主役は「名前のない男」

日大三高、強かったですね、島岡美延です。東北に優勝旗、は叶いませんでしたが、青森光星学院の輝きに拍手を送りたいです。
戦争、お盆、故郷・・・、想いが募る時期の甲子園。東日本大震災を経て、日常のありがたさを選手も観客も感じながらの大会でした。
終戦から66年、「あの時、本当は何があったのか」、戦争の際、その中枢にいた人たちはどれほど明らかにしてきたでしょう。
政治家の回顧録を書き綴る名前のない男が主役、映画「ゴーストライター（27日公開）」をご紹介します。「戦場のピアニスト」の巨匠、ロマン・ポランスキー監督による最高のサスペンス！
元英国首相アダム・ラング（ピアース・ブロスナン）の自叙伝執筆を依頼されたゴーストライター（ユアン・マクレガー）。真冬のアメリカ東海岸の孤島に滞在するラングを取材するうち、彼の経歴に違和感を持ち、前任ライターの謎の死は、我が身にも迫る。国家を揺るがす秘密に触れた「普通の男」の運命は・・・。
目の前の相手は、敵か味方か。あなたが「ゴースト」なら、どうする!?

「歩きやすい靴」地位向上

気温が急降下、島岡美延です。昨日は雨の帰り道、半袖の腕は寒いくらいでした。
先ごろ、「あぶない場面」に続けて遭遇しました。かかとのほうが高い「靴底全体が地面についている靴」で、転びそうになる若い女性を見かけたのです。狭い歩道から車道側によろけてしまう人もいて、車か自転車が来ていたらと思うとゾッとしました。
女性たちの靴選びは「痛さや歩きにくさをガマンして」というデザイン優先になりがち。ただ最近、歩きやすい「コンフォートシューズ」に、おしゃれなものが出てきました。少しかかとが高くなったスニーカーは、この数年、増えているでしょうか。
東日本大震災後に、その傾向が強くなっているとも。首都圏で「徒歩で自宅を目指した人」にとって、歩きにくい靴＝自分を守れない、という認識になりました。災害時だけでなく普段から歩きやすさに注目が集まっています。靴が脱げにくい「靴と足の甲を一体化」させるアクセサリー状のベルトも売れているよう。
歩きにくい靴は姿勢を悪くし、腰痛などの原因にも。足元、見直したいですね。

「見た目」が心を変える

昼から雨の予報、島岡美延です。街路樹や植え込みの植物は、黙って猛暑に耐えてきました。なんとかその上に降り注いでほしいです。
昨日、なでしこジャパンに国民栄誉賞が贈られました。総理官邸に勢ぞろいした監督、彼女たち、その凛々しい表情が素敵でした。メンバーそれぞれへの記念品は、桐の箱に収められた有名な化粧筆7本セット。記念品は受賞者が選べるようですが、「大和なでしこ」らしい選択！　ただ、もったいなくて使えないかしら。
W杯でも、選手たちは髪のゴムやネイルなど「女子のこだわり」を見せていました。化粧や服装によるいわば「変身」は、人の「心」にも大きな影響を与えます。なでしこの新ユニホームの胸には「世界一」を示す☆がついたそう。これでさらにモチベーションが上がるでしょうし、五輪予選が楽しみです。
先日の新聞に、高齢者施設での化粧の効果についての記事がありました。目に力が宿り、笑顔を見せるなど、見た目の変化だけでなく、「怒り・敵意」などの感情が減ったとか。
「素敵な自分」に出会う喜びは、生きる力になるのです。

「まさか」に備える難しさ

暑い夜が明けてもう30度以上、島岡美延です。今日が暑さのピーク、明日から雨も期待できそう。
熱中症で搬送される人がまた急増中。自分は大丈夫、と思わないことが対策の第一歩ですね。
昨日、天竜川の川下りで起きた舟の転覆事故、本当に驚きました。水をかぶるラフティングなら救命胴衣をつけても、船頭さんの舵取りでゆったり進む舟では、それを使うことになる、と想定していた乗客は少なかったでしょう。
飛行機で酸素マスクの使い方など聞いてもここでそんなことは起きない、と考えたい自分がいます。ホテルで非常口の確認をと言われて、そこに走りこむ姿を思い描けますか？
先日、塾の帰りらしい男の子が、両手で携帯を操作しながら顔を上げずに歩いていました。そのまま横断歩道に突入、信号は青でしたが、曲がってきたタクシーは、少しあわてたようにブレーキを踏みました。
親御さんにお願いです。安心のために持たせている携帯のせいで事故に合うことのないよう、教えてください。歩きながら携帯に夢中になっている大人をまねしないで、と。

漢字に想いをのせて

この暑さの中、電気代が安くてびっくり、島岡美延です。
東京電力の検針結果に、昨年比「21%減少」とあります。節電の夏とはいえ、さほど「ガマン」の実感はなかったのですが、やはり思い当たるのはエアコンの設定温度？　昨年までは26～28度位で使っていたのを今年はほぼ28度に固定！　使用時間も無意識のうちに短くなったかも。何はともあれ「昨年より15%減」を達成できて嬉しい我が家です。
昨夜、京都五山の送り火が行われました。代表的な「大」の文字、ほかに「妙」「法」、また船、鳥居をかたどったものがあります。送り火の由来は謎ということですが、遠くから何かの形に見えるよう山の斜面に火を配置するというのは簡単ではないはず。昔から、人々はこの文字や図形を様々な想いで見守ってきたのでしょう。
「漢字の気持ち（新潮文庫）」をいう本を味わいました。「樂篆家」高橋政巳氏の書は、篆書やもっと古い金文、亀甲文などの書体。「響」「希」「絆」・・・、どのように漢字が成立したのか、その奥深い世界、ちょっとのぞいてみませんか？

1991年、2001年、2011年

この暑さを乗り切るまでもう少し、島岡美延です。
1945年8月16日の朝を人々はどのように迎えたのでしょう。ある時点から線を引いたように世の中が変わる。今年の3月11日は、まさにそういう一日。
10年前にも世界はそんな体験をしました。映画「リメンバー・ミー（20日公開）」をご紹介します。
2001年のNY、タイラー（ロバート・パティンソン）の兄の7回忌に、父（ピアース・ブロスナン）、母と継父のもとで暮らす11歳の妹が集まるが、険悪な空気。弁護士の父に反発して飛び出したタイラーは、思い出のカフェでいつものノートに「兄への手紙」を書きなぐった。
兄が自殺した22歳は目前。人生に意味を見出せない彼は、街で騒ぎを起こして留置場に。その時のクレイグ警部（クリス・クーパー）の娘アリーを見かけた悪友は、タイラーをけしかけ彼女に近づかせる。実は彼女の母は10年前、その目の前で殺されていた。悲しい過去を持つ二人は、少しずつ心を通わせていく。
生きることに前向きになり始めた若者たちに、寄り添ってみませんか。

理想のカラダを目指そう

66回目の終戦の日、島岡美延です。今日も朝から暑いです。お盆のUターンラッシュも激しくなりそうです。
さて、今月の姿勢テーマ「お腹を引っ込め続けて、ホンモノにする」こと、実践していますか？　もちろん、四六時中は無理でも、気がついたときに何十秒かお腹を引っ込めた状態をキープしてみましょう。歩いたり、座ったりしてもその引っ込め続けた形を保つことができれば、理想的です。
バレエでは、お腹の引き締まったダンサーの肉体にうっとりすることがしばしば。男性は上半身が裸、ということもあるし、女性にもウェストあたりを露出させた衣装があります。これでもかと、引き絞られた肉体！　重力に逆らうような「引き上げられた」カラダです。
バレエをしていると「少しレッスンを休んだら、お尻の位置が下がった」などと仲間から聞かされることも。このように「自分のカラダを観察、自覚する」ことはとても大切。
一ヶ月どころかそのまま何年かたって「変化」に気づいた場合、取り戻すにはかなりの「労力」が必要です。そうなる前に鏡の前へ！

あきらめない、受け止める

お盆休み、いかがお過ごしですか、島岡美延です。近所の掲示板に「盆踊り中止」の貼り紙を見つけました。大震災の影響を受けた祭りや花火大会がある一方、規模を縮小し、準備万端でなくても開催にこぎつけたものも。その想いは必ず、参加した人々の心に届いているはずです。
昨日の甲子園で、八幡商が「漫画のような」逆転劇を演じました。9回表の攻撃は、0-3から。それまで帝京の投手は2塁を踏ませなかったのですから、「勝てる」と思った瞬間もあったでしょう。そして満塁ホームラン！　八幡商は2試合連続で満塁弾による勝利とか。
甲子園で少しでも長く野球をしたい、そんな気持ちが、多くの奇跡の歴史を生んできたのかもしれません。サッカー女子なでしこジャパンが延長やPKをものにした時、大舞台でサッカーが出来る喜びを表現した結果のようにさえ見えました。
「あきらめない」勝ちがあれば、「一瞬でこぼれ落ちた」負けがあります。その体験をどう次につなげるか。「起きてしまったこと」を受け止めるのは、誰にとっても人生の大きな課題です。

入ってみるまでわからない

朝の空気が涼しいと感じられる日が待ち遠しい、島岡美延です。夜も蒸し暑い日々が続いています。そんな中、節電はどうしていますか？
公共施設の対応も極端だと思ったことが。「照明」と「冷房」の工夫で行われる節電ですが、某ホールのトイレ。入り口の洗面台付近は、それなりに明るいものの個室に入ると驚くような暗さ！　入った人が口々に「暗い！」と言っている声が聞こえてくるほど。トイレ個室内のパネルなど見えないし、思わず一度閉めたドアを開けて、中の配置？を確かめたほど。
冷房も様々ですね。35度などの気温を考慮してか、例年同様の低めの設定で、しばらくいると寒くてたまらないホールもあれば、人々が汗をふき、パタパタ扇がずにはいられない客席も。
お店も去年までは「寒さ対策」をしていた場所で、今年は蒸し暑さをガマン・・・。電車も路線によってまちまちです。
そこに入ってみるまで、どんな温度かわかりません。とりあえず、長袖、ストールは持ち歩いていますが、使わない場所が多いのはやはり今年の傾向。さて、来年は！？

喜劇役者と少年の絆

震災から昨日で5ヶ月、島岡美延です。被災した故郷に初めて帰省する方もいるでしょう。本当に暑い中、まだまだ続く片付け作業。熱中症に十分気をつけてほしいです。
人々は悲しみを乗り越え、残された絆、新しい絆のもと、前を向いて歩き始めています。
喜劇役者と孤児の少年との不思議な交流を描いた映画「ペーパーバード　幸せは翼にのって（13日公開）」をご紹介します。
1930年代のスペイン、マドリード。内戦で妻子を失った喜劇役者ホルヘは、傷心から行方不明になり、終戦後に相方エンリケと再会する。エンリケは孤児のミゲルを引き取っていたが、亡くした息子と同じ年頃のミゲルに、なぜか冷たく当たってしまうホルヘ。
彼らは劇団の仲間と巡業を行い、歌や踊り、笑いで人々の心を癒していく。父親のごとく自分を慕い、必死で芸を覚えようとするミゲルに「いつか二人のネタを作ろう」と約束するホルヘ。そんな折、軍から反体制派の容疑をかけられ、緊迫した舞台が始まった・・・。
最初からうまくいかなくてもいい。そうして作られる絆もあります。