<
私たちが持っているhopeは決して不可能でないことを、パスクゥアとヤンソンが教えてくれているようです。
皆様の希望が、しっかりと近づいてくることを願って本年の締めにさせていただきます。
どうもありがとうございました。
これから奥さんの実家へ移るので、ここからは新年編(新しいアルバムを聴きながら行って来ます。)
hope / Lars Jansson
Lars Jansson(P)
Lars Danielsson(wb)
Anders Kjellberg(ds)
1.How deep is the ocean
2.The tree
3.Hope
4.Live, be where you are
5.Why was I left under the sky
6.living under the road to paradise
7.Summer rain
8.A little blues for you
9.A blissful smile
10.In peaceful sleep