五月新橋演舞場 夜 5/20(日)
三笠山御殿の場
それまでの物語は、はしょろ~。
だって、だって!
福助ワンマンショーの始まりなんだも~ん。
苧環の糸がプチンッッと切れて
後れを取ったお三輪。
やっとこさ館へ到~着。
恋に一直線な女を演らせたら日本一
中村福助参ります!
「愛しい愛しい求女様~」
キョロキョロ
でもどこへ行ったらいいのやら…
豆腐箱を持った女を呼び止めて。
今回のおむら役は…
OH!歌六じゃ。
女顔なんて珍しや~。
「姫様とイケメンは結婚するんだよ」
ガビ~~~~ン
なんてこったい!
とにかく奥に行かなきゃっ。
ドンッッ!
次から次へと8人の化け物達、
もとい、
官女達がお三輪にブツかる。
官女 「コラ~」
お三輪 「あ…ごめんなさい…こ…この世の物?」
官女 「なんじゃ~」
お三輪 「あ…すみません…ゲ…ゲテモノ?」
官女 「そりゃ~」
お三輪 「あ…あ…妖怪?」
グハハ。
毎度お馴染み、立役演じる官女。
どえれぇえ顔ですなぁ。
文楽版も楽しかったよ。
人数半分。なのにパワー炸裂っっ。
福ちゃんお三輪は、
目をいっぱいに見開いて驚いてる!
「言う事聞いたらその場所教えちゃる」
官女にそう言われて…
長柄の銚子を持たされ、小突かれる。
四海波を歌えと言われて、叩かれる。
”馬子歌”を歌って、なぶられる。
福ちゃんってば、
シャボン玉を吹く時みたいに
優しくってフワ~な空気が漂う役作り
う…嬉すぃ
「あ~オモシロかった。行こう、行こう」
官女って暇な仕事だな~。
容姿端麗でも無いし、私もやろっかな(アホか)
「あの…約束は」
「なんですか~?」
ちゃっちゃと去って行く官女たち。
「三国一の聟取り済ました」
ウォッ!野太い声!(そこに反応するな)
√袖も袂も喰ひ裂きゝ、乱れ心の乱れ髪。
口に喰ひ締め身を震はせ
おんどりゃぁぁぁぁ
出た!出た!”疑着の相”
ギ、ギチャクって何ですか~?
”嫉妬に狂った”ってことなのよね。
難しい言葉使うなぁ。
歌舞伎で初めて観た時、そう思った。
そこへ現れたのが鱶七(吉右衛門)
いきなり、お三輪をグッサグサ~!
そんなんありかい!
お三輪の目が点に~。
説明しようね、お三輪ちゃん
「求女こそ藤原淡海様。
その命、その血、
”疑着の相のある女の生血”
それでこそ、
入鹿を滅ぼせるんだゼ」
あの~、鱶七って嫉妬に狂った女を
どうやって捜し求めてたんでしょう?
ちょっと気になった。ガハ
「あなたのお為になることなら、死んでも嬉しい」
お三輪のこの言葉、
求女(染五郎)に聞かせてやりたいもんだ!
ったくぅ。
あ、”求女”という字、文楽だと”求馬”
な~んでか?
「もう目が見えぬ…」
手に取る苧環…。涙
花四天8人衆!
槍持って鱶七に、エイッッッ。
立ち廻って
センターで鱶七の見得~!
幕
『鱶七上使』がカット。
だから、
吉右衛門の登場が唐突…。
豪傑ぶりを見せて、
ド~ンと存在感をアピールして欲しかったなぁ。
お花に酒をかけて、
シュワ~っと枯らせて欲しかったなぁ。
舞台の上に、
ただ萎れた花のセットを置かれても…。
ブツブツ。
恋に猪突猛進な女を語らせたらNO1
それは、
VIVA!豊竹嶋大夫
そんな女を演らせたらNO1
それは!
VIVA!中村福助
どちらの深雪ちゃん(生写朝顔話/朝顔日記)も
大好きだ~
もし競演したら、
天と地が張り裂けるよ!
額も割れるよ!血見るよ!(誰の!?)
「道行恋苧環」「鱶七上使の段」他付きのレポ
→ 妹背山婦女庭訓(文楽・2007年2月)
その他のレポはこちら
5/11~25
新橋演舞場
昼 鳴神 鬼平犯科帳 釣女
夜 妹背山婦女庭訓 法界坊 双面水照月
ランキング参加中、あなたの清き一票を(笑)
おおっ、文楽と同じことを人間がしゃべってる!!
金殿の段が大好きで大好きで、密かに嶋大夫のモノマネに励んでいたものですから、
そのかいあって、次にどう来るか大体わかる訳です。
さすがに口に出さずとも、心はフォーク集会か?歌声喫茶か?状態。
(♪戦争が終わって~ハイ、福助さんもどうぞ・・・みたいな)
勝手に優越感に浸っておりました。
いやぁ~楽しかったなぁ~~~(楽しみ方、完全に間違ってます!)
これで疲れ果ててしまい、法界坊、爆睡でした(アハハハハ)
文楽が頭に入って比較出来る人は「超初心者」じゃないよ~。
嶋さんの声が聞えるんでしょ~。
私なんて、「えっと、えっと、文楽で観たけど…ブチ(記憶が切れた音)」
こういうのを全うな「超初心者」と言う。(威張ってるよ…)
ナヌ!愛しの吉右衛門の「法界坊爆睡」…。そこへなおれ!(ウソで~す)
遅れていって冒頭を見ていないので、余計に福助のお三輪を観るための一幕と割り切って観ることができたのもよかったのかも?!
7月の国立劇場の「野崎村」のお光、絶対に観にいきますよ~。
福ちゃん気合充分!バッチリでしたね。
>7月の国立劇場の「野崎村」のお光
これは、大根をまな板の上でトントントンと切る手捌きが命の役!(ウッソ~)