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たばこを吸わずの7日目です!

2016年06月07日 | たばこのない日々
▼テレビドラマの喫煙シーンがあると、なおさら吸いたくなるのですが、今日で6日目、どうにか続いています。
▼それから、毎日のように、日によっては3回ぐらい投稿していたFacebookとLINEを、週1回程度の投稿にしてみました。
▼以上の2つの習慣を変えてみたら、まず、この1年間の行動を振り返ることができました。何よりも時間に余裕が出ました。
▼喫煙やFacebookをいったん停止して、離れた場所から眺めて見ることは、とても面白そうです。この経験を通じて、習慣をコントロールする技が身に着けばいい、と思います。
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抜き書き帳『樋口一葉』(その6)

2016年06月07日 | 小説・映画等に出てくる「たばこ」
《われから》明治29年5月

【197ページ】
八畳の屋敷に六枚屏風たてて、お枕もとにはには桐胴火鉢にお煎茶の道具、烟草盆は紫檀にて朱羅宇の烟菅そのさま可笑しく、枕ぶとんの派手模様より枕の総の紅も常の好みの大方に顕れて、蘭者にむせぶ部やの内、燈籠台(あんどんだい)の光かすかなり。
奥方は火鉢を引寄せて、火の気のありやと試みるに、背に小間使いが埋け(いけ)参らせたる、桜炭(千葉県佐倉地方の上質な炭)の半ば灰になりて、よくも起こさで埋けつるは黒きままにて冷えしもあり、烟菅を取上げて一ニ服、烟り(けぶり)を吹いて耳を立つれば折から此室(ここ)の軒ばに移りて妻恋いありく猫の声、あれは玉ではあるまいか、まあこの霜夜に屋根伝い、いつかのような風ひきになりて苦しそうな喉をするのであろう、あれもやっぱりいたずら者と烟菅を置いて立ちあがる----。

【206ページ】
----、一人淋しく洋燈(らんぷ)の光り(あかり)に烟草を吸いて、忌々しき土産の折は鼠も喰べよとくぐ縄のまま勝手元に投出し、その夜は床にしかども、さりとて癇癪のやる瀬なく、----。

【236~237ページ】
----、旦那が奥へ通ると小戻りして、お共さんご苦労、これで烟草でも買ってと言って、それ鼻薬の出る次第さ、あれがお前素人だから関心だと賞めるに、素人も素人、生無垢(きむく)の娘あがりだと言うではないか、旦那とは十何年の中で、坊ちゃんが歳もことしは十歳(とお)か十一にはなろう、----。

[Ken] 197ページの「烟草盆」は、昭和20年代あたりまで、どこの家にもありましたね。芸術の域に達するような豪華版から、簡易なものまで、いわば生活必需品でした。「烟菅を取上げて一ニ服」といった日常的な景色が、火をつける炭の描写に至るまで、読んでいると心地よくなる和文体で、一つひとつが歴史的資料にもなっています。
206ページのランプと「烟草」の取り合わせと、いらだちが収まらない乱れる心理描写も見事です。
また、236~237ページ「これで烟草でも買ってと言って、それ鼻薬の出る」のは、何かの駄賃として、かつてはしばしば「たばこ銭」と呼び、広く流布していた習慣ですね。今の時代で「たばこ銭(お駄賃)」はいったい何に該当するのかな?(つづく)
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久保田一竹さんの着物アート

2016年06月07日 | O60→70(オーバー70歳)
5月25日の「所さんのニッポンの出番」は、着物に描く絵師・久保田一竹さんでした。危険を顧みず、70歳になってもなお、誰も見たことのないような景色を見に出かけ、脳裏に焼き付けて着物の上に再現する力技は、まさに「誰にも真似の出来ない作品」を生み出しました。
下絵に基づき、未完の「富士山」をCGで出現させたテレビ画面を目にし、ただただ圧倒されました。
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