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習慣を見直してみること----。

2016年06月12日 | たばこのない日々
▼先日、お医者さんがいっぱい登場するテレビ番組で、
「寝る前に日記やブログは、脳を活性化、興奮させるので、してはいけない。やるなら、朝がオススメです。」
というお話がされ、私は共感を覚えたので、さっそく習慣化しようと思いました。
▼さあ~て、「たばこのない日々」は10日目を迎えました。きつい時間帯が、断続的に訪れます。けれども、そこを抜け出たあとの感覚が、とても好きになってきました。
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抜き書き帳『樋口一葉』(その11)

2016年06月12日 | 小説・映画等に出てくる「たばこ」
《あきあわせ》明治28年9月~10月

【406ページ】虫の声
垣根の朝顔ようよう小さく咲きて、昨日今日葉がくれに一花みゆるもそのはじめの事おもわれて哀れなるに、松虫すず虫いつしか鳴きよわりて、朝日まちおりて籠馬(こおろぎ)のはかなげに声する、小溝の端、壁の中などあるかなきかの命のほど、老たる人、病める身などにて聞きたらば、さこそ比らべられて物がなしからん、また初霜は置くまじきを今年は虫の齢い(よわい)いと短かくて、はやくに声のかれがれになりしかな、くつわ虫はかしましき声もかたちもいと丈夫めかしきを、いつしか時の間におとろえ行くらん、人にもさる類いはありけりとおかし、鈴虫はふり出てなく声うつくしければ、物のたみされて齢いの短かきなめりと点頭(うなず)かる、----。

《すずろごと》明治29年7月

【409ページ】ほととぎす
ほととぎすの声まだしらねば、いかにしてか聞かばやと恋しがるに、人の訪い(とい)来て何かは聞えぬ事のあるべき、我が宿の大樹(おおき)にはとまりてさえ鳴くものを、夜ふけ枕にこころし給え、近く聞く時はただ一こえあやしき音に聞きなさるれど、遠くなりゆく声のいと哀れなるぞと教えられき。

[Ken] 「あきあわせ」に「くつわ虫はかしましき声もかたちもいと丈夫めかしきを、いつしか時の間におとろえ行くらん、人にもさる類いはありけりとおかし」とありますが、「声の出方と老いの進行」は相通じるものがありますね。樋口一葉さんの文章は、おしなべて、声に出して読んでみると心地よい響きに満たされ、「和文のリズムは良質な音楽ではないか」とさえ感じます。(つづく)
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