声が知らせる「心の揺れ」

冬晴れのような空気の冴え、島岡美延です。近所では、梅はまだ見頃だし、こぶしはやっと咲き始めたところ。
AIJ投資顧問は「年金運用の失敗を隠してさらに契約を集めていた」ようで、企業の担当者はその嘘を見抜くことが出来ませんでした。
目立って良い利回りを「この会社が優秀だから」と思い、まさか「上手い話に裏がある」とは考えなかったのでしょう。
「○○に当選したので、賞金を受け取るための手数料を振り込んで」という詐欺がまた増えています。
「選ばれた人」「締め切り間近」と言われると弱い人間の心理をついたものですが、「上手い話」なんてないと本当はわかっているはず。それでもだまされてしまうのが人間なのか・・・。
「振り込め詐欺」の電話かどうか聞き分ける技術を開発したと、富士通と名古屋大学が発表しました。
詐欺によく使われるキーワードに加えて、「相手の話に困惑すると声のトーンが変わる」ことに着目。言葉だけより判定精度が高まったとか。
「どんな声で話しているか」は、相手の気持ちを読み解く鍵なのです。