乱世とはいえ、この男は！

今朝も涼しい風ですね、島岡美延です。9.11、あの日から8年、私の手元には、2000年9月に旅行したWTCのそびえるNYの写真がたくさん残っています。世界はいつまで迷い続けるのでしょう。
日本も混迷の時代が幾度かありました。室町末期を舞台にした映画「TAJOMARU（12日公開）」をご紹介します。黒澤明監督「羅生門」の原作となった芥川龍之介「藪の中」の登場人物の一人、多襄丸を主人公にした作品です。
管領職の名家の次男・直光（小栗旬）は、将軍義政（萩原健一）の思惑から、兄（池内博之）、幼少時代に助けた家臣・桜丸（田中圭）、さらには許婚・阿古姫（柴本幸）にも裏切られ、故あって大盗賊・多襄丸の名で生きていくはめに。人間の魂はどこまで裏切りの連鎖に耐えられるのか！？
愛する女をただ信じたいだけ・・・、ひたむきで熱く、真っ直ぐな言葉が小栗旬、いや多襄丸からあふれ出ます。武器より強い言葉があることを信じられますか？