男女平等でない犯罪を裁く

季節の変わり目、周りで風邪を引く人が出ています、島岡美延です。インフルエンザとの違いを冷静に判断しなくては！　
さて、３例目の裁判員裁判が青森地裁で行なわれており、今日午後に判決が言い渡されます。二日目の昨日、強盗強姦の被害者二人が、「ビデオリンク方式」で性被害に遭ってしまった苦しみを訴えました。傍聴席から見える大型モニターには顔は映らない、ということですが、声は加工されることなく法廷に流れたそうです。男性５人、女性１人の裁判員は、目の前のモニターを見ながら耳を傾けたでしょう。被害者の１人は、「今日ここに来るか来ないか、とても迷った」と語ったそうです。被告を裁くために必要とはいえ、犯行の状況を詳細に知らされた人々の前で、自分の言葉で語ることがどれほど勇気のいることか。
全員が男性、また女性となる可能性もある裁判員の選出法。「女性の被害」の重さを同じように想像できるのか、様々な懸念を覚えます。