もう一つ、「はやぶさ」

春の気候に翻弄されそう、島岡美延です。
先日のアカデミー賞で主要賞に輝いた『アーティスト』、また複数部門を占めた『ヒューゴの不思議な発明』に共通するのは、映画撮影の場面が出てくること。それも映画の黎明期に光を当てています。
まったく同じ題材で、違う映画を撮ろうとする動きも時に起こります。
遠い宇宙を旅して、奇跡のような使命をなしとげた小惑星探査機はやぶさ。実は3社が映画にしました。
現在、渡辺謙主演『はやぶさ　遥かなる帰還（東映）』が上映中です（私が新聞広告などでコメントさせていただいた映画）。
10日公開の映画『おかえり、はやぶさ』もご紹介しましょう。
こちらは主演が藤原竜也。もちろんリーダー役ではなく、若きJAXAのエンジニア助手。彼の父（三浦友和）は、失敗した火星探査機のぞみのプロジェクトリーダーで、そのことが親子のわだかまりになっていた・・・。
東映版より「家族の物語」に焦点を当てた松竹版。映画会社のカラーが出ているので見比べてみては？　3Dで宇宙の臨場感も楽しめます。