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宇野弘蔵先生は、ピース党でした!〈英訳付〉

2016年07月23日 | 小説・映画等に出てくる「たばこ」
▼横浜への引越しにあたって、宇野弘蔵先生の愛弟子の先生から、「岩波書店で廃棄処分と決まり、廃棄する料金よりも誰かにあげた方が出版社としては、コスト的に安いと連絡がきたので、君の住所を知らせておいたから受け取ってね。」と言わました。
▼そして、しばらくして届いた段ボールを開けないままにしていた「宇野弘蔵著作集」だけは、捨てられずに横浜まで持って来ていました。最近の読書傾向からすれば、「お〜っ、やっと読む機会がきたぞ〜。これは運命だ!」と思いました。

When we moved to Yokohama, one of Kozo Uno's beloved disciples told us, "It was decided that Iwanami Shoten would dispose of the book, and that it would be cheaper for the publisher to give it to someone than to dispose of it. I gave you your address, so please take it."

And I left the cardboard that arrived after a while without opening it. Only "Kozo Uno Collection" was brought to Yokohama instead of being thrown away.

Judging from recent reading trends, I thought, "Wow, I finally got the chance to read this. This is destiny!"
▼ちなみに、宇野弘蔵先生は喫煙者で、ショートピースを吸っておられ、しかもちょっと吸っては消して、丸い灰皿の淵に並べておくそうです。それを弟子たちが、美味しそうにもう一度吸っていた、というお話しを聞いたことがあります。

By the way, Dr. Kozo Uno was a smoker and was smoking short piece.

Moreover, it is said that it smokes a little, extinguishes it, and arranges it on the edge of a round ashtray.

I have heard that his disciples enjoyed smoking it again.




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「宮沢賢治」でございます!(その7)

2016年07月23日 | 小説・映画等に出てくる「たばこ」
「どんぐりと山猫」
【176~177ページ】
「----。どうもまい年、この裁判でくるしみます。」山ねこは、ふところから、巻煙草の箱を出して、じぶんが1本くわえ、「いかがですか。」と一郎に出しました。一郎はびっくりして、
「いいえ。」と言いましたら、山ねこはおおようにいようにわらって、
「ふふん、まだお若いから、」と言いながら、マッチをシュッド擦って、わざと顔をしかめて、青いけむりをふうと吐きだしました。山ねこの馬車別当は、気を付けの姿勢で、しゃんと立っていましたが、いかにも、たばこのほしいのをむりにたえているらしく、なみだをぼろぼろこぼしました。

[ken] 宮沢賢治さんは1896(明治29)年8月27日に裕福な家に生まれ、1933(昭和8)年9月21日に他界した日本の詩人・童話作家ですが、正直な話、童話や寓話がこれほど面白いは想定外でした。突拍子もない、空想的な設定なのですが、山ねこや馬車別当の仕草も丁寧に描かれ、ユーモアにあふれ目の前に立ち現れるような錯覚さえ感じます。本編の時代背景としては、巻煙草が高価で貴重な嗜好品でしたから、ご馳走するもの、ありがたく頂戴するものでもあったようです。(つづく)
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「宮沢賢治」でございます!(その6)

2016年07月23日 | 小説・映画等に出てくる「たばこ」
「セロ弾きのゴーシュ」
【144ページ】
みんなはおじぎをして、それからたばこをくわえてマッチをすったりどこかへ出て行ったりしました。ゴーシュはその粗末の箱みたいなセロをかかえて壁の方へ向いて口をまげてぼろぼろ泪をこぼしましたが、気をとり直してじぶんだけたったひとりいまやったところははじめからしずかにもういちど弾きはじめました。

【148~149ページ】
すると猫もけろりとして
「先生、こんやの演奏はどうかしてますね。」と云いました。
セロ弾きはまたぐっとしゃくにさわりましたが何気ない風で巻たばこを1本だして口にくわえそれからマッチを1本とって
「どうだい。工合(ぐあい)はわるくしないかい。舌を出してごらん。」

【165ページ】
首尾よく第6交響曲を仕上げたのです。ホールでは拍手の音がまだ嵐のようになっております。楽長はポケットへ手をつっ込んで拍手なんかどうでもいいというようにのそのそみんなの間を歩きまわっていましたが、じつはどうして嬉しさでいっぱいなのでした。みんなはたばこをくわえてマッチをすったり楽器をケースへ入れたりしました。

[ken] 長らく「たばこ」と「マッチ」はワンセットでしたが、いまではマッチがすっかり姿を消してしまいました。「セロ弾きのゴーシュ」では、練習後や演奏の後に一服するのが習慣になっていますね。練習では音を外しているようなゴーシュですが、団員たちの反応と間合いがたばことマッチでうまく表現されています。悔しさに涙を流し練習に明け暮れ、迷惑なのに毎晩やってくる動物たちのリクエストに応え、治療のための演奏をしてから巻たばこを吸うのでした。ゴーシュは自分の弾くセロ(チェロ)に自信がなく、楽団内での孤立感を勝手に思い込んでいたのですが、実際の演奏では見事に調和し楽団員からも認められたのですね。(つづく)
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茹でトウモロコシを3本食べました!

2016年07月23日 | O60→70(オーバー70歳)
▼夏は茹でたトウモロコシが一番ですね。スーパーの特売で7本買って、私はそのうちの3本を夕飯代わりに、美味しくいただきました。
▼たくさんあると、ムシャムシャ荒々しく頰張る感じで食べるのが、いいんではないかと思います。もちろん、食べる前に亡き母の写真に供えます。夏を感じて欲しくて。
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