保健福祉の現場から

感じるままに

後発医薬品のある先発医薬品の選定療養

2024年08月23日 | Weblog
令和6年10月からの「後発医薬品のある先発医薬品(長期収載品)の選定療養」(https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_39830.html)について、R6.7.12「長期収載品の処方等又は調剤の取扱いに関する疑義解釈資料の送付について(その1)」(https://www.mhlw.go.jp/content/12400000/001275325.pdf)に続き、R6.8.21「長期収載品の処方等又は調剤の取扱いに関する疑義解釈資料の送付について(その2)」(https://www.mhlw.go.jp/content/12400000/001292186.pdf)が発出されている。R6.5.22女性自身「ヒルドイド、アレグラ、ガスターも…10月から「先発薬」希望で窓口負担が増加!薬不足加速も懸念」(https://jisin.jp/domestic/2326601/)が出ているが、R6.7.12対象医薬品(https://www.mhlw.go.jp/content/12400000/001247591.pdf)は広範囲にわたっている。しかし、随時更新される、厚労省「医療用医薬品供給状況」(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/kouhatu-iyaku/04_00003.html)が気になるところで、「後発医薬品の在庫状況等を踏まえ、後発医薬品を提供することが困難な場合に該当するかどうかを考慮して、判断する必要」(https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_39830.html)とある。R6.5.20日本医師会「財務省による歳出の目安等に反論」(https://www.med.or.jp/nichiionline/article/011687.html)では「長期収載品に対する選定療養の仕組みが導入されることに対しては、医薬品の供給が不安定な状況が長く続く中、10月の制度導入時には混乱が生じることが予測される他、後発医薬品の供給状況が更に悪化する可能性にも懸念を示し、導入以降の動向をしっかりと踏まえた対応が必要」と警戒されている。また、R6.3.1日経「後発薬企業に自主点検要請 厚労省、不正続発受け」(https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA019YU0R00C24A3000000/)に続き、R6.5.17読売「行政処分の相次ぐ後発薬メーカー、厚労省が全172社に製造方法の自主点検を要請…不正再発へ対策」(https://www.yomiuri.co.jp/medical/20240517-OYT1T50089/)が出ているが、R6.7.3Web医事新報「【識者の眼】「今秋、厚労省の政策によって未曾有のジェネリック不足に」坂巻弘之」(https://www.jmedj.co.jp/journal/paper/detail.php?id=24620)の「後発品の需給に大きな影響をおよぼす自主点検、選定療養、薬価削除が10月、ほぼ同時に終了あるいは開始される。厚労省は、これらによって後発品の需要がどの程度拡大するのか、需要変化や他社の撤退に対応できる供給力があるのかどうかのシミュレーションを行わないまま、これらの仕組み導入を進めている。他方、後発品業界の再編など、供給不足への効果もないことに厚労省は無駄に議論の時間を費やしている。その間に事態はひっ迫しかねない。」は不気味かもしれない。R6.6.18NHK「なぜ 長引く“薬不足” 解消しない供給不安の謎に迫る」(https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240618/k10014483281000.html)をみるとなかなか厳しいことがわかる。そういえば、R6.7.4NHK「ジェネリック医薬品 供給不足続く 厚生労働相が業界再編を要請」(https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240704/k10014501661000.html)の件について、R6.7.18日刊ゲンダイ「後発薬の品不足や供給混乱が続き…厚労省が「薬」業界再編へジリジリ圧力」(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/money/357716)の「市場からは「後発薬利用促進の旗だけ振って産業育成の視点を欠いた厚労行政の失敗のツケ」との声も飛ぶ。」が出ている。「後発医薬品の安定供給等の実現に向けた産業構造のあり方に関する検討会」(https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/other-isei_ryutsu-yakka_00002.html)のR6.5.22報告書(https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_40339.html)について、R6.5.16Web医事新報「【識者の眼】「産業構造を理解していない後発医薬品産業構造検討会報告書」坂巻弘之」(https://www.jmedj.co.jp/journal/paper/detail.php?id=24319)、R6.7.8Web医事新報「【識者の眼】「『医薬品業界の不正・不祥事は決してなくならない』という知恵」小野俊介」(https://www.jmedj.co.jp/journal/paper/detail.php?id=24644)が出ているが、医薬品不足解消につながるのであろうか。それにしても、R5.11.13Web医事新報「【識者の眼】「医薬品供給不足は後発薬不祥事の続発と厚労省の対応の遅さが原因」坂巻弘之」(https://www.jmedj.co.jp/journal/paper/detail.php?id=23088)の「厚労省の対応の遅さ」は意図されたものなのであろうか。
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