
雑誌“JAZZ批評”11月号に”「その道は正しいか」という記事が掲載されました。
内容は、ジャケットに道の絵柄を使っているアルバムは良いものが多く、特に道そのものだけのものは、ミュージシャンの思い入れが強いのではないかと、こじつけた記事でした。
しかし結構、それを信じています。
中古屋さんで見ていると道をど真ん中に据えてタイトルが「JAZZ Argentino」という、私にとっては2重に刺激的なアルバムに出会いました。よくよく眺めてみるとリーダーの Fernando Huergoというベーシストは知りませんが、ドラムスがJEFF BALLARD、最近いろんなところで活躍のプレーヤー、メルドーとのアルバムですばらしリズムを刻む人です。サックスのCHRIIS CHEEKも結構いろんなところで名前を見る凄いと呼んでいい人、でもこのアルバムは全く知りませんでした。
さあ、その道は正しいのでしょうか。
気合の入ったエレベのソロで始まり、ソプラノサックスがエスニックなメロディ、
その後のピアノはアコーステックのモーダル、よくあるエレベのフュージョングループとはまるで違います。
2曲目ジェフ・バラードのドラムスが実に多彩に仕掛けをかけて面白い。
3曲目はcajonからはじまり、段々と熱が入っていくスパニシュの雰囲気で、リーダーのエレベも低音を効かせた良いラインです。
4曲目は4ビートのジャジーなピアノの後、ソフトなテナーサックスのメロディ、タンゴのテンポに変わるとテナーが急にひしゃげたメロディに変えてカッコイイ、最後は元に戻って凝った曲になっています。
5曲目ゆったりしたソプラノにエレベソロが聴かせます。
6曲目、テナーサックスがソフトに吹くと癖のない吹き方ですが、ひとたびタンゴのリズムになるとそれが変わるところが面白いところです。
最初に聞いたときはスペインぐらいのヨーロッパのアルバムかと思いましたが、録音は2000年ニュージャージーでした。
CHRIIS CHEEKがメインで活躍しFRANCO JEFF BALLADが的確にリズムを送ってくる、なかなか気合の入ったアルバムでした。
Jazz Argentino / Fernando Huergo
Fernando Huergo bass
CHRIIS CHEEK ttenor and soprano sax
BRUCE BARTH piano
JEFF BALLARD drums
FRANCO PINNA bombo and cajon
1 ESPJOS
2 LO QUE NO FUE
3 TRUCO
4 ADAN BUENSAYBES
5 LA ROSA DE COBER
6 CHE
7 EXILIO
8 SERRANA
9 CHICOS DE MALVINAS
10 VOLVERE SIEMPRE A SANJUAN