終戦後、中国からの復員が平和裏に行われたのは、蒋介石や中国の人のおかげが大きい。戦後の日本人には中国に対し、感謝の気持ちが少ないように思う。
下記の本から転記する。
「年表 太平洋戦争全史」2005年 編者日置英剛 図書刊行会
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蒋介石の抗日戦勝利演説(20・8・14)
わが中国が暗黒と絶望の時期を8年にわたって奮闘してきたその信念は、今日ついに実現を見るにいたった。
わが全国同胞が抗戦以来8年間に受けた苦痛と犠牲は一年ごとに増加したが、抗戦必勝の信念もまた一日ごとに強まった。
同胞たちは無限の圧迫と侮辱の暗黒を受けたが、今日完全に開放された。
わが中国の同胞は「旧悪を思わず」及び「人のために善をなす」ことがわが民族伝統のもっとも高貴な徳性であることを知らねばならない。
われわれは一貫して、正義にそむいて戦いを始めた日本の軍閥と敵とし、日本の人民を敵としない声明してきた。
いまや敵軍はわれわれの同胞によって打倒された。
われわれはきびしく彼らに責任をもたせ、あらゆる降伏条件を忠実に実行させなければならないが、決して報復を企図してはならない。
ことに敵国の無辜の人民に侮辱を加えてはならない。
もしも暴行をもって敵の従来の暴行に答え、侮辱をもって彼らの従来の誤った優越感に答えるならば、恨みに報いるに恨みをもってすることになり、永久に終止することはなく、われわれ仁義の軍の目的ではない。
戦争が確実に停止した以後の平和は、巨大な困難をともなう仕事のあることを明示するであろう、われわれは戦時同様の苦痛をもって、また戦時よりもさらに巨大な力量をもって、改造し、建設せねばならない。