アッパレじゃ!

大好物は舞台観劇♪ようござんすか?ようござんすね。”私見”バリバリ入りますっ!ネタばれアリアリ~。

通し狂言 義経千本桜 すし屋 川連法眼館 

2013年10月30日 | 歌舞伎

「ゴンタやなぁ」とか「ごんたくれ」
腕白とかいたずら小僧のことを関西ではこう言うんだけど。
私はなんでか1度も使ったこと無いねんけど…。
この名前の由来は大人になって『義経千本桜』に出会うまで、
じぇんじぇん知らんかったぁ。

2013年10月6日(日) 
歌舞伎座 夜の部 3階B席 3階8列下手

通し狂言 義経千本桜

四幕目 木の実 
          小金吾討死

五幕目 すし屋
いがみの権太: 仁左衛門
小せん: 秀太郎
弥助実は三位中将維盛: 時蔵
お里: 孝太郎
お米: 竹三郎
鮓屋弥左衛門: 歌六
若葉の内侍: 東蔵
梶原平三景時: 我當

仁左衛門が腱板断裂で11月から休演!!
そう報道された後だったから、
どうしても最初は仁左衛門の身体が気になってね…ぇ。
どんぐりを落す時の石投げにも、
肩は大丈夫なの?…ってハラハラしてみたり…。
無問題(モウマンタイ)!バラバラとどんぐりが落ちてきたぞい。

女房の小せん(秀太郎)ととってもイイ仲♪
早く店じまいして一緒に帰るねんてぇ♪

秀太郎は仁左衛門のお兄ちゃんやでぇえ♪
だから息もピッタリ♪
秀ちゃぁん♪好きだぁあ♪
相変わらずエエ女っぷりやわぁあ♪

権太(仁左衛門)ったら息子の善太郎には甘ぁい顔やしぃ♪
ここ、胸キュンポイントやでぇ♪

仁左衛門が息子をおんぶした時に…
ハっ!右手は懐に入れたままっ。
こういう事に無理が利かなくなっているんだね…。

実家のすし屋で権太は母親から金をせしめるっ。
母性愛をくすぐらせたらNO1の仁左衛門っ。
お母ちゃんの膝に頭を乗せてスリスリぃ。
竹三郎もデヘデヘやしぃい。
竹三郎が好きだぁああ♪
背の高さを消すために膝を折る、あの技の美しいこと♪

権太が金を懐に入れて帰ろうとしていた所へ、
おとっつぁん(歌六)がぁあ。
見つかったら大変やぁあ。どないしょぉおお。
こんな所に酢桶がっっ!
嗚呼、そこに隠したばっかりに…。ね…ぇ。

やがて、訳有りの”生首”を弥左衛門(歌六)が酢桶へ…。
権太が掴み取って持ち帰った酢桶は…。ウガガガガァ。

権太が戻って来たでぇえ。
若葉の内侍と六代君も一緒。
縛られて、さるぐつわを嵌められてる!
「顔上げんかい!」

この言葉に…思わず涙…ぅぅぅ
だってね、辛そうやんかぁぁあ。
替え玉やからねぇ。ほんまは愛妻&愛し子やからねぇ。…うう

様式美の中に情がたっぷり挟まってるのが、
上方歌舞伎なのよぉおおお。
LOVE 上方歌舞伎

そうして松嶋屋揃い踏みっ。ウキャキャ♪
松嶋屋三兄弟だけじゃなくって息子の孝太郎もっ!!
仁左衛門は以前にも大病を患って復活したけど、
最近歌舞伎界から聞こえてくるのは、良くない知らせばっかりで…。
仁左衛門が三男坊なんだよ。
我當兄ちゃんも秀太郎姉ちゃんももう若くはないよ…。
いつ見納めでもおかしくないのかも…。
なんてぇ考えが一瞬浮かんでしもうたわい。

そんな気持ちの暗雲を取っ払うのは…
やっぱり仁左衛門の華
相変わらずのスレンダーな御御足をガンガンみせて、
涼やかな声で客席を魅了しまくりぃぃ♪
ヘロヘロのレロレロで極楽やぁああ♪

いつまでお別れなのかしら…淋しいけれど…
一日も早い回復を心からお祈りいたします。

大詰 川連法眼館   
佐藤忠信/忠信実は源九郎狐: 菊五郎
静御前: 時蔵
駿河次郎: 團蔵
亀井六郎: 権十郎
飛鳥: 秀調
川連法眼: 彦三郎
源義経: 梅玉

この場面を観るのは6年ぶりでさぁ。
…あ、4年前にも観てるらしい!(おいおい)
拙宅に感想レポを書いていないから脳みそから完全に消えてる…。
この状況は『道行初音旅』と同じじゃないかぁ。
うわっ。上演回数多いっっ(by筋書)
あ、今年は猿之助襲名で4回も(松竹座、御園座、こんぴら、博多座)!

今回は音羽屋型!
澤瀉屋の様なスペクタクルな欄干走りもなければ
宙乗りもないけれど、しっとりと魅せるんだよねぇ。

大御所の故障が相次ぐ歌舞伎界…菊五郎だって71歳っ。
美しい海老反りを見つめながら…嗚呼…いつまでも元気でいて。お願い。

3階ロビーにある夏雄ちゃん(団十郎)の写真に
「久しぶりに来たよ」
思わず、心の中で声を掛けてしまった…。
新しい歌舞伎座が出来てから何度か来たけど、一抹の寂しさが…ね…ぇ

市川団十郎 逝く… (2013.2.4記) 

NEW歌舞伎座の1階席デビュー (2013.10.19記) 
中村吉右衛門 味覚障害を告白!!! (2013.10.12記)
片岡仁左衛門 11月から休演!! (2013.10.8記)
チケット争奪戦! 思わずポチっとな!うわぁあ (2013.9.13記) 

H25年4月 歌舞伎座へ行ってきた! その1 その2 その3 

歌舞伎座新開場柿葺落
芸術祭十月大歌舞伎 10/1~25
通し狂言 義経千本桜 

昼の部 鳥居前 渡海屋・大物浦 道行初音旅
夜の部 木の実・小金吾討死 すし屋 川連法眼館 

平成19年(2007)3月 河連法眼館 (2007.3.23記)


8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
中村屋! (やたけたの熊)
2013-10-30 08:09:39
3階ロビーの物故者写真に、中村屋の顔があるのが、違和感というか不思議な気がしてしまいます。

これから20年以上、歌舞伎界を引っ張っていく人だと信じていただけに。しかも岳父の下に写真が掛けられるとは。なんだか残酷な気もします。
返信する
本当に… (かしまし娘)
2013-10-30 15:51:37
やたけたの熊様
歌舞伎座が改築している間に、あの「想い出の歌舞伎俳優」コーナーに
まさかあんなに写真が増えるとは、想像すらしていませんでした…。
特に後半の2人は…(涙)
夏雄ちゃんは1人だけ掲げられているので、特に目が行ってしまって…(涙涙)
返信する
おひさしぶりです (宮山)
2013-10-31 20:44:04
昨年秋ごろから連れ合いの具合が悪くなりやっと今年の10月に一安心の状態になりました。新しい歌舞伎座もまだ見ていません。勘三郎さんも団十郎さんも三津五郎さんも人ごととは思えずそのうえ仁左衛門さんが6か月の休演
どこの神様にお願いしたらよくなるのかとおもっております。松竹も役者を働かせすぎるのではないのでしょうか思わず愚痴が出ました。お芝居の情報ご覧になったらまた教えてくださいね
返信する
こんにちは! (かしまし娘)
2013-11-01 12:39:23
宮山様
一息ついていらっしゃるのですね。それはヨカッタです♪
季節の変わり目なので宮山さん御自身もどうぞご自愛下さい。

仁左衛門は6ヶ月なんですか!!情報ありがとうございます。
ってことは…じぇじぇじぇっ。福ちゃんの歌右衛門襲名(3、4月歌舞伎座)には間に合いませんね…(涙)

ほんとうに次から次へと…。歌舞伎座の横にお稲荷さんがいらっしゃいましたよね。
今度お参りしてきます。って今年はもう行きませんが…(汗)

歌舞伎は11月と12月に国立大劇場公演に行ってきまぁす。
また感想を載せますので、よかったら覗きに来て下さい。

秋の園遊会で吉右衛門の映像がテレビに映りました。
伏し目がちで微動だにしない姿が美しく♪クラリ♪
返信する
思わず… (なな)
2013-11-02 19:22:51
観劇レポありがとうございます(v^-゜) 華やかな舞台が眼に浮かぶようです。。。3階ロビーの大御所の御写真、私はまだ見ていないのですが、今回UPして下さった写真を見ただけでも涙が溢れて…。歌舞伎の楽しさ、素晴らしさを教えてくれた方々ですから。今、私が歌舞伎が好きで良かったと思うのは、この方々あっての事。団十郎さんに「夏雄ちゃん、また来たよ」 と語りかけたくだりでは、また号泣。。。ナツオちゃんもノリちゃんもジャックさんも、いらっしゃらない事がとても寂しく信じられません…あ~実際に写真を見たらどうなる事やら…でもこれからも歌舞伎ファンp(^^)q観たい演目山ほど!とことん楽しみたいです(^0^)/
返信する
呟いて… (かしまし娘)
2013-11-03 10:51:20
なな様
こちらこそ、コメントまで有難うございます♪
本当に…私も楽しさと素晴らしさをドッサリ教わりました。
富十郎とジャッキーといえば…
ななさんは「ジャックさん」と呼んでいらしたのですね。
「二人椀久」が忘れられませんぅぅ。
歳を感じさせないパワフルで優雅な!!
あのデュエットダンス(ヅカ風に言ってみました)
「二人椀久」は色んなカップルで観ましたが、この2人がMY一等賞です。
他にも色々と思い出が…。私が体験出来たのは晩年だけですが、
ななさんはきっと沢山の思い出をお持ちなのでしょうね…。

4月に歌舞伎座に行った時は、何人もの方がこの写真の前で涙ぐんでいました…。
ハンカチを握り締めて3階に行って下さいね。
返信する
急に寒くなった (リーザ)
2013-11-12 21:29:10
こんばんは、宮城も急に寒くなり
暖房をつけたり冬のコートを出しました。
冬タイヤも早いうちに交換しなければ。

夜の部は仁左衛門さんが出演したり
大向こうの掛け声も加わって
華やかさも増しました。
仁左衛門さんの肩のほうは大丈夫なのか
観ながら心配してましたが、
何事もなく演技するのだからスゴイ。

権太は悪事を働くけれど家族に対しては
愛情ある人物。
詮議の場面では冷酷な態度をとってはいるけれど
心は泣いているんですよね・・(T_T)
そして実父に刺され、息も絶え絶えになりながらも
事の真相を話すところはグッとくるものがあります。
治療のためしばらくお目にかかれないけれど
ゆっくり治して復帰してほしいですね。

先ほど昨年、Eテレで放送された
中村勘九郎襲名披露公演の中で
上演された『御存 鈴ヶ森』を見ました。
この演目は勘三郎さんと吉右衛門さんが
共演したのですが
これが最初で最後の大顔わせとなってしまいました。
私も実際、新橋演舞場で観たのですが
短い時間ながらも見応えがある演目だったなぁと
思います。
『土蜘』でも短い出番ながらも共演していますけどね。

まさか『鈴ヶ森』と『土蜘』が私が観た
勘三郎さんの最後の舞台姿になってしまうとは
夢にも思わなかったです。
返信する
手袋まで (かしまし娘)
2013-11-13 11:40:43
リーザ様
東京でもストーブやエアコンをつけてます。
ネコは炬燵で丸くなっているそうです。
電車の中でダウンを羽織っている人もいるし、
私は今朝ついに手袋を!まさに師走です!!早過ぎるっちゅうの!
先月の今頃は、変に夏の気温だったのにっっ。

仁左衛門は休業期間に入りましたね…。
来年またあのパ~っと華やかなお姿にお会い出来る日を夢見て…。

権太の情は、上方歌舞伎だと熱くって泣けます…。
表にバ~ンと出ますもんね…。
だから、お父ちゃんにグッサリ刺された後からが余計に泣けて泣けて…。

中村屋って正直ツボに来ないので…すみません。最近は観てないんです。
だから勘三郎の舞台も何年も観ないまま…。
思い出すのは勘九郎時代の納涼歌舞伎で、福ちゃんと一緒に
楽しそうにやっていた姿ですね…。
返信する

コメントを投稿