しろみ茂平の話

郷土史を中心にした雑記

岡倉天心 (井原)

2021年06月02日 | 銅像の人
場所・岡山県井原市井原町 田中美術館 ~五浦釣人(ごほちょうじん)~
ブロンズ金色塗
作者 平櫛田中
(昭和45年)
像高220cm 台高 140cm


五浦(いづら)には3度ほど行ったことがある。
五浦の前は大海原で、その水平線の先にアメリカがあるのを実感できる。
天心先生お気に入りの地というのも、わかるような気がする。

断崖から太平洋を望む景色はすばらしいが、平和なことばかりでなく、
隣に位置する平潟港では、戊辰戦争で官軍が上陸し奥羽越列藩同盟の磐城藩を攻撃した。
太平洋戦争の時は、風船爆弾がこの地からアメリカに無差別攻撃で飛んだ。





「歴史よもやま話下」 池島信平編  文春文庫 1982年発行

五浦

五浦に行きますと、六角堂というのがありまして、これは天心さんの屋敷から先がすぐに海に面していて、
断崖になっていて、断崖の中腹が六角堂という、夢殿にあやかったお堂があるの。
天心が一人で降りて行って、そこで座禅を組んで、お経を読んでいる。
やっぱりロマンチストだな、こういう一種の先駆者というのは。
孤独だったのですね。

半年ボストンにいて、日本へ帰れば横浜からまっすぐに五浦へ行くんです。
そして翌日には,釣りにでかけるのです。
一人孤独の士、東洋の哲人に帰ったわけです。




撮影日・2020年4月2日



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