保健福祉の現場から

感じるままに

偽陽性と変異株検査

2021年03月11日 | Weblog
R3.3.11朝日新聞「沖縄で新たに28人感染 これまでの感染者3人が偽陽性」(https://www.asahi.com/articles/ASP3C00JTP3BTPOB001.html?iref=com_apitop)。<以下引用>
<沖縄県は10日、新たに28人が新型コロナウイルスに感染し、うるま市の70代以上の男性2人が死亡したと発表した。また、これまでの感染者のうち3人は実際には感染していない偽陽性だったと判断され、県内の感染確認者は延べ8385人、新型コロナに関連する死者は122人となった。在沖米軍からは新たに嘉手納基地(嘉手納町など)の2人など計3人が感染したと県に報告があった。県のまとめでは、在沖米軍関連の感染確認者は963人となった。>

R3.3.11NHK「神戸市 39%が変異ウイルス 新たな感染確認での割合高まる」(https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210311/k10012910511000.html)。<以下引用>
<新型コロナウイルスの変異ウイルスの感染状況を調べるため、神戸市が独自に行っている検査で、今月4日までの1週間に市内で感染が確認されて検体を調べた人のうち、およそ39%でイギリスで広がった変異ウイルスが見つかりました。変異ウイルスの占める割合が徐々に高まっていて、神戸市は感染予防策の徹底を呼びかけています。神戸市が市の環境保健研究所で行った検査によりますと、3月4日までの1週間、市内の新規感染者のおよそ69%に当たる67の検体のうち26人、率にして38.8%がイギリスで広がった変異ウイルスでした。イギリスで広がった変異ウイルスの確認は、▽2月18日までの1週間は、79の検体のうち12人で率にして15.2%▽2月25日までの1週間は、32の検体のうち7人で率にして21.9%となっていて、割合が徐々に高まっています。このほか、▽3月4日までの2週間、起源が不明な変異ウイルスが5人の検体から見つかったということです。神戸市の久元市長は記者会見で「変異株が広がっているのは間違いないが、多くは濃厚接触者なので、市中に広く存在しているというところまでは言えないのではないか。新規感染者も増えているので、油断せず感染予防策を徹底してほしい」と述べました。>

厚労省報道発表(https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/houdou_list_202103.html)では「変異株の発生」が続いており、R3.3.9国立感染症研究所「日本における感染・伝播性の増加や抗原性の変化が懸念される 新型コロナウイルスの新規変異株症例について(2021年2月26日時点)」(https://www.niid.go.jp/niid/ja/diseases/ka/corona-virus/2019-ncov/10221-covid19-37.html)も出ている。新型コロナウイルス感染症に関する検査(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00132.html)について、PCR検査(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00132.html#h2_free1)、抗原検査(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00132.html#h2_free2)の特徴を理解する必要があり、R3.2.5「新型コロナウイルス感染症の積極的疫学調査における検体提出等について(要請)」(https://www.mhlw.go.jp/content/000735114.pdf)p4「遺伝子検査でSARS-CoV-2 陽性(Ct 値が30 より大きい及びCt 値のない場合は除外)と判定された精製RNA の残余液(20 μl 程度)を提出ください。なお、対象者から改めて検体を採取する必要はなく、検査後の残りのRNA一部の提出ください。」とあり、抗原検査(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00132.html#h2_free2)陽性だけの検体では変異株検査につながらない。R3.3.3「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)病原体検査の指針第3.1版」(https://www.mhlw.go.jp/content/000747986.pdf)p6「抗原定性検査;使用上の留意点としてライノウイルス感染症などで偽陽性となる可能性が指摘され検討されている。」とある。全国各地で、R2.10.28NHK「コロナ抗原検査 簡易キットで「偽陽性」全国で少なくとも125件」(https://www3.nhk.or.jp/news/html/20201028/k10012684281000.html?utm_int=news_contents_news-main_001_relation_002)、R2.10.3朝日新聞「コロナ感染してないのに「陽性」 誤判定続く簡易キット」(https://www.asahi.com/articles/ASNB163F5N9ZULBJ019.html)、R3.1.29読売新聞「感染と発表した3人「実は感染していなかった」…県が取り下げ」(https://www.yomiuri.co.jp/national/20210128-OYT1T50320/)のような取り消しケースが続出している。R3.2.10「「新型インフルエンザ等対策特別措置法等の一部を改正する法律」の施行に伴う罰則に係る事務取扱いについて(感染症法関係)」(https://www.mhlw.go.jp/content/000737654.pdf)で、入院勧告等による入院の期間中に逃げた等の場合、積極的疫学調査につき正当な理由がなく答弁をしない等の場合の過料の手続きが示されているが、偽陽性で行使されてはいけない。変異株検査につなげるためにも、偽陽性を防ぐためにも、抗原検査陽性の場合の行政検査としてのPCR検査を位置付けるべきと感じる。
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