行きつけの呉服屋に男物の浴衣地が無いので、その旨を断ってデパートで買った。
所謂リバーシブル(両面仕様)・・色と言い柄と言いとても良いのが有った。
随分考えたが・・本来裏に巻いてあった方の縞(しま)を使う事にした。
使途は作務衣・・夏用は小地谷ちじみで拵えたが、のべつ普段に着るには木綿が良い。
汗をかいたら洗える・・それが目的だ。
「麗しき哉日本語」は・・・ボキャブラリーの豊かさにある。
念の為netを覗いてみたら・・同じ縞柄でも夥しい柄行きと呼び名が有った。
拙者的にはnetを覗く前から「よろけ縞」だと思って居った・・正しかった。
不定形な曲線の縞に「やたら縞」と言うのも有ったが・・その柄行きは知らない。
「リバーシブルに縫えないか?」と尋ねたが・・和裁では難しいと言う答えであった。
ひと月は掛かるそうで・・ぎりぎり間に合えば今年はそれで良い。
「最後の最後の最後です」と念を押されたワラビと淡竹・・本当に嬉しい。
淡竹とえんどう豆(冷凍で残してあった)と味に蒲鉾・チリメンジャコ・小エビ&薄焼き卵。
エンドウは塩茹で・・その他の具は酒と薄口醤油で煮る。
酢塩加減が良く、極あっさりと上手く出来た(砂糖は使わない主義)・・美味しい料理は美しい。
妻も喜んで沢山食べて呉れた。
ワラビはいつもより若干寸を短く切って・・淡竹も細く・・オカカを振り掛けて生醤油。
ゴツウマ!・・もっと早くこうすればよかった・・と・・思う位にオイシュウゴザイマシタ。
淡竹はもう少しあるが・・どうすればあさってまで保って呉れるか・・思案中である。
「何であさって?」・・あしたはお稽古で夕食に使わないノデス。
あしたのお天気は?・・雨は嫌だ・・木曜日以外ならうんと降っても構わない・・身勝手な仙人でR。